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伝統のGPルガーノ 獲得5000m超のワンデーレースでNIPPOフィロージが初勝利

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先週末にスイス南部で行われた伝統あるワンデーレース、GPルガーノでイウリィ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)が初勝利。チームからのレポートを元に紹介します。



獲得標高5072mにものぼるグランプレミオ・チッタ・ディ・ルガーノ獲得標高5072mにものぼるグランプレミオ・チッタ・ディ・ルガーノ5月7日(日曜日)にスイス南部のルガーノ近郊で開催されたワンデーレースが、グランプレミオ・チッタ・ディ・ルガーノ(通称GPルガーノ、UCI1.1)。今年で71回目を迎える伝統ある大会であり、伝統的にイタリアチームや選手がモチベーション高く臨んでくる大会だ。

スプリントで先着したイウリィ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)スプリントで先着したイウリィ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)例年は春先開催だったが、今年は5月に変更されたため、UCIワールドチームはUAEチームエミレーツのみの参加に。NIPPOヴィーニファンティーニはダミアーノ・クネゴと好調を維持しているマルコ・カノラ(共にイタリア)らを主軸としたほか、小石祐馬を唯一の日本人選手としてスタートラインに並べた。

美しいルガーノ湖畔の山岳に用意された23.2kmの周回コースを8周するため、獲得標高は5072m。過酷な山岳コースでは序盤からアタック合戦が掛かり、35名が逃げる展開に。しかし「NIPPOも3人をそこに送り込んだが、エースの2人は後ろの集団に残ることになり、どのチームも引こうとしないのでベルラートと2人で集団を牽引した(小石)」とNIPPOが追走を試みる。

表彰台中央に登るイウリィ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)表彰台中央に登るイウリィ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)追走の甲斐あって先頭集団を射程圏内に捕らえると、そこからクネゴやフィロージを含む10名程度が発進。先頭グループをキャッチすることに成功した。

やがて先頭からはダニエル・トュリク(チェコ、イスラエルサイクリングアカデミー)とマルコ・フラッポルティ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)が抜け出し、好調だったというフィロージが単独追走の末に合流。3名は逃げ切りの可能性を保持したまま最終局面に入り、最後の登坂でフィロージがアタックするとフラッポルティだけが合流。2名でフィニッシュに到達すると、早掛けしたフィロージがスプリントで先着した。

「第2集団に取り残されてしまったとき、希望を捨てずに走り続けることは簡単ではなかったけれど、先頭集団に追いつくことができ、今日はとても調子が良かったのでそこからアタックすることを決めた。逃げていた2人もとても速かったけれど、彼らに追いつき、最後の登坂で再度、アタックを仕掛けた。フラッポルティだけが付いてきたけど、最後はスプリントで勝つことができた」と語るフィロージは、プロ3年目の25歳。完走38名のみという過酷なレースでプロ初勝利を飾った。


レース展開はNIPPOヴィーニファンティーニのレポートより。



GPルガーノ2017結果
1位 イウリィ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)    5h04’13”
2位 マルコ・フラッポルティ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)
3位 ダヴィデ・オリッコ(イタリア、サンジェミニ・MGクヴィス)          +17”
4位 ダニエル・トュリク(チェコ、イスラエルサイクリングアカデミー)       +19”
5位 アンドレア・ヴェンドラメ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)       +1’17”
6位 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)         +1’22”
7位 マヌエルフランチェスコ・ボンジョルノ(イタリア、サンジェミニ・MGクヴィス)
8位 ヴェガールステイク・ラエンゲン(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)
9位 アレッサンドロ・ビゾルティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
10位 マヌエル・ディアス(スペイン、イスラエルサイクリングアカデミー)
DNF 小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)

text:So.Isobe
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ローハン・デニスのサイン入りフィジークサドルが当たるキャンペーン実施中

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フィジークより、同社がサポートするローハン・デニス(BMCレーシング)のサイン入りアリオネサドルが当たるプレゼントキャンペーンが実施中だ。簡単な質問に答えるだけでエントリー可能となっている。以下、フィジークの日本代理店、カワシマサイクルサプライの案内より紹介する。



ジロ・デ・イタリアに出場中のローハン・デニスとfi'zi:kからプレゼント!

ローハン・デニスのサイン入りフィジークArioneをプレゼントローハン・デニスのサイン入りフィジークArioneをプレゼント (c)カワシマサイクルサプライ現在ジロ・デ・イタリア2017に出場しているBMC Racing Teamの中心選手のひとりローハン・デニスと彼をサポートするfi'zi:k から、クイズに答えて頂いた皆様の中から抽選でサイン入りのArione(アリオネ)をプレゼントいたします。下記リンクより以下の内容を入力しエントリーしてください。

・氏名
・e-mailアドレス
・ローハン・デニスはfi'zi:kのアリオネを使用していますがそんな彼の出身国はどこでしょう?

応募締切は5月12日(金)日本時間24:00となっています。

詳細はこちら(英語サイト)

スペシャライズド 星条旗カラーの限定S-Works 6 Roadシューズ

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スペシャライズドのハイエンドロードシューズ「S-WORKS 6 ROAD SHOE」に、星条旗カラーの限定モデルが登場。左右非対称デザインが目を引く、一躍人気が出そうなシューズだ。



星条旗カラーが目を引くS-WORKS 6 RD SHOE USA LIMITED星条旗カラーが目を引くS-WORKS 6 RD SHOE USA LIMITED (c)スペシャライズド・ジャパン
スペシャライズドがサポートするボーラ・ハンスグローエやクイックステップフロアーズ所属選手のみならず、多くのプロライダーの足元を支える人気のハイエンドロードシューズ、「S-WORKS 6 ROAD SHOE」。パワー伝達効率、フィット感、快適性という3つの要素を同時に突き詰め、それらを高い次元でバランスさせた1足だ。

今回登場したのは、the Stars and Stripes(星条旗)として親しまれるアメリカ合衆国旗をデザインした「S-WORKS 6 RD SHOE USA LIMITED」。左足は国旗のカントンにあたるブルー地に星型を、右足はレッドベースにホワイトのストライプを配した左右非対称の、スペシャライズドらしいインパクトあるルックスに仕上がっている。

左足は星条旗のカントンにあたる青地に白い星左足は星条旗のカントンにあたる青地に白い星 (c)スペシャライズド・ジャパン
右足は赤と白のストライプ右足は赤と白のストライプ (c)スペシャライズド・ジャパン
デザイン以外は通常ラインナップと同様であり、特許出願中のカーボン製アウターソール「FACT Powerline」は更に剛性を高め、同社史上最高となる硬度指数13.0を実現したもの。人間工学に基づき設計されたソール&フットベッドのBody Geometryデザインは、股関節・膝・足の位置関係を最適化し、パワーロスや怪我のリスクを軽減しつつ、パワー伝達効率の最大化が図られている。

シームレス成型されるアッパーには「ダイニーマ キュービックテック」を採用し、これに熱圧着加工を施すことで、部位ごとに伸縮性をコントロール。フィッティングシステムは、Boaダイヤルを2つとベルクロという組み合わせとし、細やかな調整を可能としている。踵部にはホールド感を高めるPadLockヒールを配置。チタン合金製クリートナットは回転させることで、ペダル/クリート位置を5mm後方に移動可能だ。長時間のレースにも対応する優れたフィット感に仕上がっている。

FACT Powerlineカーボンプレート使用した、硬度指数13.0を誇るカーボンソールFACT Powerlineカーボンプレート使用した、硬度指数13.0を誇るカーボンソール (c)スペシャライズド・ジャパン
「S-WORKS 6 RD SHOE USA LIMITED」は全国のスペシャライズド取り扱い店および、スペシャライズド公式オンラインストアにて販売が開始されている。数量限定のため既に在庫数の少なくなっているサイズもあり、気になる方は最寄りの取り扱い店やオンラインストアへ急いだほうが良さそうだ。

従来の限定モデルはサイズ展開が狭かったが、今回は通常ラインアップと同じく38~45サイズまで用意され、より幅広いサイズが揃う。重量は224g(42サイズ片足)。価格は通常モデルから若干割増しとなった43,200円(税込)だ。

レースシーンで目立つこと間違いなし!数量限定で人と被らないレアなところもポイント、と高橋さんレースシーンで目立つこと間違いなし!数量限定で人と被らないレアなところもポイント、と高橋さん (c)スペシャライズド東京今回、この限定モデルが入荷しているスペシャライズド東京のスタッフ高橋さんよりオススメコメントをいただいた。

「左右でまったくデザインの違うクールで熱いS-WORKS 6 RD SHOE USA LTDが入荷して参りました。星条旗仕様のこのシューズ、インソールのデザインにもそのこだわりが生きてます。レースシーンで目立つことはもちろん、街中でも注目の的になること間違いなしです!追加生産のない限定品は、こんなに目立つのに人とかぶることが少ないのもうれしいポイントのひとつだと思います」と語ってくれた。



スペシャライズド S-WORKS 6 RD SHOE USA LIMITED
サイズ:38、39、40、40.5、41、41.5、42、42.5、43、43.5、44、44.5、45
重 量:224g(42サイズ片足)
価 格:43,200円(税込)

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の画像 アメリカ 国旗 フラッグ 4号 サイズ 150×90cm
メーカー: Terry_and_Jun
部品番号:
価格:
の画像 多文化理解のためのアメリカ文化入門-社会・地域・伝承
投稿者:ウェルズ 恵子, リサ・ギャバート
出版社:丸善出版 (2017)
装丁:単行本(ソフトカバー), 192 ページ
の画像 アメリカ南部の野菜料理: 知られざる南部の家庭料理の味と食文化
投稿者:アンダーソン夏代
出版社:誠文堂新光社 (2017)
装丁:単行本, 240 ページ

カンパニョーロ待望のロードディスクブレーキセット 「H11」登場

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カンパニョーロが待望のロード用ディスクブレーキ製品群をリリースした。スペイン・カナリア諸島において開催された発表会から速報でお伝えする(同時に発表となったコンポーネント新型CENTAURはこちら)。


ついにカンパニョーロのロードディスクブレーキ製品群がベールを脱いだついにカンパニョーロのロードディスクブレーキ製品群がベールを脱いだ photo:Makoto.AYANO
今週、世界のサイクリングメディアを招待してスペインはカナリア諸島において開催された2017新製品発表会において、カンパニョーロのディスクブレーキ製品が複数のラインアップとして発表された。

プロレースの現場でテストを続けてきたカンパのディスクブレーキ。すでにシマノやスラムが一足先にリリースしたなか、それらに遅れをとるかたちとなったが、ついに製品版としてプレス発表会に姿を現した。ちなみにシマノ・デュラエースDisc、スラムRED e-TapDiscとも発表後の製品の販売開始は延期されたため、事実上は肩を並べたと言って良いだろう。

メカニカル仕様のH11エルゴパワーレバーメカニカル仕様のH11エルゴパワーレバー photo:Makoto.AYANO
EPS仕様のH11エルゴパワーレバーEPS仕様のH11エルゴパワーレバー photo:Makoto.AYANOメカニカル仕様のH11エルゴパワーレバーメカニカル仕様のH11エルゴパワーレバー photo:Makoto.AYANO


カンパニョーロがプレスキャンプにおいて実機として公開したディスクブレーキセットは、スーパーレコード、レコード、コーラスレベルにおける共通の「H11」と、POTENZAの2グレード。エルゴパワーレバー、ブレーキキャリパー、ディスクローターとホース類、そしてチェーンホイールのセットで構成される。

「H11」のHとはもちろん「Hydraulic=ハイドローリック(油圧)」の頭文字のHであり、ケーブル式ブレーキは無く、油圧ブレーキのみとなる。スーパーレコード、レコード、コーラスのグループセットと組み合わせるH11には、それぞれ変速系統としてメカニカル(機械式)とEPS(電子式)の2種がある。なお中級グレードのPOTENZAはメカニカルのみとなる。

先端部は8mm高くなったが、握りのエルゴノミック形状にはほとんど変わりがない先端部は8mm高くなったが、握りのエルゴノミック形状にはほとんど変わりがない photo:Makoto.AYANOレバーの開き具合や始動位置をアーレンキーで調整できる機構が追加されたレバーの開き具合や始動位置をアーレンキーで調整できる機構が追加された photo:Makoto.AYANO


マスターシリンダーからなる油圧システムが内蔵されるブレーキレバーは、リムブレーキモデルのエルゴパワーレバーと同様のエルゴノミクス形状を残しつつ、ブラケット上端の突き出しがわずか+8mmに抑えられている。

POTENZAの油圧エルゴパワーレバーPOTENZAの油圧エルゴパワーレバー photo:Makoto.AYANO
マスターシリンダーは各クラスにおいて共通のものを使用し、ブリーディングの容易さ、イージーメンテナンス性も追求されている。また、従来のエルゴパワー同様の握り心地を留めつつも、レバーの形状はよりフィットする形状とされ、レバーの開き具合や始動位置をアーレンキーで調整できる機構が追加された。

アルミ鍛造によるブレーキキャリパーはフラットマウントに対応。アダプターや固定ボルトの選択により現在市場にあるほとんどのスタンダードな規格に準じたフレームにセットすることが可能。ピストンは軽量でパワフルな22mm。ローター径はフロント160mm、リアのみ160mmと140mmの2種を用意する。

フロントブレーキキャリパー フロントブレーキキャリパー photo:Makoto.AYANOリアブレーキキャリパー リアブレーキキャリパー photo:Makoto.AYANO

ブレーキパッドには「オーガニックレジン」と名付けるコンパウンドを採用ブレーキパッドには「オーガニックレジン」と名付けるコンパウンドを採用 photo:Makoto.AYANOEPS仕様のH11エルゴパワーに内蔵されたマスターシリンダーEPS仕様のH11エルゴパワーに内蔵されたマスターシリンダー photo:Makoto.AYANO


オイルは一般的なミネラルオイルを使用し、ブレーキパッドには「オーガニックレジン」と名付けるコンパウンドを採用。あらゆる天候、気温において安定したブレーキングパフォーマンスを発揮。ノイズやバイブレーションを排除した、静かでスムーズな制動を実現しているという。

またレース中のクラッシュによりケガの原因となることが心配されてきたローターは、エッジを丸めることで安全性を高めている。実際にローターを手にして指に押し当てても、皮膚が切れる心配がない処理が施されていた。

H11クランクセットH11クランクセット photo:Makoto.AYANO
H11クランクセットはQファクターを変化させることなく適正なチェーンラインと変速性能を追求H11クランクセットはQファクターを変化させることなく適正なチェーンラインと変速性能を追求 photo:Makoto.AYANOクランクの外ー外で145.5mmの数値のBBシャフトで、Qファクターを変化させることなく適正なチェーンラインと変速操作を追求クランクの外ー外で145.5mmの数値のBBシャフトで、Qファクターを変化させることなく適正なチェーンラインと変速操作を追求 photo:Makoto.AYANO


また、ディスクブレーキの採用によりチェーンラインやフレームジオメトリーに変化が伴うことに対処すべく、専用のH11クランクセットも追加される。クランクの外ー外の幅で145.5mmの数値のBBシャフトで、Qファクターを変化させることなく適正なチェーンラインと変速操作を追求している。

グループセットの総重量はスーパーレコードEPSで2,355g、スーパーレコードで2,228g、レコードEPSで2,390g、レコードで2,260g、コーラスで2,319g、POTENZAで2,613gだ。

ディスク専用のBORA ONE DBホイールも登場

すでにZONDA DBホイールが発表されていたが、このプレスキャンプでBORA DBホイールも併せて登場した。デカールなどデザイン面でリムブレーキのBORA ONEと似ているため既視感があるが、ディスクブレーキの使用に特化して設計された新リム、新ハブを用いたまったくの新モデルになる。

ディスク専用のBORA ONE DBホイールが登場ディスク専用のBORA ONE DBホイールが登場 photo:Makoto.AYANO
BORA ONE 35DBのディスクブレーキ専用設計の新リムBORA ONE 35DBのディスクブレーキ専用設計の新リム photo:Makoto.AYANOBORA ONE DBホイールのフロントハブBORA ONE DBホイールのフロントハブ photo:Makoto.AYANO


25〜28mmタイヤの使用を想定した、かつリムブレーキのパッド接触面の処理や耐接触強が必要ないリムは24.2mm幅をもつ。エアロダイナミック性能はリムブレーキモデル同様。スポークはG3パターンでありつつも構造においてはディスク特有ブレーキング時の負荷を計算して設計されている。

ディスク専用のBORA ONE DBホイールは12mmスルーアクスルを基本仕様とするディスク専用のBORA ONE DBホイールは12mmスルーアクスルを基本仕様とする photo:Makoto.AYANOBORA ONE 35DBホイールBORA ONE 35DBホイール photo:Makoto.AYANO

12mmスルーアクスルを基本としているが、両端のアダプターを交換することで一般的な規格に対応する。企画にハブ軸長はフロント100mm、リア142mm。BORA ONE 35チューブラーでペア重量1,297gを実現。BORA ONE 50チューブラーで1,364gだ(35クリンチャーは1,509g)。

ディスクブレーキ、BORA ONE、また製品版は間に合わなかったものの発表されたSHAMAL ULTRA DBホイールの詳細、そしてカナリア諸島におけるテストライドによる実走インプレッションについては追って特集記事で紹介する予定だ。

photo&text:Makoto.AYANO in GranCanaria, SPAIN
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の画像 CAMPAGNOLO The gear that changed the story of cycling
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出版社:エイ出版社 (2009)
装丁:大型本, 162 ページ
の画像 自転車部品の美学
投稿者:白鳥 和也
出版社:平凡社 (2012)
装丁:単行本, 256 ページ

UAEのポランツェがエトナ山頂フィニッシュ制覇 マリアローザはユンゲルスの手に

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1級山岳エトナ山の山頂フィニッシュで序盤からの逃げメンバーと集団を振り切ったヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が独走勝利。マリアローザはボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)の手に渡った。



故ワウテル・ウェイラントらに捧げる1分間の黙祷故ワウテル・ウェイラントらに捧げる1分間の黙祷
ジロ・デ・イタリア2017第4ステージジロ・デ・イタリア2017第4ステージ image:RCSsport大会最初の休息日(大会関係者にとってはサルデーニャ島からの移動日)を経て、第4ステージはシチリア島北部のチェファルーをスタートした。海岸線に沿って進む序盤の57kmを終えるとコースは一路内陸へ。2級山岳ポルテッラ・フェンミーナモルタ(全長32.8km/平均4.5%)の長い長い登りをこなし、ヨーロッパ最大の活火山として知られる標高3,329mのエトナ山に向かう。

エトナ山の「五合目」に位置する標高1,892mの1級山岳モンテ・エトナ(全長17.9km/平均6.6%)が今大会最初の山頂フィニッシュ。実質的に8%前後の勾配が続く登りの両側は固まった溶岩に覆われており、遮るものがないため風が直接選手たちに吹き付ける。獲得標高差3,500mの4つ星ステージでマリアローザ争いが始まった。

6年前に亡くなったワウテル・ウェイラント(ベルギー)と、スペインで事故死した2人のアマチュアサイクリストに捧げる1分間の黙祷を経てレースはスタート。左手に真っ青な海が広がるオーシャンロードに出てすぐ、ジャック・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ディメンションデータ)、パヴェル・ブラット(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)、エウジェニオ・アラファーチ(イタリア、トレック・セガフレード)、ヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の4名が逃げを開始。これまでのステージではUCIプロコンチネンタルチーム所属選手が逃げグループの大半を占めていたが、今大会最初の山場だけにUCIワールドチーム所属選手が逃げに乗った(ブラットもトップチーム経験者)。

クイックステップフロアーズがメイン集団を牽引するクイックステップフロアーズがメイン集団を牽引する前々日に落車したローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)が途中リタイア前々日に落車したローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)が途中リタイア
逃げるパヴェル・ブラット(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)ら4名逃げるパヴェル・ブラット(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)ら4名クイックステップフロアーズを先頭に海沿いのワインディングを進むクイックステップフロアーズを先頭に海沿いのワインディングを進む photo:Kei Tsuji / TDWsport

海岸線を進むうちにタイム差は広がり続け、2級山岳ポルテッラ・フェンミーナモルタの長い登りが始まっても拡大傾向は変わらず。タイム差が最大8分半まで広がったところでメイン集団はようやくペースを上げ始めた。第3ステージで落車したローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)がリタイアを余儀なくされている。

逃げグループはリードを守った状態で2級山岳ポルテッラ・フェンミーナモルタの登坂を完了する(メイン集団は6分25秒遅れ)。ヤンセファンレンズバーグを先頭に2級山岳の頂上を越え、長いダウンヒルを経て最後の1級山岳モンテ・エトナに向かううちに逃げグループからアラファーチが脱落。バーレーン・メリダの集団牽引によってタイム差は縮小傾向に転じ、ブラットの脱落によって2人(ポランツェとヤンセファンレンズバーグ)に絞られた逃げは4分のリードでエトナ火山を登り始めた。

本格的な登りが始まると、総合82位で1分51秒遅れのポランツェがヤンセファンレンズバーグをふるい落として独走を開始する。一方のメイン集団からはシチリア出身のパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)が抜け出したものの先行は長続きしない。続いてカウンターアタックを仕掛けたピエール・ロラン(フランス、キャノンデール・ドラパック)も数キロにわたる追走の末に吸収。集団内ではミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)がパンクによって脱落したが、チームメイトのホイールを受け取って集団に復帰している。

独走に持ち込んだヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ独走に持ち込んだヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツシチリア出身のパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)がアタックシチリア出身のパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)がアタック
1級山岳エトナ山を駆け上がるメイン集団1級山岳エトナ山を駆け上がるメイン集団
メイン集団のペースを作るベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)メイン集団のペースを作るベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji / TDWsport1級山岳エトナ山でアタックしたジェスパー・ハンセン(デンマーク、アスタナ)1級山岳エトナ山でアタックしたジェスパー・ハンセン(デンマーク、アスタナ) photo:Kei Tsuji / TDWsport

頂上まで10kmを残してメイン集団から3分25秒のリードを得た先頭ポランツェ。頂上が近づくとともにタイム差はなだらかに縮小したが、劇的に縮まることはない。残り8kmで2分33秒、残り6kmで2分10秒、残り4kmで1分33秒、そして残り2kmで1分を切る。しかしポランツェのペースは最後まで落ちなかった。強い向かい風が吹く終盤も独走を続け、単独でフィニッシュラインを切った。

BMCレーシングやバーレーン・メリダを先頭に登りを進んだメイン集団は30名ほどに絞られ、そこからジェスパー・ハンセン(デンマーク、アスタナ)やヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、イゴール・アントン(スペイン、ディメンションデータ)が抜け出しを図るも吸収。すると、頂上までおよそ1500mを残してイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)がアタックし、食らいつくティボー・ピノ(フランス、エフデジ)とトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)を振り切って単独追走を開始する。

単独2番手となったザカリンは先頭ポランツェから19秒遅れでフィニッシュ。ザカリン以外のマリアローザ候補たちは(ニーバリを除いて)大きな動きを見せず、ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)を先頭に29秒遅れでフィニッシュした。

残り2kmを切ってアタックを仕掛けるイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)残り2kmを切ってアタックを仕掛けるイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) photo:Kei Tsuji / TDWsport
独走でフィニッシュするヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)独走でフィニッシュするヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
約20名のメイン集団がフィニッシュに向かう約20名のメイン集団がフィニッシュに向かう19秒差のザカリンに続いて29秒差の集団はゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)先頭19秒差のザカリンに続いて29秒差の集団はゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)先頭 photo:Kei Tsuji / TDWsport

2015年大会に続くステージ2勝目を飾ったポランツェ。マリアアッズーラを手にするとともに、UAEチームエミレーツにグランツール初勝利をもたらしたポランツェは「逃げ切りが決まるなんて誰も信じていなかったと思う。自分も信じていなかった」と、自身も驚く逃げ切りを喜ぶ。「4名という決して大人数ではない逃げだったし、最後の登りが始まった時点でタイム差は詰まっていた。間違いなく人生で一番苦しい1日。2015年と同様に、大会最初の山頂フィニッシュで勝つなんてただただ素晴らしい気分だ」。

グルペットでフィニッシュしたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)から、マリアローザはチームメイトのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)の手にわたった。ステージ3位でボーナスタイムを獲得したトーマスが6秒差の総合2位に浮上している。2年連続でマリアローザに袖を通したユンゲルスは「フェルナンドからマリアローザを受け継ぐには運が必要だった。チームは良い仕事をしてくれたし、クレーバーに走ったんだ。昨年よりも長くこのマリアローザを着たいけど、日曜日のブロックハウスで再び総合争いが動く。ブロックハウスはエトナよりもキンタナのようなピュアクライマー向きなので、彼らに食らいつくことに力を尽くしたい」とコメントしている。ユンゲルスはもちろんマリアビアンカも同時に獲得。翌日の第5ステージはヤングライダー賞2位に浮上したアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)がマリアビアンカを着る。

2年連続マリアローザに袖を通したボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)2年連続マリアローザに袖を通したボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport


ジロ・デ・イタリア2017第4ステージ結果
1位 ヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)          4h55'58"
2位 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)          +19"
3位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)                +29"
4位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)
5位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
6位 トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
7位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
8位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
9位 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
10位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
11位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
12位 シモーネ・ペティッリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
13位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
14位 ピエール・ロラン(フランス、キャノンデール・ドラパック)
15位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
16位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)
17位 マイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック)
18位 ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)
19位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
20位 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ) 
21位 ヒュー・カーシー(イギリス、キャノンデール・ドラパック)
22位 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)

マリアローザ 個人総合成績
1位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)     19h41'56"
2位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)                 +06"
3位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)                +10"
4位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
6位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
7位 トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
8位 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
9位 ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)
10位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)

マリアチクラミーノ ポイント賞
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)             81pts
2位 ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ)       74pts
3位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)     72pts

マリアアッズーラ 山岳賞
1位 ヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)           43pts
2位 ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ)       22pts
3位 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)         18pts

マリアビアンカ ヤングライダー賞
1位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)     19h41'56"
2位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)               +10"
3位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)

チーム総合成績
1位 キャノンデール・ドラパック   59h06'18"
2位 UAEチームエミレーツ         +07"
3位 モビスター              +36"

text&photo:Kei Tsuji in Monte Etna, Italy
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の画像 太陽と海とグルメの島 シチリアへ (旅のヒントBOOK)
投稿者:小湊 照子
出版社:イカロス出版 (2017)
装丁:単行本(ソフトカバー), 171 ページ
の画像 シチリアへ行きたい (とんぼの本)
投稿者:小森谷 慶子, 小森谷 賢二
出版社:新潮社 (2008)
装丁:単行本, 125 ページ
の画像 A13 地球の歩き方 南イタリアとマルタ 2017~2018
投稿者:
出版社:ダイヤモンド・ビッグ社 (2017)
装丁:単行本(ソフトカバー), 416 ページ

元プロ現サラリーマンのカズさん 距離163km、獲得標高4,841mの先で得た達成感とは

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4月23日(日)、伊豆半島を舞台とした山岳ロングライド「The PEAKS」が開催された。距離163km、獲得標高4,841mというエクストリームなイベントに参加したキャノンデール・ジャパンの山本和弘さんのレポートをお届けする。弩級ライドを走ってカズさんが得たものとは?



キャノンデール・ジャパンの社員として毎日を送る山本和弘さんキャノンデール・ジャパンの社員として毎日を送る山本和弘さん
キャノンデール一筋12年間してきた選手を引退して2年。今はキャノンデール・ジャパンのマーケティングとしてメディアとのやりとりやイベントに足を運ぶ毎日を送っている。スポーツバイクの魅力をより多くの人に伝えたい。この気持ちで仕事に没頭する毎日をすごしている。

「達成感のあるチャレンジがしたい。」

ある日、この言葉が頭の中を支配する1日があった。毎日の生活に満足していないわけではないのだけれど、頭の片隅に何かがひっかかる。夢中になれるなにか。無心でできるなにか。自分のチャレンジとしてなにかをしたい。

そうかんじるようになった。一度、そう感じるとそれをやるまで気がすまない性格の自分は、その答えを探しだした。

初の山本和弘・幸平兄弟でのワン・ツーフィニッシュを喜ぶ(写真は2012年のJシリーズ八幡浜)初の山本和弘・幸平兄弟でのワン・ツーフィニッシュを喜ぶ(写真は2012年のJシリーズ八幡浜) (c)Akihiro.NAKAOMTB選手として最後のレースとなった2012年Jシリーズ白馬。山本和弘(キャノンデールレーシングチーム)MTB選手として最後のレースとなった2012年Jシリーズ白馬。山本和弘(キャノンデールレーシングチーム) photo:Akihiro.NAKAO

2013年からはロード選手として2年間活動する2013年からはロード選手として2年間活動する photo:So.Isobeプロキャリアの最後を飾った弱虫ペダルシクロクロスチームプロキャリアの最後を飾った弱虫ペダルシクロクロスチーム photo:Makoto.AYANO


そんなある日。「『日本最強!最悪!』日本最強の山岳ロングライドチャレンジイベント」という文字がSNSのタイムラインに流れてきた。その名は「The PEAKS」。この名は一度、聞いたことがあったのだけれどその時は大切なレースと重なっていたことで出場を断念していた。

「4月23日『日本最強!最悪!』の伝説を一緒に作ろう!」この言葉で出場を決意した。参加を決意したのが2月上旬。ここから準備、トレーニング、そして本番の様子とレポートしていこうと思う。

The PEAKS 準備編

出場を決めてから一番の変化は自分の「気持ち」に表れた。毎日の自転車通勤でも目的をもって走れるようになって、通勤自体を楽しめるようになった。選手であった自分でも現役時代とは体の状態は違うし、今回はあえてロードバイクにLEFTYサスペンションフォークを搭載したSLATEというバイクで走ることを決めていたので、軽量ではないバイクを走らせるためには体を作っていくしかなかった。

スタート前の写真。準備は整ったスタート前の写真。準備は整った (c)Kazuhiro.Yamamoto
毎日が楽しいというか、自転車に乗ることが楽しくなったのが一番の変化だった。これは自分の中でも新たな発見だった。気持ちが乗ってくると、自然と走る距離も伸びてトレーニング効果は高まっていった。

バイクの準備

ストレスのないSLATEを作る。そうしないと長い時間気持ちよく走れないし、力をだせないので。今は速さを求める走りをしないのでライドフォームはハンドル高めが基本。これは3cmのサスペンションがあることも影響して、わざとそうしている。

ストレスのないバイクとは現役時代からの考えで、一瞬跨っただけでも力がでるようなバイクポジションよりも、継続的に力を出し続けられる方が美しいという考え方。

適度な「しなり」があって終始快適だった適度な「しなり」があって終始快適だった (c)Kazuhiro.Yamamoto今回のハンドル周り。左からライト、ガーミン EDGE1000J、suunto、ベル今回のハンドル周り。左からライト、ガーミン EDGE1000J、suunto、ベル (c)Kazuhiro.Yamamoto

バックライト。ファブリック「30 Lumens」バックライト。ファブリック「30 Lumens」 (c)Kazuhiro.Yamamoto650B x 38Cの「COMPASS」 この規格は走りの楽しみを倍増させてくれる650B x 38Cの「COMPASS」 この規格は走りの楽しみを倍増させてくれる (c)Kazuhiro.Yamamoto


ロングライドの時に大切なサドルは、このチャレンジにあわせてファブリック「scoop radius ultimate」に変更。ベースとレールがカーボンとされたこのサドルは見た目以上の軽さと、乗り心地の良さが特徴。取り付けてからはライドのたびに数mm単位でサドルの高さ、角度の調整を行った。

ギア比はフロントはコンパクト、後ろは11-32T仕様。獲得標高が多いイベントなので、下りでの安全性を考えてブレーキパッドは新品に交換。タイヤは純正品が42Cのところ、38Cの「COMPASS」というブランドのタイヤをチョイス。純正品より40gの軽量化に成功。タイヤの圧は4.5barに設定。それ以外にも軽量にできるものは変えていった。ここは大人の事情があってすべてファブリック製品で揃える。

サスペンションへエアーを送り適切なセッティングにサスペンションへエアーを送り適切なセッティングにThe PEAKS用の装備を購入するカズさんThe PEAKS用の装備を購入するカズさん


それ以外ではミスコースをしないようにガーミン「Edge1000J」を選択。大きな画面で自分の位置情報と登録したコースをトレースしながら走ることができるのがとても心強い。今回は長旅になることが予想されたので、GPSのマップ機能のみを使用し、電池の消耗を最小限にするように工夫。それ以外の心拍数やスピードの管理は普段使っているsunntoを使用。

細かな調整では、LEFTYの初期の動きをよくするために「リセット」という作業を本番前にやっておいた。これは新型LEFTYに共通するセッティング方法で、エアバルブにポンプを付けた状態でエア圧を0まで空気を抜き、フルボトムさせ、その後規定量のエアを入れなおすというもの。そうすることで内部にあるベアリングが正常な位置に戻り気持ちよくサスペンションが反応するようになる。

The PEAKS トレーニング編

トレーニングの時間を作るためになるべく「自転車通勤」をできるように工夫。そして、通勤の質を上げるために会社で必要なものは電車通勤の時に事前に持参し、自転車に乗る時はなるべく軽い装備で走れるように心がけて通勤を行った。

スタート、ゴール地点の「かんぽの宿 別館」からの眺め。天気が良くてよかったスタート、ゴール地点の「かんぽの宿 別館」からの眺め。天気が良くてよかった (c)Kazuhiro.Yamamoto
社長を囲む、キャノンデールオーナー社長を囲む、キャノンデールオーナー (c)Kazuhiro.Yamamoto部屋の前もバイクを置けるので安心部屋の前もバイクを置けるので安心 (c)Kazuhiro.Yamamoto


片道25km、1日往復50kmの通勤がトレーニングのベースを作っていった。トレーニングの負荷は「ミドルペース」という呼吸が少し乱れる寸前をキープする走り方で心肺機能を高めていく。通勤の時も心拍計は欠かさず装着し管理。

それ以外の休日は家庭のこともあるので2時間と時間を決めて濃密時短トレーニング。坂道でやるインターバルトレーニングで強い負荷をかけていった。バイクを一番速く進ませられるペースで30秒がんばって、1分30秒休む。こういった走りを10本やって家に帰るという休日を過ごしていった。選手時代はいくらでも時間があったけど、今は家庭が優先。

The PEAKSラウンド3 プロフィールThe PEAKSラウンド3 プロフィール image:www.longridefan.com
トレーニングが楽しい。そう思えるのも選手を引退して、少し気持ちに余裕ができたからなのだろう。落ちていた体力がトレーニングをするたびに上がっていくのは本当にうれしいこと。練習は裏切らない。そう感じながら毎日のトレーニングを重ねていった。

The PEAKSラウンド3 マップThe PEAKSラウンド3 マップ image:www.longridefan.comThe PEAKS 本番

今回、私が出場を決めてから、我が社の社長も参戦を表明。「ノリタクナルセカイツクル」がミッションの我が社の中で一番のイベント好きな社長。大会前は同部屋で翌日の作戦会議などをしながら夜は更けていった。3秒で寝たのには驚いたが(笑)

本番当日、日本一の「坂バカ」が集結。約300名のライダーが熱気ムンムンでスタートの時を待っていた。それぞれにこだわりが詰まったバイクは見ているだけでも面白い。スタートは朝6時。それぞれがグループに分かれてスタートしていく。

今回、挑戦したコースは距離163km、獲得標高4,841mで静岡県「熱海」を舞台に開催された。宿のあるポイントを中心に「ノースルート」と「サウスルート」どちらを先にいくかは選択可能で、自分は「ノースルート」を先に走ることを選択。大きな山が続くルートを先に終えたいとこのルートを選んだ。

神奈川県の坂好きの方なら1度は上ったことがあるであろう、「熱海峠」「十国峠」「箱根峠」「大観山」を好きな順番で超えていくというコース。途中にはチェックポイントがあり、スタッフから受け取る「通過チップ」と、指定されたコンビニのレシートを受け取り、スタート地点でのチェックを受けて、残りの「サウスルート」を回るというもの。詳しくはコースマップを見てもらいたいが、イベントでなければ走ろうと思わないSっ気たっぷりなコース設定となっている。

スタートを待つこだわりのバイクスタートを待つこだわりのバイク (c)Kazuhiro.Yamamoto
キャノンデール仲良し3人組キャノンデール仲良し3人組 (c)Kazuhiro.Yamamoto6時のスタートを待つライダー6時のスタートを待つライダー (c)Kazuhiro.Yamamoto


スタートはグループごとに走りだし、坂がはじまると足の合うメンバーが自然と集まりそれぞれのペースで進んでいく。坂を登って、下ってを繰り返す。このイベントの特徴は往復区間が多いことでライダー同士がすれ違って互いに声を掛け合えるというのが他のイベントとは違うポイントだと感じた。

速さを争うのではなく、完走を目指す。1つ1つの山を力いっぱいに走るライダーもいれば、休憩所で必要最小限のストップのみで走り続けるタイプのライダーまでスタイルはそれぞれ。自分は今回のチャレンジを無理しないと決めていたので、苦しいと感じたらペースを落として、一番気持ちのいいペースで走り続けることを優先した。

コース中の最高到達点「大観山」 ここから15kmのダウンヒルを楽しむコース中の最高到達点「大観山」 ここから15kmのダウンヒルを楽しむ (c)Kazuhiro.Yamamotoこのコースマップを見ながらペース配分このコースマップを見ながらペース配分 (c)Kazuhiro.Yamamoto

全部で9か所あるエイドステーション。どこも選びたい放題でついつい手が出てしまう全部で9か所あるエイドステーション。どこも選びたい放題でついつい手が出てしまう (c)Kazuhiro.Yamamotoランチタイム。前半を終え一安心ランチタイム。前半を終え一安心 (c)Kazuhiro.Yamamoto


チェックポイントでは話好きなので止まりすぎた感はあるのだけれど。ただ、そのおかげで多くのライダーと交流を持てたし、一緒に走ることができたのは大きな今回の思い出である。

これだけ長い時間走っていると、バイクについていろいろと感じることがあった。タイヤが太く、LEFTYサスペンションのおかげで終始ソフトな乗り心地の上でコースを走ることができたのがよかった。特に長い下りではコーナーのたびにLEFTYの恩恵を実感することができた。F1のように路面にバイクが貼りつきどんなスピードでも曲がっていけるのではないかと錯覚してしまうくらいに走行性能の高さを感じた。

景色の変化が楽しかった。写真の中央部は湯河原景色の変化が楽しかった。写真の中央部は湯河原 (c)Kazuhiro.Yamamoto
景色が綺麗で足を止めてしまった。下を見るとライダーが続く景色が綺麗で足を止めてしまった。下を見るとライダーが続く (c)Kazuhiro.Yamamotoコースの脇道が気になる。ここ走れるのだろうか?コースの脇道が気になる。ここ走れるのだろうか? (c)Kazuhiro.Yamamoto


山を登って下るたびに頭の中を支配するアドレナリン。「The PEAKS」でなければここまで走りにエキサイトすることはできなかったであろう。幸いにも本番当日は走るのにちょうどいい気温と天候で距離を伸ばすたびに変わる景色を心の底から楽しむことができた。

この「The PEAKS」はしっかりとした準備をしなければ本番を楽しむことができないし、準備期間を楽しめるライダーのみが完走という名誉ある証を受け取ることができるのだと感じた。苦難をともにした仲間とのゴールの瞬間は最高の瞬間だったし、この達成感は想像をはるかに超えるものだった。

「通過チップ」峠を登るたびに受けとる「通過チップ」峠を登るたびに受けとる (c)Kazuhiro.Yamamoto「オレは止まらない派なんだ。」何度も抜いて抜かされを繰り返した「オレは止まらない派なんだ。」何度も抜いて抜かされを繰り返した (c)Kazuhiro.Yamamoto

これをゲットすれば、残りは1つこれをゲットすれば、残りは1つ (c)Kazuhiro.Yamamoto指定されたコンビニのレシートを集めてゴールを目指す指定されたコンビニのレシートを集めてゴールを目指す (c)Kazuhiro.Yamamoto


「The PEAKS」の参加についてはじめから「無理」と決め込むよりも、参加を決めて準備を楽しみながら毎日を過ごしていくことで日常では味わうことのできない達成感を得ることができるのだと感じた。

「達成感のあるチャレンジがしたい。」

そう感じてからこの日の完走までの過程すべてが楽しかった。何かに向かってチャレンジする日々がこんなにも充実した気持ちになれるとは。「The PEAKS」ありがとう。

今回はチャレンジすることで体の疲労感はあったけど、それ以上に心を満たす最高の経験をすることができた。

さぁ、明日からもがんばろ。

完走した者だけがこのフィニッシャーパネルに書き込むことができる完走した者だけがこのフィニッシャーパネルに書き込むことができる (c)Kazuhiro.Yamamoto社長池田も見事に完走社長池田も見事に完走 (c)Kazuhiro.Yamamoto

筆者も完走後に書き込む。達成感に満ちた瞬間筆者も完走後に書き込む。達成感に満ちた瞬間 (c)Kazuhiro.Yamamoto社長と二人。完走を喜び合う社長と二人。完走を喜び合う (c)Kazuhiro.Yamamoto大会スタッフ「安野さん」と。最悪なコースをありがとう!大会スタッフ「安野さん」と。最悪なコースをありがとう! (c)Kazuhiro.Yamamoto

会社のデスクに飾る。フィニッシャーコインを眺めながらこれから仕事をしていく会社のデスクに飾る。フィニッシャーコインを眺めながらこれから仕事をしていく (c)Kazuhiro.Yamamoto

report:Kazuhiro.Yamamoto
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ワイドリムに対応する幅広チューブラーテープ ミヤタ TTP-4

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チューブラータイヤの貼り付けを便利にしてくれるミヤタのチューブラーテープ。愛用者も多い定番品に、ワイドリムの流行に対応する幅広バージョン「TTP-4」が追加された。



ミヤタ TTP-4ミヤタ TTP-4
トラディショナルな構造ながら、ホイール全体としての軽量性、真円断面によるグリップ感のつかみやすさなど、他の方式のタイヤに対して、多くのアドバンテージを持っているチューブラータイヤ。昔から自転車を嗜むベテランや、レースをメインに走るサイクリストにとっては、最も身近な存在だろう。

とはいえ、手軽に付け外しができるクリンチャータイヤと比べると、リムセメントによる装着はかなり手間がかかる。手は汚れるし、乾燥にも時間がかかり、走り出すことが出来る状態までは1日以上のタイムラグがある。リムを掃除するのも一苦労である。

TTP-4の幅は20mmとTTP-4の幅は20mmと従来のTTP-1は16.5mm幅従来のTTP-1は16.5mm幅

右がTTP-4、左がTTP-1右がTTP-4、左がTTP-1パッケージには20㎜幅と明記されているパッケージには20㎜幅と明記されている


しかし、そんな苦労を何分の一にもしてくれる存在として、ミヤタより登場したのがチューブラー用両面テープ「TTP-1」だ。このテープが無ければ、今頃チューブラーを使うのを止めていた、という人も多いだろう画期的なプロダクトである。

使い方は至ってシンプルで、脱脂したリムにバルブホールを避けるようにTTPをグルリと貼る。フィルムを少しだけ剥がしてタイヤを装着し、センターを出したらフィルムをすべて剥がすのみ。空気を入れれば、タイヤの装着は完了だ。圧倒的にチューブラータイヤの装着工程を短縮してくれるこのテープは、多くのサイクリストたちに愛用され、今やスタンダードとなった感さえある。

そんなTTPシリーズに今回新しく加わったのが、ワイドリム用の「TTP-4」だ。近年のワイドタイヤの流行と、それに伴うリムのワイド化に対応すべく、これまでの16mm幅のモデルに加え、20mm幅のモデルが用意されることに。テープの幅が広がることで、接着面積が増加。より確実なタイヤ取り付けが可能となった。

ワイドリムにピッタリなサイズとなっている テストホイールはシマノ WH-9100-C60-TUワイドリムにピッタリなサイズとなっている テストホイールはシマノ WH-9100-C60-TU
ワイドリムホイールでチューブラータイヤを運用してきたユーザーにとっては、まさに待望のプロダクトとなっている。使い方は、これまでのTTPシリーズと共通となっているため、戸惑うことも無いだろう。ラインアップされるのは現在のところ5m巻きのTTP-4のみとなっている。

既存のノーマルモデルであるTTP-1とTTP-2はベージュの包装、新たに加わったワイドリム用のTTP-4はブルーの包装となっているため、容易に区別がつくよう工夫されている。価格は1,600円(税抜)。

ミヤタ TTP-4チューブラーテープのメリットを、東京都墨田区の「フォーチュンバイク」代表の錦織大祐さんに伺った。

ミヤタのチューブラーテープは、フォーチュンバイクでも使用するアイテムミヤタのチューブラーテープは、フォーチュンバイクでも使用するアイテム (c)フォーチュンバイク「ミヤタのチューブラーテープは我々ショップスタッフもレギュラーで使用する定番製品です。今回ワイドリムに対応した幅広仕様が登場したことで、最新のホイール幅に合わないといったことが解消されました。幅広リムのチューブラーホイール導入に悩んでいる方にオススメできますね。

チューブラーテープ自体に不安感を抱く方もいますが、テープは接着性と耐熱性に優れているため、ロードバイクでの使用ならばテープ単体でも全く問題なく使用することができます。持続性にも優れているため、1シーズン通してタイヤを貼り続けられることも特長です。

またチューブラーテープは、接着力がメカニックの技量に左右されにくい点もメリットですね。あらかじめタイヤのフンドシに染み込ませておくなど、ある程度の知識が必要なセメントタイプと比較すると、誰が作業を行っても必要十分な接着力を発揮してくれるので安心ですし、作業性も良好です。接着の手間を考え、チューブラータイヤ&ホイールの導入に二の足を踏んでいた方に、このテープはオススメです。」



ミヤタ チューブラーテープTTP-4
サイズ:幅20mm×5m
価格:1,600円(税抜)

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の画像 ミヤタ(MIYATA) TTP-2 チューブラーリムテープ 16mm×5m
メーカー:ミヤタ(MIYATA)
部品番号: ENV-F-RIMTAPE700
価格:¥ 1,400
の画像 ミヤタ(MIYATA) TTP-1 チューブラーリムテープ 16mm×20m
メーカー:ミヤタ(MIYATA)
部品番号: ENV-F-RIMTAPE700
価格:¥ 4,082
の画像 MORITA(モリタ) キッチンアイシャンパンゴールド VF1HX
メーカー:モリタ宮田工業(株)
部品番号: VF1HX
価格:¥ 15,206

ユンゲルス「クライマー向きのブロックハウスが勝負」キンタナ「総合勢の力はイーブン」

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「疲れ切っていたけれど、全力で踏み切ろうと決めた。この上なく嬉しい」と語るのは、じりじりとした総合勢の登坂勝負を尻目に逃げ切ったヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。マリアローザを着用したボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)や、リタイアを強いられたローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)のコメントを紹介。



ステージを射止めたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

ステージ優勝したヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がマリアアッズーラを手にするステージ優勝したヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がマリアアッズーラを手にする photo:Kei Tsuji / TDWsport
この上なく嬉しくて幸せな気分。特にステージの大部分を逃げ集団で過ごした僕にとって、今日のステージはとても厳しくて、登りはチャレンジングだった。最後はもう本当に疲れ切っていたけれど、全力で踏み切ろうと決めたんだ。チームをはじめ、僕を支えてくれた全ての人に感謝したい。

3月と4月にこのエトナ山でトレーニングを行った時、とても良い手ごたえを掴んでいたんだ。マリアアッズーラに袖を通せることを誇りに思う。出来れば最後までこのジャージを着続けていたい。2015年のジロに続いて、最初の山岳ステージで優勝できるなんて本当に信じられないよ。

マリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)

マリアローザを着用したボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)マリアローザを着用したボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos
マリアビアンカもボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)の手にマリアビアンカもボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)の手に photo:CorVosフェルナンドからマリアローザを受け継ぐには運が必要だった。チームは良い仕事をしてくれたし、クレーバーに走ったんだ。昨年よりも長くこのマリアローザを着たいけど、日曜日のブロックハウスで再び総合争いが動く。ブロックハウスはエトナよりもキンタナのようなピュアクライマー向きなので、彼らに食らいつくことに力を尽くしたい。

自分自身、年々成長を感じているし、いつでも僕をサポートしてくれる強力なチームとともにあることがハッピーだ。チームにとってすでに成功を収めているジロだが、更にステージ優勝を狙っていければ良いと思う。

イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) 

今日はかなり良い結果になった。エトナ山への登りは向かい風が強くとても厳しいものだった。風の影響もあって、誰も積極的に動こうとはしなかったね。最終局面で少しでもタイムを取り返せればと思ってアタックしたんだ。

メイン集団を10秒引き離してフィニッシュするイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)メイン集団を10秒引き離してフィニッシュするイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) photo:CorVos無難にまとめたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)無難にまとめたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:CorVos


ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)

今日はライバルたちからタイムを失わないことが目標だった。コロンビアから戻ってきて初めての超級山岳だったこともあって、仕上がっているライバルたちと比べるとコンディションはまだ上がりきっていないように思う。もう少し様子見が必要だが、日曜日のブロックハウスまでには徐々に調子が上がっているはず。

ニーバリがアタックした時はペースが上がりきっていたし、モビスターとしてはアマドールが対処できていたので、集団の動きに合わせて走っているだけで済んだんだ。今に始まったことではないけれど、タフなステージをチームメイトの助けで乗り切ったことに感謝したいと思う。モビスターは最強の布陣だよ。

誰もが”キンタナが総合優勝筆頭”と言うけれど、世界ナンバーワンのスター選手たちがジロを目指して調子を整えているので、その中で抜きんでた選手は存在しない。今日は誰もが同等の力を持っているように見えた。ニーバリは自らペースを上げようとしていたし、トーマスとランダも強力だ。ザカリンは調子の良さを見せつけたし、今日の展開から自ら動くことは簡単じゃない。そしてユンゲルスだって目を離せない危険な存在だ。

ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)

19秒差のザカリンに続いて29秒差の集団はゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)先頭19秒差のザカリンに続いて29秒差の集団はゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)先頭 photo:Kei Tsuji / TDWsport今日はとてもうまく働いた。先頭集団はお互いの様子をうかがっていたし、向かい風のおかげでありえないほど速いペースにはならなかった。誰もアグレッシブに動きたがらなかったけど、僕は調子が良かったから少しのボーナスタイムを得ることが出来た。このジロはいいスタートを切ることができたと思っている。マリアローザは手の届くところにある。

ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)

今日は少しばかり不運に見舞われてしまった。(パンクによるロスの挽回で)最後の登りで余分な力を使うことになってしまったけれど、結果的にタイムを失うこともなくフィニッシュ出来てよかった。最終的には問題なくまとめることが出来た。このジロでの目標に向けてのプランは順調に進んでいる。

途中落車したステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ) 

精鋭グループに食らいついたステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ) 精鋭グループに食らいついたステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)  photo:CorVosかなり激しいクラッシュだった。最悪の瞬間だったよ、何が起こったのか分からなかった。後から知ったことだけど、コースミスによって集団が割れた。僕らは集団の先頭に位置取りしていたからかなり安心して走っていたのに、それでも落車してしまった。

出来るだけ早く復帰し、チームが助けてくれて集団に戻ることが出来た。大きなダメージは無くほとんど擦過傷で済んだのは不幸中の幸いだ。グランツールで勝つためには、トラブルを避けることが大切だ。どうにかこの悪い流れを変えたいね。

トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)

調子がとても良くて良結果を残すことが出来た。向かい風はかなりレースを厳しいものにしたけれど、チームはとても強力で、僕自身も登りで良い感触を得た。6位という結果に満足しているよ。

リタイアに追い込まれたローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)

状態を好転させようとポジティブでいることに努めた。スタートから1時間くらい経った辺りだと思うけれど、チーム監督に「とりあえず全力を尽くして走ってみるけれど、補給所あたりで限界になるかもしれない。そこで様子を見たい」と伝えた。でもその前の登り(ポルテッラ・フェンミーナモルタ)では集団のイージーペースに付いていくことすらできなかった。第2チームカーを運転していたピーヴァ監督に「もう止めよう。これ以上無理をしても意味が無い」と言われてレースから降りた。

前々日に落車したローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)が途中リタイア前々日に落車したローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)が途中リタイア
(第3ステージでの落車による)傷自体が問題ではなくて、吐き気やだるさ、そしてどこか力が入らない感じがあったんだ。ずっと頭痛も出ていて、心拍を上げれば改善されるかと思っていたけれど、逆に悪くなる一方だった。残念に思うけれど、ここまで僕のサポートをしてくれた皆に申し訳なく思う。ツアー・オブ・アルプス前に僕のコーチはわざわざ家族のいるアメリカからやってきてくれて、1週間以上の合宿に付き合ってくれたんだ。まったく自分で状況をコントロールできなかったことが残念だし、どこかぽっかり穴が空いた気分。これから大切なことは回復して健康な状態に戻すこと。これからのシーズンに向けて体調を整えていきたい。

ディエゴ・ローザ(イタリア、チームスカイ)を転倒させ、レースから除外されたハビエル・モレノ(スペイン、バーレーン・メリダ)

最後の山岳に向かって隊列を組んでいる際にチームスカイが左側から上がってきて、僕の前にローザが割り込もうとしてきた。嫌がっていることに彼は気付いたけれど、僕が彼を押しのけたことで彼を落車させてしまった。自分の取った行動に対して謝りたい。そして最初から彼を転倒させようとしたわけではないことを説明しておきたい。ローザとチームスカイ、そして自分のチームメイトとスポンサーに申し訳なく思っている。

text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
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の画像 Giro d'Italia: The Story of the World's Most Beautiful Bike Race
投稿者: Colin O'Brien
出版社: Pursuit (2017)
装丁:ハードカバー, 240 ページ
の画像 SELLA ITALIA(セライタリア) 16 SLR Giro d'Italia Ti316 サドル
メーカー: SELLA ITALIA(セライタリア)
部品番号: 8030282468115
価格:¥ 23,760
の画像 Lanterne Rouge: The Last Man in the Tour de France
投稿者: Max Leonard
出版社: Yellow Jersey (2015)
装丁:ペーパーバック, 272 ページ

ボレー 新モデル「AEROMAX」試着即売会をY's Road上野ウエア館にて5月13、14日開催

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フランスのアイウェアブランド、ボレーを取り扱うフタバ商店が、新しく登場したサングラス「AEROMAX」の試着即売会をY's Road上野ウエア館にて5月13、14日に開催する。「AEROMAX」の全カラーが揃い、輸入元担当スタッフによるフィッティングアドバイスを受けることも出来る。以下フタバ商店の案内より紹介しよう。



空力性能に優れたボレー新モデルAEROMAXの試着即売会を開催空力性能に優れたボレー新モデルAEROMAXの試着即売会を開催 (c)フタバ商店
5月13、14日の2日間、Y's Road上野ウエア館様にて、bolle新モデル「AEROMAX」を中心とした試着即売会を開催いたします

当日は、bolle Japanのスタッフによる、フィッティングアドバイスや機能説明を聞きながら、ユーザー様は試着してもらうことが可能です。AEROMAXのほかにも、bolleサングラスの定番6th Senseや5th Element Proなどサイクルに最適なアイウエアも試着可能ですので、各モデルをかけ比べて、自分にあったアイウエアを探すことも可能です。

AEROMAXをご購入いただいた方にはbolleオリジナルグッズをプレゼント(先着順で限定数のみ)する予定です。ぜひ、お越しくださいませ。

シチリア島に上陸したジロチェンテナリオ エトナ火山でマリアローザ争いは噴火せず

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休息日を挟んでシチリア島に舞台を移したジロ・デ・イタリア。大会最初の山頂フィニッシュが登場したが、エトナ火山でマリアローザ候補たちによる活発な攻撃は観測されなかった。



チェファルーの旧市街を抜けてスタートサインに向かうチェファルーの旧市街を抜けてスタートサインに向かう
マリアローザを着て登場したフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)マリアローザを着て登場したフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)チェファルーの旧市街を抜けてスタートサインに向かうチェファルーの旧市街を抜けてスタートサインに向かう
チェファルーの街にピンクの風船がかかるチェファルーの街にピンクの風船がかかる
ここ数年のナイロ・キンタナ(モビスター)やエステバン・チャベス(オリカ・スコット)らの活躍により、コロンビアでは自転車人気が急上昇しているらしい。これまでは山岳ステージばかりが注目されていたが、平坦ステージでもフェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ)が活躍するようになったため、必然的にジロ全体の注目度が上がっているとコロンビアのジャーナリストは言う。また、イタリア在住のコロンビア人も2万人以上いる。そのためコース沿道で振られる旗はイタリア国旗に次いでコロンビア国旗が多い。

コロンビア国内のジロ視聴率も大幅に上昇しているらしく、第1ステージは視聴率11%で、第2ステージは視聴率12%。そしてガビリアが勝利した第3ステージの視聴率は14.4%。これはコロンビア国内だけで206万人がジロを見ていることになる。前年比65%増というから驚きの数字だ。ジロに帯同しているメディアの数もイタリアに次いで多いが、なぜかコロンビアのフォトグラファーはほとんどいない。

レース前半は60kmに渡って平坦なオーシャンロードレース前半は60kmに渡って平坦なオーシャンロード
エトナ山の山頂に100の文字がエトナ山の山頂に100の文字が
エトナ火山はヨーロッパ最大の活火山として知られている。1669年の大噴火では麓の町カターニアで10,000人を超える死者が出ている。現在も活動中で噴煙も観測されるが、近年はそれほど危険な噴火は発生しておらず、直径140kmの広大な山麓には多くの町が点在。フィニッシュラインが引かれた標高1,892mの「五合目」リフージオ・サピエンツァは「避難所(リフージオ)」という名前がついているものの実際は観光地で、土産屋やレストランが立ち並び、山頂に向かって観光用ゴンドラが伸びている。空気は澄んでいるが、巻き上げられた火山灰の影響でどこか埃っぽい。

逃げに乗ったパヴェル・ブラット(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)は、元TT世界チャンピオンのヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ)と同様に、よくジャーナリストたちが「背中に乗せたコップの水をこぼさずに走ることができるタイプ」と表現する上半身が微動だにしない選手。かつてカチューシャやティンコフに所属していたため、ガスプロム・ルスヴェロの中で唯一とも言える英語スピーカーであり、同チームのリーダー的存在だ。

そんなブラットとともに逃げたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が、勇敢にもエトナ山を単独で登りきった。ポランツェは2015年大会最初の山頂フィニッシュである第5ステージ2級山岳アベトーネでも逃げグループの中から抜け出して勝利している。スロベニア人によるステージ優勝は史上4回目。中東チームの中ではどちらかというとバーレーン・メリダに注目が集まりがちだが、UAEチームエミレーツが先にグランツール初勝利を飾って見せた。

カンスタンティン・シウツォウ(ベラルーシ、バーレーン・メリダ)がメイン集団を牽引カンスタンティン・シウツォウ(ベラルーシ、バーレーン・メリダ)がメイン集団を牽引 photo:Kei Tsuji / TDWsport
独走のままフィニッシュにやってきたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)独走のままフィニッシュにやってきたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
先頭でフィニッシュに飛び込むヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)先頭でフィニッシュに飛び込むヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)のアタックにエトナの山肌が歓声に包まれたが、「自分が動けば誰が反応するかを探りたかった」というニーバリは後方の動きを確認してペースを弱めた。結果的にイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)を除いて、牽制続きで大きな動きは起こらず。ガゼッタ紙は「マリアローザ争いがエトナ山で噴火する」という表現を使ったが、噴火活動は微弱だった。

「誰もが強い風を気にしていたし、誰もが全力を出すことを嫌がっていた」と、ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)は状況を説明する。トーマスの残り3kmの平均出力386Wで、ペースが上がった最後の1分間の平均出力は558W。最大出力1079Wを出してステージ3位とボーナスタイムを獲得している。

刺激的なマリアローザ争いを期待するファンの目には、エトナでの比較的平穏な戦いはつまらないものに映ったかもしれない。でもそれには賛否両論がある。2011年大会の第9ステージにエトナが登場した際、ライバルを突き放したアルベルト・コンタドール(スペイン)がステージ優勝を飾るとともにマリアローザを獲得。コンタドールはミラノで閉幕を迎えるまで2週間にわたってまったくライバルを寄せつけない走りでマリアローザを着続けた(その後タイトルは剥奪されたが)。逆に今回はまだ10名以上の選手がマリアローザ争いの壇上に残っており、まだ総合争いはオープンな状態。大会4日目のエトナは総合争いを占うにはタイミングが早すぎた。

開幕4ステージで4人(ペストルベルガー→グライペル→ガビリア→ユンゲルス)がマリアローザを着るのは史上7回目。直近では2011年にピノッティ→カヴェンディッシュ→ミラー→ウェーニングがマリアローザを着まわしている。毎日マリアローザの持ち主を変える記録としては1958年に6人という記録があるが、よほどの大逃げが決まらない限り、ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)が第9ステージの1級山岳ブロックハウス山頂フィニッシュまでマリアローザを着続ける可能性が高い。ユンゲルスがチームメイトからマリアローザを引き継ぐのは2年連続。ユンゲルスは2016年ジロを総合6位で終えており、このまま総合上位をキープすれば表彰台が見えてくる。

アタックがかかって縦に伸びるメイン集団アタックがかかって縦に伸びるメイン集団
エトナ山のフィニッシュ地点上空をセスナが飛ぶエトナ山のフィニッシュ地点上空をセスナが飛ぶ
この日、エトナに向かって位置取りする集団の中ではイザコザが発生した。ハビエル・モレノ(スペイン、バーレーン・メリダ)がディエゴ・ローザ(イタリア、チームスカイ)を手で沿道に押し出すシーンが国際映像に流れ、はじき出されたローザは落車してあわや観客と接触。ローザは怪我を免れたものの、バイク交換を強いられている。

UCIコミッセールはモレノが故意に他の選手に危害を加えたと判断し、レース後に200スイスフランと失格処分を与えることを決めた。バーレーン・メリダはコミッセールの判断を支持しており、「緊迫した状況で起こったことだが、ハビエルの行為は容認できない。被害にあった関係者に謝罪したい」という声明をチームのコープランド代表は出している。モレノも「彼を落車させようといった意思はなかった。彼とチームスカイ、そして自分のチームメイトやスポンサーにも謝罪したい」とコメント。翌日に地元メッシーナに凱旋するニーバリは思わぬ形で山岳アシストを1人失うことになった。

アシストたちがマイペース(もちろんかなりのハイペース)でエトナ山を登るアシストたちがマイペース(もちろんかなりのハイペース)でエトナ山を登る
コースになだれ込んだ観客をかき分けてフィニッシュに向かうコースになだれ込んだ観客をかき分けてフィニッシュに向かう
エトナ山の空に舞う花束エトナ山の空に舞う花束

text&photo:Kei Tsuji in Monte Etna, Italy
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の画像 太陽と海とグルメの島 シチリアへ (旅のヒントBOOK)
投稿者:小湊 照子
出版社:イカロス出版 (2017)
装丁:単行本(ソフトカバー), 171 ページ
の画像 イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ (講談社のお料理BOOK)
投稿者:佐藤 礼子
出版社:講談社 (2012)
装丁:単行本(ソフトカバー), 80 ページ
の画像 エトナ 100% シシリーライムジュース 250ml
メーカー:佐弘商事
部品番号:
価格:¥ 411

アソス  BMCレーシングのチームキットコレクション登場

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約四半世紀ぶりにワールドツアーのプロトンに帰ってきたウェアブランド、アソスより今シーズンから新たにサポートを開始したBMCレーシングのチームキットが登場。最上級の着心地を誇る同社の技術を詰め込んだ最新モデルとなっている。



アソス SS JERSEY BMC

アソス SS JERSEY BMCアソス SS JERSEY BMC (c)ダイアテック
今季BMCレーシングが着用する半袖ジャージと同柄のレプリカモデルがこの「SS JERSEY BMC」である。これからの時期に最適なサマージャージとなっており、同チームのイメージカラーであるレッドとブラックでデザイン。胸とバックポケットにはアソスのロゴがワンポイントで入り、ジャージ中央と両腕にはアソスと同郷のスイスブランドであるBMCとタグホイヤーのロゴが誇らしげにあしらわれている。

生地には新たに開発されたアソス独自のTYPE112と呼ばれる新素材を採用。軽くしなやかで、肌触りの良い素材となっており、夏の暑い時期でも快適に着られるようできている。加えて、2種類の生地を使い分けることでフィット感と機能性を向上。特に蒸れやすい脇部分には、より通気性の高いメッシュ素材を配すことで快適性を高めている。

このレプリカモデルではBMCレーシングの選手らが使用するレーシングなタイトフィットではなく、それよりも余裕を持たせたレギュラーフィットを採用。窮屈しないフィット感で普段使いに最適となっている。サイズはXS~TIRまでの幅広い7サイズ展開。バックポケットはスタンダードな3ポケットタイプで、価格は17,600円(税抜)。

今季よりアソスのウェアに身を包むBMCレーシングのメンバー今季よりアソスのウェアに身を包むBMCレーシングのメンバー (c)www.assos.com/Phil Gale
アソス SS JERSEY BMC
素材:92% PL、7% PA、1% EA
フィット:レギュラーフィット
サイズ:XS、S、M、L、XL、XLG、TIR 
カラー:BMC
UVカット:UPF 50+
推奨使用温度帯:25℃~
価格:17,600円(税抜)



アソス T.EQUIPE SHORTS S7 BMC

アソス T.EQUIPE SHORTS S7 BMCアソス T.EQUIPE SHORTS S7 BMC (c)ダイアテック
SS JERSEY BMCと同じくBMCレーシングが着用するものと同デザインのビブショーツが「T.EQUIPE SHORTS S7 BMC」である。同社のレーシングショーツ「T.EQUIPE S7」をベースに、右足にレッドの差し色、サイドにBMCとタグホイヤーのロゴが配されたデザインとなっている。

メインのライクラ素材にはアソス独自のType.439生地を採用。縦横それぞれ伸び率の異なる生地を、足の動きに合わせたカッティングパターンで縫製することで高いフィット感を生み出している。また、コンプレッションが効くタイトなレーシングフィットとされ、ぴったりと足を包み込むことで肌と同化しているかのような高い着心地を実現している。

その他、ビブストラップのねじれを防ぎアイウェアフックにも活用できるスタビライザーの装備や、日光を吸収して生地の温度が上がるのを防ぐアイスカラー加工など、アソスのビブショーツに特有の機能も引き続き採用されている。サイズはXS~TIRまでの7サイズ展開で、価格は27,000円(税抜)。

アソス T.EQUIPE SHORTS S7 BMC
素材:70% PA、18% EA、12% PES
フィット:レーシングフィット
サイズ:XS、S、M、L、XL、XLG、TIR 
カラー:BMC
UVカット:UPF 50+
推奨使用温度帯:25℃~
重量:168g
価格:27,000円(税抜)



アソス SUMMERCAP BMC OS & MUSETTE BMC

アソス SUMMERCAP BMC OS & MUSETTE BMCアソス SUMMERCAP BMC OS & MUSETTE BMC (c)ダイアテック
BMCレーシングカラーが施されたサイクルキャップとサコッシュもラインアップ。ヘルメットの下に被れば防風機能と汗吸収の役割を果たしてくれるキャップは、アシンメトリックなカラーリングにBMCのロゴが配されたデザイン。ツバの裏表にアソスロゴが大きくあしらわれるのもポイントだ。こちらはワンサイズのユニセックスモデルとなる。丈夫なコットン製のサコッシュも普段のサイクリングから活用できそうな製品だ。

アソス SUMMERCAP BMC OS
素材:65% PES、35% CO
サイズ:ワンサイズ
カラー:BMC
推奨使用温度帯:25℃~
価格:3,000円(税抜)

アソス MUSETTE BMC
素材:コットン
サイズ:ワンサイズ
カラー:BMC
価格:2,000円(税抜)




アソス SUMMERSOCK BMC

アソス SUMMERSOCK BMCアソス SUMMERSOCK BMC (c)ダイアテック「SUMMERSOCK BMC」は通気性の高い夏用ソックスのBMCレーシングレプリカモデル。ナイロンとポリウレタンを原料とした合成繊維を使用し、メッシュ然としたハニカム構造に織り上げることで高い通気性を確保している。左右非対称のデザインとなっており、プロも愛用する長めの丈を採用しているのも特長だ。ユニセックスモデルとなり、3種類のサイズが用意される。価格は2,200円(税抜)。

アソス SUMMERSOCK BMC
サイズ:0(35 - 38)、I(38 - 42)、II(43 - 46)
カラー:BMC
推奨使用温度帯:25℃~32℃
価格:2,200円(税抜)

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の画像 A18 地球の歩き方 スイス 2017~2018
投稿者:
出版社:ダイヤモンド・ビッグ社 (2017)
装丁:単行本(ソフトカバー), 576 ページ
の画像 スイス おトクに楽しむ街歩き (地球の歩き方GEM STONE)
投稿者:地球の歩き方編集室
出版社:ダイヤモンド社 (2015)
装丁:単行本(ソフトカバー), 144 ページ
の画像 スイスアルプス旅事典 (とんぼの本)
投稿者:小川 清美
出版社:新潮社 (2015)
装丁:単行本, 141 ページ

ガビリア「難しいことは考えずスプリントに全力を傾ける」ニーバリ「多くの人に迎えられて興奮している」

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集団スプリントとなったジロ・デ・イタリア第5ステージ。初のグランツールで2勝目を挙げたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)をはじめとした選手たちのコメントを紹介します。


フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)

ステージ2勝目を飾ったフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)ステージ2勝目を飾ったフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)
マリアチクラミーノをミラノまで着続けることが最終的な目標だ。それにはまだ多くのステージが残っているけれど、とにかく目の前のステージでポイントを積み重ねていくことしか考えられない。初めてのグランツールだから、今は右も左もわからないけれど、ミラノに近づくにつれて多くの経験を積んでいくことができるはずだ。

ジロを完走することは、とても難しいことだけどその分大きな満足があるはず。スプリントで誰が明確なライバルなのか、と言うのは難しい。最初の3つのスプリントステージではそれぞれが異なる選手が勝ったことからもわかるだろう。とにかく、難しいことは考えずにスプリントに全力を傾けるだけだ。常に集中し続けて、最高の瞬間に仕掛けるのさ。

ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)

マリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)マリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
出来るだけ長い間マリアローザを着続けたいね。日曜日のブロックハウスへ登るステージは厳しい一日になるだろう。ゲラント・トーマスに対しては6秒差しかつけていないけど、全てのライバルに注意していきたい。まだ5つ目のステージだけど、総合候補は既に動き出している。第1ステージから仕掛ける選手もいたし、第3ステージでの僕らが作ったエシュロンは彼らにタイム差を付けることが出来た。100周年のジロ・デ・イタリアは特別だから、毎日がハードなレースになるね。

ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)

今日はチームメイトがラスト1kmでリードアウトしてくれて、最後のスプリントに参加することが出来た。彼らのおかげで2位に入ることが出来たよ。調子は日に日に良くなっているし、とても嬉しいね。

サム・ベネット(アイルランド、ボーラハンスグローエ)

体調を崩した後だったからこのリザルトは嬉しいよ。今日は僕のスプリントのためにチームが完璧な仕事をしてくれたんだ。特にルディは僕のために尽くしてくれたし、素晴らしいリードアウトだった。チームが僕を信じてくれたことに喜びを感じるし、この結果でさらに自信がついた。

ベネットを追い抜いて先頭でフィニッシュするフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)ベネットを追い抜いて先頭でフィニッシュするフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)
アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)

適切なタイミングで集団の先頭に出ることができたし、スプリントに向けての準備は完璧だった。トーマス・マルチンスキーが周回コースのラウンドアバウトで上手くコーナーを抜けたが、私はポジションを大きく落としてしまい、スプリントを始めるタイミングを早めるしかなかった。ジロで優勝を狙える機会はまだ残っているが、勝利できるかどうかはわからない。我々はレースがどのように展開するか見極めなければならない。

スタート前リラックスするフィル・バウハウス(ドイツ、サンウェブ)スタート前リラックスするフィル・バウハウス(ドイツ、サンウェブ) photo:CorVosフィル・バウハウス(ドイツ、サンウェブ)

今日はとてもタフな一日だった。パンクしてしまい、集団に復帰するのに少しエネルギーを使った。残り50km地点でバイクを交換する必要があったのは良いことではないけれど、サイモン(・ゲシュケ)が助けてくれた。スプリントでは3位以内に入ることを目指していたけれど、進路が開けず後退してしまった。少しばかりの不運に見舞われた一日だったけど、結果には満足しているよ。

9位のジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)9位のジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) photo:CorVosジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)

非常にシャープな最終コーナーでの集団は本当にクレイジーだったよ。チームは僕が集団の前方をキープできるように素晴らしい仕事をしてくれ、クイックステップフロアーズ・トレインの前に連れ出してくれた。ポジションも良く足の状態も良かったけど、優勝は難しい。時には苦境に立たされ、時には幸運を手にできる。それがスプリントだ。

ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)

今日のステージは逃げの人数も少なかったから、普通の展開であればかなり楽が出来るはずだった。でも、総合狙いのチームとスプリント狙いのチームがペースを落とさなかったから、そこまで簡単な一日というわけにもいかなかった。今日のミッションは、クリスティアン・ズバラーリのリードアウトだった。ラスト100mで仕事をこなしたんだけど、今日はその努力に結果がついてきたね。彼とともにトップ10に入ることができた。

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)

声援を受けてやってきたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)声援を受けてやってきたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
メッシーナにゴールすることはこれまで一度もなかったから、これだけ多く人に迎えられるなんて驚いているし、興奮している。メッシーナに来たことで総合優勝へ向けて闘う価値が高まったと思うよ。

バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)

今日はイージーではなかったよ!スプリンターチームが一日中ペースを上げていたし、路面は穴が空いていて非常にトリッキーだった。ゴール前なんて、極めてストレスフルだった。

ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)

今日はいい一日だった。少し昨日の落車で負傷したところは痛むけれどね。大きな勝負所へのつなぎのステージだったけれど、問題なく過ごすことが出来てよかったよ。


text:Naoki.YASUOKA,Gakuto Fujiwara
photo:CorVos,Kei Tsuji
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の画像 シチリアへ行きたい (とんぼの本)
投稿者:小森谷 慶子, 小森谷 賢二
出版社:新潮社 (2008)
装丁:単行本, 125 ページ
の画像 イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ (講談社のお料理BOOK)
投稿者:佐藤 礼子
出版社:講談社 (2012)
装丁:単行本(ソフトカバー), 80 ページ
の画像 シチリアの伝統菓子とマンマの手作り菓子: おうちで作れる45レシピ
投稿者:佐藤 礼子
出版社:誠文堂新光社 (2013)
装丁:単行本(ソフトカバー), 128 ページ

コルナゴ C60 エトナ山を制したポランツェの駆るUAEエミレーツカラー

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現在開催中のジロ・デ・イタリア2017、注目が集まるエトナ山で劇的な独走勝利を挙げたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。彼の走りを支えたコルナゴ C60のUAEエミレーツカラーモデルが限定30本で発売される。



コルナゴ C60 UAEエミレーツコルナゴ C60 UAEエミレーツ (c)エヌビーエス
100周年を迎えたジロ・デ・イタリア2017最初の山頂フィニッシュとなった第4ステージ。ヨーロッパ最大の活火山として知られる標高3,329mのエトナ山へと向かうステージで、ドラマティックなエスケープを決めたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が駆るマシンがイタリアの老舗ブランド、コルナゴのC60だ。

同社の創業60周年にデビューしたフラッグシップモデルであるC60は、現在では珍しい外ラグ式のフルカーボンフレーム。ほぼ全てのレーシングブランドがモノコックフレームのみをラインアップする中で、ラグ構造を守り抜いている貴重なフレームである。

注目が集めるエトナ山で独走勝利を決めたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)注目が集めるエトナ山で独走勝利を決めたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) (c)エヌビーエス
ステージの序盤から逃げ続けたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)ステージの序盤から逃げ続けたヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) (c)エヌビーエス独走でフィニッシュするヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)独走でフィニッシュするヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji / TDWsport


トラディショナルな工法にて製作されるC60だが、今回の勝利を見てもわかるように他社のモノコックフレームに勝るとも劣らないレーシング性能を持っている。そのキモとなるのが、C60にてコルナゴが提唱した新たなBB規格「スレッドフィット」だ。ねじ切りされたBBシェルにスリーブを取り付け、そこにシマノやカンパニョーロの圧入式BBを装着するというこの規格によって、フレームへの攻撃性を抑えつつ、BB周辺のボリュームアップ、そこに繋がる各チューブの大径化によって大幅な剛性の向上を達成した。

伝統と革新が融合したイタリアンレーシングバイクに今回追加されたのがポランツェが所属するワールドチーム、UAEエミレーツのチームカラー仕様だ。クリア塗装のカーボンチューブを情熱的な赤で塗られたラグで繋ぐ、レーシーなイメージのカラーリングだ。サイズはスローピングのみで、420Sから520Sの5サイズ展開だ。数量限定となっており、国内入荷はわずか30台という希少なバイクとなる。価格は通常モデルから据え置きの645,000円(税抜)だ。



コルナゴ C60 UAEエミレーツ
カラー:UAE Team Emirates
サイズ:420S,450S,480S,500S,520S
数量:30本
価格:645,000円(税抜)

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の画像 Giro d'Italia: The Story of the World's Most Beautiful Bike Race
投稿者: Colin O'Brien
出版社: Pursuit (2017)
装丁:ハードカバー, 240 ページ
の画像 SELLA ITALIA(セライタリア) 16 SLR Giro d'Italia Ti316 サドル
メーカー: SELLA ITALIA(セライタリア)
部品番号: 8030282468115
価格:¥ 23,760
の画像 Lanterne Rouge: The Last Man in the Tour de France
投稿者: Max Leonard
出版社: Yellow Jersey (2015)
装丁:ペーパーバック, 272 ページ

ピナレロ DOGMA F100 ジロ・デ・イタリア100回大会を記念したマリアローザカラーモデル

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ピナレロがフラッグシップモデル「DOGMA F10」のジロ・デ・イタリア100回大会記念モデル「DOGMA F100」を発表。ロゴマークなどにマリアローザをイメージしたピンクカラーを使用したアニバーサリーモデルだ。



ジロ・デ・イタリア100周年を記念して登場したピナレロ DOGMA F100 Giro d’Italiaジロ・デ・イタリア100周年を記念して登場したピナレロ DOGMA F100 Giro d’Italia (c)ピナレロ・ジャパン
クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)による2015年と2016年のツール・ド・フランス制覇を筆頭に数多くの勝利に貢献してきた先代DOGMA F8。それまでのDOGMA65.1Think2に代表されるようなピナレロの定型ともスタイルから脱却し、エアロダイナミクス性能とDOGMAらしい運動性能の両立を目指した真のオールラウンドバイクであった。

そのデビューから僅か2年半という短いスパンで今年、新たにデビューしたのがDOGMA F10だ。DOGMA F8から波及した新たなピナレロスタイルと、高い整流効果を生み出すFlatBack形状のチューブを継承しつつ、全体を見直すことでより強く、軽く、エアロに、をコンセプトとして生まれ変わったピナレロの新たなフラッグシップモデルだ。

素材はピナレロだけに独占供給される東レのT1100 1Kカーボンを引き続き使用しつつも、カーボンレイアップの見直しによりF8比較で6.3%軽量化。またエアロ性能に関しても同社のTTバイクBOLIDEからのフィードバックを元に、ボトル取り付く部分をくぼませたConcaveダウンチューブや、フロントフォーク先端のフォークフラップにより細やかなアップデートを果たしている。

ジロ・デ・イタリア100回大会を記念しF100ロゴがピンクで配されるジロ・デ・イタリア100回大会を記念しF100ロゴがピンクで配される (c)ピナレロ・ジャパンフレーム各所に描かれたドット模様にもピンクのドットが紛れ込むフレーム各所に描かれたドット模様にもピンクのドットが紛れ込む (c)ピナレロ・ジャパン


そして今回、このDOGMA F10にジロ・デ・イタリア100回大会を記念したアニバーサリーモデルDOGMA F100が登場する。ジロの公式スポンサーをつとめるピナレロ。DOGMA F100にはワンポイントとなるロゴマークやフレーム各所のペイントデザインにマリアローザをイメージしたピンクカラーを配色。華やかしくも落ち着いた雰囲気に仕上げられている。

サイズは42から62まで13サイズを小刻みにラインアップ。豊富なサイズ展開もイタリアンプレミアムブランドたるピナレロの良さだろう。価格はフレームセットで697,000円(税抜)で、エアロヘッドセットとシートポストが付属する。7月より順次入荷予定で限定生産という訳ではないが、予告無く受注を終了する場合があるため、気になる方は早めにチェックして欲しい。

ピナレロ DOGMA F100 Giro d’Italiaピナレロ DOGMA F100 Giro d’Italia (c)ピナレロ・ジャパン


ピナレロ DOGMA F100 Giro d’Italia フレームセット
サイズ:42、44、46.5、47、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62
カラー:914 Giro d’Italia
付属品:エアロヘッドセット、専用シートポスト
価格:697,000円(税抜)
7月下旬より順次入荷予定

青い海と青い空、青いガビリア ジロは賑やかなシチリアに別れを告げる

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人気の観光地タオルミーナを越え、ニーバリの故郷メッシーナへ。好天続きのシチリア島での2日間を終え、ジロ・デ・イタリアはイタリア本土に渡る。



出走サインに向かうボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)出走サインに向かうボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
微妙にずれたピンクのシール微妙にずれたピンクのシールイタリアの20州の州旗が描かれたアージェードゥーゼールのファクターイタリアの20州の州旗が描かれたアージェードゥーゼールのファクター
ジロ100ジロ100
セルフィーの人気が高いフィリッポ・ポッツァート(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)セルフィーの人気が高いフィリッポ・ポッツァート(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)
ジロ・デ・イタリアのお祭り感は、南に行けば行くほど強い。エトナ火山の麓に位置するスタート地点ペダーラは町中あげての大騒ぎ。前夜から交通規制された街の中で賑やかに。夜中には花火が上がり、人々はジロのスタートを祝った。

南イタリア全体に言えることだが、シチリア島の路面状況はすこぶる悪い。あまりにも路面が悪い箇所はジロ通過に合わせて新しく舗装されており、黒々としたアスファルトの上に真っ白な線が引かれている。一歩コースから外れると穴ぼこだらけで、幹線道路でもハンドルを切りながら走行ラインを選ばないといけない。高速道路にも驚くような段差があったりする。

「こんな綺麗な舗装になるなんて。何十年もひどい道路だったからジロに感謝だわ」とコース沿道のおばさまが言う。どうやらレース主催者ではなく地元のシチリア州が道の修復費を負担しているようで、「でも使われているのは自分たちが支払っている税金だけどね」と両肩を上げるジェスチャーを付け加えながら。

逃げを見送ったメイン集団が町を通過する逃げを見送ったメイン集団が町を通過する
スタート直後から逃げるマチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)とエフゲニー・シャルノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)スタート直後から逃げるマチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)とエフゲニー・シャルノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)ロシア、カチューシャ・アルペシンロシア、カチューシャ・アルペシン
シチリア島東部の海岸線を進むシチリア島東部の海岸線を進む
この日はステージ後半に映画「グランブルー」のロケ地となったタオルミーナを通過した。さすがに海がとても青く透きとおっていて、灰色がかったビーチでは気の早い観光客が海水浴を楽しんでいる。

観光客でごった返すタオルミーナの街中にはコースマップ上で「TV」と記されている「トラグアルド・ヴォランテ」が設置された。よくテレビ中継に関係する何かが設置されていると誤解されがちだが、TVは要するに中間スプリントのこと。ジロでは登りの頂上に設置されるパターンも多く、単純にスプリンター向きの賞とは言えない。

ヴェロンの公開データによると、3時間23分23秒におよぶ逃げの間、エフゲニー・シャルノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)は平均出力289W、平均スピード41.6km/hで走り続けた。推定消費カロリーは3,830kcalで、ハンバーガー換算で15個分。なお、ファーストアタックを仕掛けてから5分30秒間は385Wで、1分間のピークは495Wだった。これは際立って高いとは言えない数字であり、すんなりと逃げが決まったことがわかる。

映画「グランブルー」の舞台となったタオルミーナに向かう映画「グランブルー」の舞台となったタオルミーナに向かう
クイックステップフロアーズを先頭に登りを進むクイックステップフロアーズを先頭に登りを進む
1999年以来18年ぶりにジロのフィニッシュを迎えたメッシーナの街はニーバリ祭り。「ロ・スクアーロ・デッロ・ストレット=(メッシーナ)海峡の鮫」というニックネームをもつニーバリは、ステージ優勝や各賞ジャージの表彰の前にメッシーナ市長とともにステージに上がって大声援に応えた。活躍したわけでもない選手の登壇は異例だが、それがジロらしくてイタリアらしいと言えばとてもジロらしくてイタリアらしい。

最終周回突入を告げる鐘がなる中でのルカ・ピベルニク(スロベニア、バーレーン・メリダ)の勘違いガッツポーズは、無線機のバッテリー切れが原因だとニーバリは説明している。やってしまった感満開のピベルニクを吸収する集団前方では、熾烈なポジション争いを繰り広げながらも選手たちが笑みを浮かべている。

ガビリアは18秒にわたって934Wを出力し、最大出力1,339Wでステージ2勝目を飾った。向かい風が吹いていたこともあり最高スピードは67.8km/h。なお、ガビリアはコーナーが連続するメッシーナ周回コースを6分51秒、平均出力340W、平均スピード53.4km/hで走りきっている。

非ヨーロッパ国の中で最もステージ優勝を飾っているのはオーストラリアで、これまで通算29勝。次いでコロンビアが通算23勝で追い上げている。ガビリアにはこの先もステージ優勝のチャンスがあり、もちろんナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)も山岳ステージで活躍するはず。カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)が奮起しなければ両国の差は縮まりそうだ。

1周勘違いしてガッツポーズしたルカ・ピベルニク(スロベニア、バーレーン・メリダ)を吸収1周勘違いしてガッツポーズしたルカ・ピベルニク(スロベニア、バーレーン・メリダ)を吸収
フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)に握手を求めるアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)に握手を求めるアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)
リケーゼと抱き合うフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)リケーゼと抱き合うフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)表彰式を待つ間にローラー台でダウンするボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)表彰式を待つ間にローラー台でダウンするボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
地元メッシーナ出身のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)が登壇地元メッシーナ出身のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)が登壇
息子の晴れ姿を撮影するフェルナンド・ガビリアの母親息子の晴れ姿を撮影するフェルナンド・ガビリアの母親
マリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)マリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
第5ステージ終了後、ジロはシチリア島から対岸のイタリア半島に渡る。メッシーナ海峡を渡るのに要する時間は30分ほどであり、サルデーニャ島からの12時間船移動と比べると雲泥の差だが、ジロの一団が一斉に詰めかけたためフェリー乗り場は大混雑&大渋滞。優先的に乗船したチームバス以外の車両はかなりの時間をフェリー乗り場で待つことになった。

なお、2015年に完成予定だったメッシーナ海峡大橋は計画が頓挫して中止。完成すれば明石海峡大橋(主塔間1,991m)を抜いて世界最長の橋(主塔間3,300m)になる予定で、1度は計画が再開されたものの予算不足により再び計画は中止に追い込まれている。現在のところ、計画が再開される見通しは立っていない。余計なお世話だが、それよりもシチリアとカラブリア全体の道路の補修を優先すべきだと思う。

text:Kei Tsuji in Messina, Italy
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の画像 シチリアへ行きたい (とんぼの本)
投稿者:小森谷 慶子, 小森谷 賢二
出版社:新潮社 (2008)
装丁:単行本, 125 ページ
の画像 イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ (講談社のお料理BOOK)
投稿者:佐藤 礼子
出版社:講談社 (2012)
装丁:単行本(ソフトカバー), 80 ページ
の画像 胸騒ぎのシチリア [DVD]
監督:ルカ・グァダニーノ
出演:ティルダ・スウィントン, レイフ・ファインズ, ダコタ・ジョンソン, マティアス・スーナールツ
レーティング: NR - Not Rated

ストラーダバイシクルズ彦根店 滋賀県 彦根城前に5月27日オープン 記念イベント&セール開催

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関西エリアを中心に展開するプロショップ、STRADA BICYCLES(ストラーダバイシクルズ)が滋賀県彦根市に新店舗を5月27日にオープンさせる。開店を記念したオープニングセールも予定されている。


ストラーダバイシクルズ彦根店 店舗外観 完成予想図ストラーダバイシクルズ彦根店 店舗外観 完成予想図
国宝・彦根城近くにオープンとなるストラーダバイシクルズ彦根店は、2月28日に閉店した旧・京都店の移転に伴う新しい店舗だ。これでストラーダバイシクルズは草津本店とあわせ滋賀に2店舗展開となる。以下ストラーダバイシクルズよりの案内で紹介する。

ストラーダバイシクルズ彦根店の場所は彦根城の二の丸から徒歩6分、JR彦根駅より徒歩600mに位置します。草津本店と同様に、ストラーダバイシクルズのキーコンセプトである「アミューズメントバイクストア」として、初めての方でもベテランの方でも楽しんでいただけるイベントやワークショップをたくさん開催していく予定です。

ストラーダバイシクルズ彦根店オープンセール <5/27〜6/30>

●彦根店にて完成車・ホイールご成約いただくとポイント倍増!
●アパレル・シューズ・ヘルメットを特別価格でご奉仕
●期間中5,000円以上の商品ご購入に対しオリジナルステッカーをご贈呈

※さらなる追加情報をお楽しみに!

オープニングイベント開催

オープニングの5月27日 10:30から11:00にささやかながら記念イベントを開催いたします。ご参加いただいた方に粗品ですが記念品をご贈呈させていただきます。また御祝酒、ノンアルコールドリンクをご用意いたしております。(自転車、自動車やオートバイなどを運転の方は飲酒はご遠慮くださいませ)

ご参加ご希望の方は、以下のページのエントリー欄にご記入の上ご参加ください。

オープニングイベント詳細ページ

ストラーダバイシクルズ彦根店

住所: 滋賀県彦根市元町1−62 → Google mapでみる
電話: 0749-30-1230(継電はオープニング当日です)
営業時間: 11:00〜19:00
定休日: 不定休

駐車場: 全12台完備。<店舗裏2台、元町パーキング5台(正面玄関より100メートル)、川瀬計理事務所駐車場5台(店舗裏面より50メートル)

ストラーダバイシクルズ彦根店 地図

兵庫県淡路市にてオルベア、ライトウェイト、タイムの「ポディウムキャンプ」を開催

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ヨーロッパブランドを取り扱うポディウムが行うブランド限定ライドイベント「ポディウムキャンプ」が兵庫県淡路市にて開催される。6月24日(土)にはオルベア、ライトウェイト、7月1日(土)にはタイムのイベントが開催される。それぞれのブランドのバイクを持っている方が対象だ。前回のポディウムキャンプの様子はこちら。以下プレスリリースより紹介しよう。



ポディウムキャンプのお知らせ

ポディウムでは、日頃から当社取扱い自転車に興味をお持ちの皆様を対象に、キャンプを催します。初心者から経験者まで、スポーツ自転車を楽しんでおられる方なら、どなたでもご参加いただけます。1回のキャンプでは、1つの自転車メーカーといくつかの部品メーカーの協力を得て、製品や、開発思想などについて楽しみながら深い知識を得ることで、より安全で、より愉しい自転車ライフを送ることを目的とします。

トップライダーたち、製品開発者たちとの触れ合いの中から、ご自身のライディングへのヒントをつかむことができるでしょう。

ライドに最適な環境でよりブランドの事を知ることが出来るポディウムキャンプ(写真は前回のポディウムキャンプの様子)ライドに最適な環境でよりブランドの事を知ることが出来るポディウムキャンプ(写真は前回のポディウムキャンプの様子)本国の製品担当者や名選手などが来日し開発思想などをより深く聞く事が出来る(写真は前回のポディウムキャンプの様子)本国の製品担当者や名選手などが来日し開発思想などをより深く聞く事が出来る(写真は前回のポディウムキャンプの様子)




ORBEA CAMP 2017(第7回ポディウムキャンプ)大阪

日時:6月24日(土)
ライド場所:兵庫県淡路市 約40キロのコース(獲得標高 約500m)https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=d139a5c4b5dd0f4321a0d542d2...

時間:ライド・スタート:午前10時 ゴール:午後1時 その後、入浴、軽食パーティ。
バス乗車のお客様:JR大阪駅近辺(大阪モード学園)午前7時30分集合 8時出発-午後7時解散(交通事情により遅れる可能性があります)
現地集合・解散:淡路市立サンシャインホール 〒656-2305 兵庫県淡路市浦148-1(駐車場有り)午前9:30時集合‐午後4:30解散

ゲスト
ヨゼバ・アリザガ(オルベア ロード部門責任者)元スペイン・トラック競技チャンピオン
ウナイ・ディエゴ (オルベア 営業部長)
デイビッド・バーグマン (ライトウェイト 営業部長)

参加資格
オルベア自転車にご興味をお持ちの方。
オルベア自転車オーナーで、その自転車をもって参加できる方。
オルベア自転車のオーナーでない方には、自転車を無償で貸出しいたします。
ライトウェイト・ホイールにご興味をお持ちの方。
18歳以上の方。

ライトウェイトホイールの試乗
ライトウェイトホイールを装着した4台のバイクをご用意いたします。
ORBEAオルカOMR(サイズ:51・53)、LIGHTWEIGHT URGESTALT(サイズ:48・51)
ご応募時にこの4台の中からお選びください。
*ライトウェイト・ホイール試乗は20名様以内。



TIME CAMP 2017(第8回ポディウムキャンプ)大阪

日時:7月1日(土)
ライド場所:兵庫県淡路市 約40キロのコース(獲得標高 約500m)https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=d139a5c4b5dd0f4321a0d542d2...

時間:ライド・スタート:午前10時  ゴール:午後1時 その後、入浴、軽食パーティ。
バス乗車のお客様:JR大阪駅近辺(大阪モード学園)午前7時30分集合 8時出発-午後7時解散(交通事情により遅れる可能性があります)
現地集合・解散:淡路市立サンシャインホール 〒656-2305 兵庫県淡路市浦148-1(駐車場有り)午前9:30時集合‐午後4:30解散

ゲスト
シルヴァン・ノアリ(タイム社CEO)
パスカル・ナヴァロ (タイム社営業部長)

参加資格
タイムにご興味をお持ちの方。
タイムの自転車あるいはペダルがついた自転車をもって参加できる方。(ペダルだけがタイムもOKです。)
18歳以上の方。



応募方法
弊社ホームページよりお申込みください。
ポディウムキャンプ
http://www.podium.co.jp/podiumcamp/
ORBEA CAMP 2017(第7回ポディウムキャンプ)
http://www.podium.co.jp/orbeacamp/index.html
TIME CAMP 2017(第8回ポディウムキャンプ)
http://www.podium.co.jp/timecamp/index.html

募集締め切り:各回とも開催日の20日前
参加者発表:応募者に直接ご連絡いたします。
募集人数:各回とも30名様
費用:無償
・バス代(集合場所(JR大阪駅)よりライド会場までバスで往復します)、有料道路代、保険代、入浴代、昼食代等は無償です(個人的にかかる費用は含みません。)
・集合場所まで輪行していただければ、自転車の輸送費用はかかりません(バスに自転車を積まれる方は輪行袋が必要となります)。
・現地集合・解散の方はそれに関わる交通費等は個人負担となります。
・ライド場所まで自転車を送り、返送することも可能です。
(その場合の自転車送付・返送、および梱包資材等の費用は個人負担となります。)
・ライド場所は兵庫県・淡路市です。
・詳細は、参加が決定した方にお知らせいたします。
・雨天決行

両日とも参加者様に無理のないペースのライドイベントになっています。ポディウムキャンプに興味をお持ちのお方は是非ともご参加ください!

イタリア本土初日に4名が逃げ切り 登りスプリントでBMCのディリエが勝利

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マリアローザ候補が「ジロらしいトリッキーなステージ」と口をそろえたジロ・デ・イタリア第6ステージで4名の逃げが決まる。登りスプリントでストゥイヴェンとの接戦を制したシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)がキャリア最大の勝利を飾った。



美しい海岸線が続いたステージ前半はあいにくの曇り空美しい海岸線が続いたステージ前半はあいにくの曇り空 photo:Kei Tsuji / TDWsport
ジロ・デ・イタリア2017第6ステージジロ・デ・イタリア2017第6ステージ image:RCSsportサルデーニャ島とシチリア島に別れを告げて、イタリア半島を北上する1週間が始まった。第6ステージはイタリア半島の「足の甲」を北上する217km。コースの大部分はティレニア海に沿った平坦なオーシャンロードだが、残り45kmを切ったあたりから4級山岳フスカルド(全長2.1km/平均6.7%)を含むアップダウンが始まる。特に残り8kmを切ってからは抜きどころの少ないアップダウン&ワインディングロードで、残り2km地点からコースは上昇を開始。平均勾配5.3%の登りは後半にかけて勾配が増し、およそ最大勾配10%の登りがフィニッシュラインまで続いている。

時折雨粒が落ちるレッジョ・カラブリアをスタートすると、レースは追い風に乗って超ハイスピードな進行を見せる。アタックとカウンターアタックの末に逃げグループを形成したのは5名。初日にマリアローザを獲得したルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)とシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)、マッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)、シモーネ・アンドレッタ(イタリア、バルディアーニCSF)が追い風吹くオーシャンロードを逃げ始めた。

逃げグループの中で総合成績が最も良いディリエは総合82位・16分58秒遅れ。つまりマリアローザ争いには関係しない逃げであり、217kmという長いコース設定であることも影響してタイム差は8分を超えた。スプリンターチームがステージ優勝に興味を示さなければ逃げ切りが決まるパターン。足並みの揃った5名の逃げがリードを維持したままステージ後半に入った。

スタート直後に飛び出したジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)らスタート直後に飛び出したジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)ら photo:Kei Tsuji / TDWsport
メイン集団はクイックステップフロアーズのコントロール下に置かれるメイン集団はクイックステップフロアーズのコントロール下に置かれる photo:Kei Tsuji / TDWsportカラブリア州の田舎町を進むマリアローザカラブリア州の田舎町を進むマリアローザ photo:Kei Tsuji / TDWsport
ステージ前半の2級山岳をこなすメイン集団ステージ前半の2級山岳をこなすメイン集団 photo:Kei Tsuji / TDWsportミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)とゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)とゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
マリアローザを着るボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)マリアローザを着るボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
メイン集団は概ね総合リーダーチームであるクイックステップフロアーズがコントロール。ちょうどレースが折り返し地点を通過する頃、ようやくタイム差は縮小を開始する。前日にステージ優勝を争ったフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)やアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)といったピュアスプリンターたちはアシストとしてエースのためにボトル運びを行った。

タイム差は残り50km地点で5分。キャノンデール・ドラパックが一時的に先頭でペースアップするシーンも見られたが、追い風に乗る逃げグループは3分リードのまま4級山岳フスカルドを越え、メイン集団の追撃を振り切って残り8kmから始まるアップダウン区間に入っていく。

ペデルセンの脱落によって4名となった逃げグループ内では、ストゥイヴェンがセレクションをかけるために登りでアタック。アンドレッタが脱落し、こうしてストゥイヴェン、ディリエ、ペストルベルガーの3名がステージ優勝をかけて登りスプリントを繰り広げることに。ブエルタ・ア・エスパーニャの集団スプリントで優勝経験があり、今大会第1ステージ7位、第2ステージ3位、第5ステージ9位と、集団スプリントで成績を残しているストゥイヴェンに圧倒的有利な展開と見られたが、最後の最後に番狂わせが起こった。

逃げグループを率いるマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)逃げグループを率いるマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji / TDWsportマリアチクラミーノを着るフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)マリアチクラミーノを着るフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
残り6km地点の登りでアタックを仕掛けるジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)残り6km地点の登りでアタックを仕掛けるジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji / TDWsport
スイッチバックの下りを進むメイン集団スイッチバックの下りを進むメイン集団 photo:Kei Tsuji / TDWsport
残り150mで最初に腰を上げたディリエが加速すると、ペストルベルガーはなす術がなく失速。すぐさま反応したストゥイヴェンが勢いよく追い上げ、先頭のディリエに並ぶ。しかしストゥイヴェンは先頭に出ることができない。横並びで、ほぼ同じケイデンスで登りを進んだディリエとストゥイヴェン。最後まで先頭を譲らなかったディリエが驚きの表情を浮かべながら両手を広げた。

数分遅れでアップダウン区間に入ったメイン集団は主にチームスカイやモビスターがペースメイク。サプライズアタックは生まれず、残り2km地点から始まる登りでアタックしたルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)も引き戻される。最終的に精鋭25名がディリエから39秒遅れでフィニッシュ。トリッキーなステージだったが、大きな脱落者は出なかった。

登りスプリントを繰り広げるジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)とシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)登りスプリントを繰り広げるジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)とシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji / TDWsport
ストゥイヴェンとのスプリントを制したシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)ストゥイヴェンとのスプリントを制したシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji / TDWsport
26歳のシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)がグランツール初勝利26歳のシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)がグランツール初勝利 photo:Kei Tsuji / TDWsportアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)らを先頭にフィニッシュする39秒遅れのメイン集団アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)らを先頭にフィニッシュする39秒遅れのメイン集団 photo:Kei Tsuji / TDWsport
「ストゥイヴェンをどうやってスプリントで下したのか自分でもわからない。最後はアウターチェーンリングに入れて渾身の力でスプリント。登りスプリントは得意なので、自分を信じて、力が続く限りに踏んだ」と、スプリンターを力で下したディリエは語る。プロレースでの勝利は2015年のアークティックレース・オブ・ノルウェーのステージ優勝に続く2勝目。「間違いなくこれはキャリア最高の勝利だ」と喜んだ。

この日もボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)がマリアローザをキープ。その他の3賞ジャージも移動していないが、ステージ2位のストゥイヴェンがガビリアと3ポイント差のポイント賞2位に浮上している。

ステージ優勝を飾ったシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)ステージ優勝を飾ったシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji / TDWsport
マリアローザはボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)がキープマリアローザはボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)がキープ photo:Kei Tsuji / TDWsport


ジロ・デ・イタリア2017第6ステージ結果
1位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)             4h58'01"
2位 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)
3位 ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)     +12"
4位 シモーネ・アンドレッタ(イタリア、バルディアーニCSF)           +26"
5位 マイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック)           +39"
6位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
7位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)
8位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
9位 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
10位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)

マリアローザ 個人総合成績
1位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)     28h20'47"
2位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)                 +06"
3位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)                +10"
4位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
6位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
7位 トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
8位 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
9位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
10位 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)

マリアチクラミーノ ポイント賞
1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)     140pts
2位 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)      137pts
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)             105pts

マリアアッズーラ 山岳賞
1位 ヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)           43pts
2位 ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ)       23pts
3位 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)         18pts

マリアビアンカ ヤングライダー賞
1位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)     28h20'47"
2位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)               +10"
3位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)

チーム総合成績
1位 キャノンデール・ドラパック   85h03'15"
2位 UAEチームエミレーツ         +05"
3位 モビスター              +32"

text&photo:Kei Tsuji in Terme Luigiane, Italy
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の画像 ジロ・デ・イタリア2014 [DVD]
メーカー:東宝
部品番号:
価格:¥ 8,208
の画像 ジロ・デ・イタリア 2007 スペシャルBOX [DVD]
監督:
出演:スポーツ
レーティング: NR - Not Rated
の画像 ジロ・デ・イタリア2006 スペシャルBOX [DVD]
監督:
出演:
レーティング: NR - Not Rated

100本限定展開のトレック・セガフレード仕様アイウェア ルディプロジェクト TRALYX

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トレック・セガフレードをサポートするルディプロジェクトより、1眼式フラッグシップアイウェア「TRALYX(トラリクス)」の同チームカラーが登場する。100本限定となる貴重なモデルだ。



ルディプロジェクト TRALYX トレック・セガフレードモデルルディプロジェクト TRALYX トレック・セガフレードモデル (c)ポディウム
別府史之やバウケ・モレマなど日本でもおなじみの選手たちが所属するUCIワールドチーム、トレック・セガフレード。2017年シーズンはイタリアに拠点を構えるルディプロジェクトのアイウェアを着用し、世界最高峰のレースに参戦している。

アイウェアに加えてロゴ入りソフトケースが付属するアイウェアに加えてロゴ入りソフトケースが付属する (c)ポディウム今回、そんなトレック・セガフレード仕様の「TRALYX」が限定100本で展開することとなった。限定モデルのデザインは、フレームとノーズパッドがチームカラーであるレッドで彩られ、フレーム上部にトレックとセガフレードのロゴがあしらわれた特別仕様だ。イヤーソックやノーズパッドはブラックとし、落ち着いた雰囲気を演出する。選手たちが着用するTRALYXと同デザインであることも特徴である。

ベースとなったTRALYXとは、ルディプロジェクトのフラッグシップモデル。深い前傾姿勢を取った際もブリッジが視界に入りにくい上下に幅広い1眼式レンズを装備するレース用のアイウェアだ。詳しい説明とインプレッションはこちらのリンクより。

今回の限定モデルには「インパクトX2調光ブラックレンズ」が装着される。インパクトX2とは、軍事用や航空用素材として開発された光学用ポリウレタン・ポリマーを素材としたレンズであり、優れた保護性能を実現しているレンズのこと。加えて、調光仕様とされているため、使い勝手にも優れているはずだ。トレック・セガフレードロゴ入りのソフトケースが付属し、価格は32,000円(税抜)。

ジャスパー・ストゥイヴェンも着用するトレック・セガフレードカラーのTRALYXジャスパー・ストゥイヴェンも着用するトレック・セガフレードカラーのTRALYX


ルディプロジェクト TRALYX トレック・セガフレードモデル
カラー:ファイヤーレッドグロスフレーム
レンズ:インパクトX2調光ブラックレンズ
付属品:トレック・セガフレードロゴ入りのソフトケース
展開数:100本
価 格:32,000円(税抜)

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宮澤崇史さんにヒルクライムの走り方を学んだ奥武蔵の峠ライド

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元プロロードレーサーの宮澤崇史さんにヒルクライムの走り方を学ぶライドイベントが埼玉県の奥武蔵エリアで開催された。少人数制で開催された実走ミニスクールの模様をレポートしよう。



イベントに集まった参加者&スタッフの皆さんイベントに集まった参加者&スタッフの皆さん
「宮澤崇史と一緒に走ろう!」と題されたこのイベントは、アパレルブランドの Le Coq Sportif(ルコックスポルティフ)とサイクルショップチェーン店のY’s Road(ワイズロード)とのコラボとして企画・開催された。この4月16日の奥武蔵エリアでのイベントは、3月に大阪で開催された第1回に続く第2回めのイベント。大阪は約40kmの初心者向けサイクリングという内容だったが、この奥武蔵は近郊のサイクリストに人気の山岳コースを使ってのヒルクライムを中心にメニューが組まれたものとなった。

まずは実走前に念入りなストレッチと準備運動を行うまずは実走前に念入りなストレッチと準備運動を行うY’s Roadのスタッフがバイクのメカニックチェックを行うY’s Roadのスタッフがバイクのメカニックチェックを行う


少人数制のスクールということで、当日参加したのは13人のサイクリストたち。宮澤崇史さんとY’s Roadのストアスタッフ、スマートコーチングの安藤隼人さんらを実走スタッフに、拠点となるニューサンピア越生に集まった。

初対面同士のアイスブレイクとバイクチェック、そしてストレッチなどの準備運動を経て、目指したのは奥武蔵エリアの定番である定峰(さだみね)峠だ。休日とあってクルマやオートバイも少なくないため3グループに分かれて走り出す。

奥武蔵の山に向かうグループ。オートバイツーリングの人も多かった奥武蔵の山に向かうグループ。オートバイツーリングの人も多かった行く手に定峰峠の待つ奥武蔵の山々が見えてきた行く手に定峰峠の待つ奥武蔵の山々が見えてきた


しばらくは平坦な道をローテーションで走りながら宮澤さんによるレクチャーを受ける。19km地点の道の駅「和紙の里東秩父」にて休憩。ここでは園内の巨木の満開の桜が楽しめた。小休止の後向かうのは最初の上り、松郷(まつごう)峠。2kmほどの軽い峠だ。

「中級者対象」ということで、事前の募集時に「FTPでのPWRが3.5~4.0の走力を持つライダーを対象とします」とアナウンスされていたこのライド。つまりある程度トレーニングを積んで走れる方が対象であり、パワーメーターを使用して自分の出力を把握できていること、宮澤さんのアドバイスを受けてレベルアップしたい人が対象とされた。

和紙の里東秩父の桜の巨木は満開だった和紙の里東秩父の桜の巨木は満開だった松郷峠へと上るグループ松郷峠へと上るグループ


そういった前提であるため、参加者のレベルはそれなりに高く、ウォームアップ的な走りを経て峠への登りが始まると、速いテンポのペースを刻む。この日のメインディッシュとなった定峰峠は、距離5km・最大標高差266m・平均斜度6.2%と、上り勾配が一定かつ緩やかなため一定ペースで登れることで人気の峠。ヒルクライム入門者にも勧められ、かつ上級者でも自身を追い込みやすい峠だ。いわゆる「ペース走」で淡々と上る参加者たち。

定峰峠へ向けて徐々に高度を上げていく定峰峠へ向けて徐々に高度を上げていく
スタートから33kmの定峰峠頂上に到着。休憩をしつつ、宮澤さんによるレクチャーを受ける。ペダリングのコツ、ダンシングとシッティングのミックスの仕方、パワーメーターとの対話方法など、走りながらの参加者の質問に宮澤さんが個別に応えてくれる。

「最近強度の高いライドをしていないからキツかった〜」と宮澤さん「最近強度の高いライドをしていないからキツかった〜」と宮澤さん定峰峠でヒルクライムのレクチャーをする宮澤崇史さん定峰峠でヒルクライムのレクチャーをする宮澤崇史さん



定峰峠で出会ったサイクリストたち

日曜日だったこの日、定峰峠にはチームで、単独で、親子でと、様々な層のサイクリストたちが続々と到着する。連なる山の尾根沿いの道は奥武蔵グリーンラインと呼ばれ、厳しくもサイクリストのメッカ的存在なのだ。

FORTUNA ACRの皆さんFORTUNA ACRの皆さんチームコムリンの皆さんチームコムリンの皆さん

ジャイアントストア板橋のチームラフリバーの皆さんジャイアントストア板橋のチームラフリバーの皆さん小学5年生もお父さんと一緒に登ってきた!小学5年生もお父さんと一緒に登ってきた!

定峰峠の茶屋はサイクリストの休憩スポット定峰峠の茶屋はサイクリストの休憩スポット定峰峠小屋名物の水出しコーヒー定峰峠小屋名物の水出しコーヒー




我々の一行も、次は白石峠を目指す。尾根沿いの道はアップダウンとなっていて、個別のレクチャーも受けやすい道。「しばらくハードなライドをこなしていなかったから自分が一番キツイ(笑)」と苦笑する宮澤さんが、走りながらフォームやペダリングのコツなどをアドバイスしてくれる。

奥武蔵グリーンラインを定峰峠から白石峠へ向かう奥武蔵グリーンラインを定峰峠から白石峠へ向かう走りながら宮澤崇史さんがフォームチェックをしてくれる走りながら宮澤崇史さんがフォームチェックをしてくれる

白石峠からは一路ダウンヒルにて越生へと向かう。道は細く、曲がりくねったワインディングであるため、走り方は「安全第一」だ。十分なセーフティマージンをとったうえで、対向車に注意しながら慎重に下る。下り区間は様々な花が咲き乱れ、非常に綺麗だった。

白石峠は展望が効かない。ここからは越生へのダウンヒルだ白石峠は展望が効かない。ここからは越生へのダウンヒルだ下り区間は様々な花が咲き乱れて春爛漫だった下り区間は様々な花が咲き乱れて春爛漫だった


下りきったらサイクリストサポート施設「TOKIGAWA BASE(都幾川ベース)」で小休止。ここは軽食やコーヒー、空気入れや周辺地図などが用意されたサイクリストのための休憩スペース。ここでも宮澤さんによるレクチャーが開催。質問に応じて、身体の使い方のコツを詳細に教えてくれた。

サイクリストサポート施設TOKIGAWA BASEに立ち寄るサイクリストサポート施設TOKIGAWA BASEに立ち寄る体幹の使い方を説明する宮澤崇史さん体幹の使い方を説明する宮澤崇史さん




宮澤崇史さんのライディングフォーム

腕など上半身もフルに動員してダンシングする宮澤崇史さん。シッティングとは違う筋肉を使うことを意識することも腕など上半身もフルに動員してダンシングする宮澤崇史さん。シッティングとは違う筋肉を使うことを意識することもシッティング走法は上りでの基本だが、リラックスして筋肉を休めるペダリングもあるシッティング走法は上りでの基本だが、リラックスして筋肉を休めるペダリングもある




再びグループ走行にて越生へと向かう。ニューサンピア越生に到着した後は、施設の厚意により広間を貸し切ってのお弁当タイム。そして無料での温泉入浴。食事をしながら、お風呂に浸かりながら、タメになる宮澤さんのレクチャーは続くのだった。

ニューサンピア越生での昼食ニューサンピア越生での昼食宮澤崇史さんの書籍にサインを貰った人も宮澤崇史さんの書籍にサインを貰った人も


「僕は上りが嫌いで(笑)、レースでは制限時間内にゴールすることばかり考えていました。体力をうまくセーブしながら走るのがコツ。パワーメーター使う人が増えたのにも驚きますね。使いこなせば上達にとても役立つツールです」と宮澤さん。レクチャーの内容はマンツー・マンの内容が多いためここに書くよりも、このイベントに参加してもらうのが一番だ。

ルコックスポルティフの企画により今年度からスタートしたこのライド企画。企画したのはかつてパリ・ルーベ市民レース実走レポート旧東海道五十三次実走レポートなどを寄稿してくれた、CWでもお馴染みの井上大平さん率いるルコックのブランドPRチームの皆さんだ。

ルコックスポルティフの企画チーム。中央が井上大平さんルコックスポルティフの企画チーム。中央が井上大平さんイベントの企画意図と、これからの展開を次のように話してくれた。

「マイヨ・ジョーヌを始めたとしたツール・ド・フランスの各賞オフィシャルジャージスポンサーになっているルコックスポルティフですが、サイクリストの皆さんへ向けてのPRをあまりしてこなかったのでブランドの知名度としてはあまり高くないと思います。ですが日本においても性能の優れたアパレルの製品開発を進めていますし、そのことを知ってもらうきっかけになればと、Y’s Roadさんと一緒にこのライドを企画しました。リアルライダーの皆さんと一緒に楽しむ機会をつくっていきたいです。今後、11月にも2回の異なる内容での企画を進めています。アイデアとしてあるのは淡路島一周ツーリングや湘南でのトレーニングライドなど。毎回が違う内容になるように考えています。ぜひ楽しみにしていてください」。

宮澤崇史さん宮澤崇史さん宮澤崇史といっしょに走ろう Vol.2 奥武蔵エリアin埼玉

主催:デサントジャパン(株) ルコックスポルティフマーケティング部
参加費:3,000円
共催:ワイズロード
関連リンク:ワイズロード志木店ブログワイズロード名古屋店ブログ

走ったコース(ルートラボ)


photo&text:Makoto.AYANO
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