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ディリエ「一生忘れられない勝利」 ストゥイヴェン「チャンスをモノにできず最悪だ」

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200kmに渡るエスケープが決まったジロ第6ステージ。マッチスプリントで対決したシルヴァン・ディリエとジャスパー・ストゥイヴェンら、逃げメンバーのコメントを中心にレースを振り返ります。



ステージ優勝したシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)

シャンパンを開けるシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)シャンパンを開けるシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji / TDWsport
逃げグループを率いるマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)逃げグループを率いるマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji / TDWsport今日は0km地点でいきなりパンクと最悪なスタートだった。そこから逃げに乗り、最後はもうギリギリいっぱいで攻め続けていたんだ。ストゥイヴェンをスプリントで下すなんてクレイジーだ。まだ勝ったなんて信じられないよ。自分にとっては厳しいレース展開が好き。ストゥイヴェンを尊敬しているし、彼は本当に強い選手だ。

間違いなくキャリア最高の勝利で、うまく感情を説明することができないよ。ファンタスティックだ。ストゥイヴェンをどうやってスプリントで下したのか自分でもわからない。最後はアウターチェーンリングに入れて渾身の力でスプリント。登りスプリントは得意なので、自分を信じて、力が続く限りに踏んだんだ。2年ほどの間勝利がなかったけれど、それをジロで挙げることができるなんて。一生忘れることができないと思う。

レースを分析するマキシミリアン・シャンドリ監督(BMCレーシング)

今日のタイム差は50-60km地点でおよそ8分半。キャノンデール・ドラパックがタイム差をコントロールしたが、先頭の5名は強力だった。特にトレック・セガフレードは2人を送り込んでいたので、マッズ・ペデルセン(デンマーク)はストゥイヴェンのために全力で逃げを率いることができた。それが今日は大きかったと思う。キャノンデールのメンバーでコントロールを担ったのは5名で、先頭も5名。今日は5対5の戦いだったんだ。最後は多数のチームが集団牽引に加わったが、士気の高い逃げを追い込むことはできなかった。

2位に終わったジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)

残り6km地点の登りでアタックを仕掛けるジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)残り6km地点の登りでアタックを仕掛けるジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji / TDWsport「惜しいレースが続けばいつか勝てる」と言われるけれど、そんなにチャンスは多く巡ってくるものじゃない。今日チャンスをモノにできなかったなんてクソだ。

今日は追い風だという予報があったけれど、実際には単純な追い風だけではなかった。補給所の手前で横風に変わった時逃げ切りは無理かもしれない、と考えてしまった。実際そこからはキツかったけれど、ペデルセンが猛烈にアシストしてくれたので力になった。彼の走りは野獣のようだった。

最後の勾配は8%。ものすごくタフだったし、ディリエが強いと知っていたので彼の動きに警戒していたんだ。長丁場を逃げ続けての末のスプリントは簡単じゃない、でも負けてしまったことに今はものすごく落ち込んでいる。

ストゥイヴェンをアシストしたマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)

終盤のコーナーに差し掛かった時、前輪に安全ピンが刺さってスローパンクのように空気が抜けてしまった。タイヤからエアが抜けていく音が聞こえたんだ。そこからは最後のアシストだと思って抜けきるまで全力で引きまくった。逃げ切りに貢献できて良かった。

3位、ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)

遅れてフィニッシュするルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)遅れてフィニッシュするルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos(スプリント力で負けているので)最後はロングスパートを決める必要があったけれど、200kmを逃げた後に脚がどう動くかなんて誰にも分からない。今日は思うようにスプリントが掛からなくて3位に甘んじてしまったが、十分結果にはハッピーさ。まだマリアローザの感触が残っていて、どこかふわふわした気分。ジロはまだまだ続くので、次のチャンスを積極的に狙っていきたい。

4位、シモーネ・アンドレッタ(イタリア、バルディアーニCSF)

ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が逃げを率いるルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が逃げを率いる photo:CorVos自分のベストを尽くした。逃げ切りができたのは少しばかりサプライズだ。本当に疲れ切ったけれど満足しているし、全力を尽くしたので後悔は無いよ。今朝の作戦会議から逃げ切りのチャンスがあるので、チームとしてエスケープしようと決めていた。

逃げに乗る際も簡単ではなかった。20km地点でディリエと集団から抜け出して、5kmを追いかけて先行していたストゥイヴェンとペデルセンとペストルベルガーに追いついた。残り80km地点からリードが少なくなってきて集団が追いかけてきているのが分かった。何とか逃げ切ることができたけれど、残り3kmで逃げグループのメンバーが加速して、白旗を上げざるをえなかった。

個人的には調子が良くて、チーム全体としてステージ優勝へのモチベーションは非常に高い。開幕直前にチームからショッキングなニュースを出してしまったが、それを挽回する活躍をしたいと思っている。

集団の頭を獲ったマイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック)

ほろ苦い1日。しかし今日はチームメイトの走りを誇りに思う。キャノンデール・ドラパックの走りは王者の走りだった。

マリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)

マリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)マリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos
マリアローザはボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)がキープマリアローザはボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)がキープ photo:Kei Tsuji / TDWsport総合成績に影響しないメンバーによる逃げは、クイックステップにとってパーフェクトなシチュエーション。彼らを途中で吸収すると厄介なことになるので逃げ切って欲しかった。

僕のタスクは集中して残り距離をカウントダウンしていくことだけ。チームとしてローザとチクラミーノをキープ中で、すべて上手くいっている。まだまだ楽しい時間を続けることができそうだ。もうコメントしている通り、日曜日のブロックハウスまでマリアローザを守りたい。その後は多分手放すことになると思うけれど、その2日後に控える個人TTでクライマーからタイムを取り返していければ良いと考えている。

アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) 

今日のようなコースではいつもスプリンターvsクライマーorパンチャーという構図になる。今日は逃げグループのギャンブルが成功した1日だった。集団を引いていたのはキャノンデール・ドラパックだけ。ウッズは集団の先頭でフィニッシュしたのでその価値はあったんじゃないだろうか。

text:So.Isobe
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の画像 逃げ切り―特別捜査官七倉愛子 (ハルキ文庫 に 2-12)
投稿者:新津 きよみ
出版社:角川春樹事務所 (2013)
装丁:文庫, 246 ページ
の画像 週刊ダイヤモンド 2016年 2/20 号 [雑誌] (逃げ切り世代)
投稿者:ダイヤモンド社
出版社:ダイヤモンド社 ()
装丁:雑誌, ページ
の画像 入社1年で差をつける!「先攻逃げ切り」のテクニック―和田流
投稿者:和田 秀樹
出版社:ベストセラーズ (2004)
装丁:単行本, 206 ページ

追い風吹くカラブリア州で決まった高速逃げ イタリア人のステージ優勝が遠い

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イタリア人選手によるステージ優勝はいつやってくるのだろうと、ピンク色のガゼッタ紙は辛口の記事を載せる。南から吹く強い風に押されるように、この日はスイス人とベルギー人がステージ優勝を争った。



トロフェオ・センツァフィーネトロフェオ・センツァフィーネ photo:Kei Tsuji / TDWsport
メッシーナ海峡を背にしたレッジョ・カラブリアのスタート地点メッシーナ海峡を背にしたレッジョ・カラブリアのスタート地点 photo:Kei Tsuji / TDWsport
出走サインにやってきたマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)出走サインにやってきたマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsportこの日が誕生日のアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)この日が誕生日のアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル) photo:Kei Tsuji / TDWsport
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)とセルフィーおじさんナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)とセルフィーおじさん photo:Kei Tsuji / TDWsport
ジロ・デ・イタリア2017第6ステージジロ・デ・イタリア2017第6ステージ image:RCSsport第6ステージの出走サイン台の向こうに広がるメッシーナ海峡は白波が立つ荒れ模様。朝から強い南風がレッジョ・カラブリアに吹き付けた。気温は20度ほどあるが、曇り空で風が強いため体感温度は低い。そこまで着る必要は全くないと思うのだけど、地元の観客たちはこぞってダウンジャケットを着込んでいる。

217kmにわたって北上するコースの大半は追い風。しかも時折突風を伴う嵐のような強風で、ペダルを漕がなくてもバイクが勝手に進みそうな風が吹くことも。追い風は楽しく走る分には快適だが、強風の場合はスリップストリームが意味をなくすため、レースを走る選手にとっては決して好ましいものではない。特に斜め後ろから(横方向から)吹く追い風が一番辛く、集団分裂の危険性が最も高い。ローテーションの人数が関係なくなるため大集団で走るアドバンテージが減り、逃げグループに有利な状態となる。

しかもこの日は総合争いが活発化する難易度でもなく、ピュアスプリンターにもチャンスがない。そんな逃げ向きの好条件と、UCIワールドチーム所属の強力なメンバーが揃ったことで、第4ステージに続く逃げ切りが決まった。

石造りのカラヴィッラ橋を通過する石造りのカラヴィッラ橋を通過する photo:Kei Tsuji / TDWsport
バニャーラカラブラにあるカラヴィッラ橋を渡るマリアローザバニャーラカラブラにあるカラヴィッラ橋を渡るマリアローザ photo:Kei Tsuji / TDWsport
残り4km地点の連続スイッチバック残り4km地点の連続スイッチバック photo:Kei Tsuji / TDWsport
フィニッシュ地点のテルメ・ルイジアーネはその名の通り温泉の保養地で、あたりには硫黄の匂いが立ち込める。今回が4回目のジロ登場で、1993年はディミトリ・コニシェフ、1995年はマウリツィオ・フォンドリエスト、1999年はローラン・ジャラベール、2003年はステファノ・ガルゼッリが勝利している。現在コニシェフはカチューシャ・アルペシンの監督として、フォンドリエストは3週間ジロの全コースを走るスポンサーライドのゲストライダーとして、ガルゼッリはテレビ番組の解説としてジロに帯同中だ。

統計として、過去6年間、5月11日に行われたステージは全て海外選手の手に収まっている。イタリアは合計45名という最も多くの選手を出場させながら(次いでスペイン18名、フランス15名、ロシア14名、オランダ13名、ベルギー13名)、今年はまだイタリア人選手がステージ優勝を果たしておらず、マリアローザにも袖を通していない。チェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)が第1ステージでマリアアッズーラを着た以外、4賞ジャージにも縁がない。イタリア人選手によるステージ優勝の空白期間としては最長13ステージ(2009年の第19ステージから2010年の第11ステージまで)という記録がある。その不名誉な記録更新が近づいてきた。

リードを保ったまま残り8kmから始まるアップダウンに向かう逃げグループリードを保ったまま残り8kmから始まるアップダウンに向かう逃げグループ photo:Kei Tsuji / TDWsport
アップダウン区間に向けてポジション取りを繰り広げるメイン集団アップダウン区間に向けてポジション取りを繰り広げるメイン集団 photo:Kei Tsuji / TDWsport
ダウンヒルをこなすジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)ら3名ダウンヒルをこなすジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)ら3名 photo:Kei Tsuji / TDWsport
誰もがストゥイヴェン有利と見る中でのシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)の勝利。スイス人選手はこれまでジロで55回ステージ優勝しているが、今世紀に入ってからはこれまで2010年ガヴィア越えステージにおけるヨアン・チョップ(当時ブイグテレコム、2014年引退)の勝利の1勝にとどまっていた。

フィニッシュ後に座り込んでしばらく立ち上がれなかったストゥイヴェンは、ステージ優勝の絶好のチャンスを逃しながらも、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)のマリアチクラミーノまで3ポイントに接近した。逃げている間のストゥイヴェンの平均出力は276Wで、推定消費カロリーは5,400kcal(ハンバーガー22個分)。5時間におよぶ逃げを締めくくる最後のスプリントでは、17秒間にわたって1,076Wを出している(最大1,232W)。

今年からチームのサブスポンサーであるセガフレード社がジャージスポンサーについているだけに、ストゥイヴェンは何としてもシクラメン色のポイント賞ジャージを手に入れたいところ。ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)が不調の今、ストゥイヴェンがイタリア人スタッフの多いアメリカチームの期待を背負っている。

ダウンヒルをこなすマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)ダウンヒルをこなすマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
残り2kmから始まる登りに向かうボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)残り2kmから始まる登りに向かうボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
スイッチバックの下りを進むメイン集団スイッチバックの下りを進むメイン集団 photo:Kei Tsuji / TDWsport

text&photo:Kei Tsuji in Terme Luigiane, Italy
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憧れの地ハワイを走る 東武トップツアーズ ホノルルセンチュリーライド2017ツアー参加者募集中

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東武トップツアーズがホノルルセンチュリーライド2017のツアー参加者募集を開始した。今中大介さんや絹代さんがホストとして参加者サポートするほか、走り方講座やプラティクスライド、充実の、アフターライドなど万全のサポート体制でハワイでのサイクリングを楽しむことが出来る。以下、東武トップツアーズのホームページより紹介しよう。



青い空青い海 ホノルルセンチュリーライド2017青い空青い海 ホノルルセンチュリーライド2017 photo:Makoto.AYANO
最高のロケーションで楽しむファンライドイベント!

ハワイのダイナミックなロケーションを舞台にサイクリングハワイのダイナミックなロケーションを舞台にサイクリング photo:Makoto.AYANO今年で36回目を迎えるホノルルセンチュリーライド。ローカルの人はもちろん日本からも毎年700名近くの方が参加しているサイクルスポーツイベントです。ワイキキ東側のカピオラニ公園をスタート/フィニッシュ地点として、25マイル(40km)・50マイル(80km)・75マイル(120km)・100マイル(160km)から自分が走る距離を選びます。走行中の体調に応じて走行距離を変更することもOKなので、安心して参加いただけます。

このイベント最大の特徴は、タイムを競うレースではなく、ハワイの爽やかな風を受けながら自分のペースでサイクリングを楽しむファンライドという点。だから参加者の顔ぶれも、本格派のロードレーサーから子供連れのファミリー、ちょっと自転車には縁のなさそうな若い女性や年配の方々まで多彩。共通しているのは、みな充実した表情でゴールすることです。

またハワイならではの雄大な自然も魅力。美しい海、青い空、緑深いジャングルが織り成す景観はまさにパラダイス。日本で長距離を走り慣れている上級ライダーにも、この抜群のロケーションの中で走る感動は忘れられないものとなることでしょう。

東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライドツアーはここが違う!

今中大介さん、絹代さんによる直前講習会など万全のサポート体制だ今中大介さん、絹代さんによる直前講習会など万全のサポート体制だ photo:Makoto.AYANO東武トップツアーズで行くホノルルセンチュリーライドツアーならではの魅力。それはおなじみの今中大介さんに加え、絹代さんもホストとして出発前から参加者のみなさんを完全サポートしてくれる点。そして今年もプロのロードレーサーが同行。100マイル完走を目指す皆さんをアシストします。

もちろん実績あるサポート体制は今年も万全。出発前の走り方講座から始まり、大会前日の直前講座、プラクティスライド、下見バス、専任メカニックに専用サポートカーなど、初めての方も安心してご参加いただけます。参加してみたいけど自分の自転車がないから・・・という方には、現地で新車のレンタル自転車もご用意しております。

ぜひこの機会に“1回でハワイを2倍楽しめる”東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライドツアーに参加されてみてはいかがですか?この夏いちばんの思い出になることをお約束します!



ホノルルセンチュリーライド2017
開催日時:2017年9月24日(日)
コース距離:25マイル(40km)、50マイル(80km)、75マイル(120km)、100マイル(160km)
参加資格:年齢制限なし。ただし大会当日の年齢が20歳未満の方は保護者の承諾が必要となります。14歳以下の方は保護者の同伴が必要です。5歳以下の参加者は保護者との同乗が必要です。
エントリー料:大人18,000円/子供(17歳以下)5,000円
エントリー締切日 8/31(木)
JAL利用コースは以下の特典があります。
1、JAL利用コースにお申し込みの大人の方は、エントリー費用2,000円引(ツアーお申し込み後、JAL特典エントリーコードをお知らせします)
※通常エントリー完了後に遡って特典を適用したり、差額分を返金することはできませんのでご注意ください。
2、JALマイレージを利用してのエントリーが可能(上記割引はありません。)
手続き締切日 8/4(金)
詳細はエントリー要項参照
主催:ハワイバイシクリングリーグ(HBL)

ホノルルセンチュリーライド2017参加ツアー
催行社:東武トップツアーズ
出発地:東京、名古屋、大阪
旅費:174,800円~ ※大会エントリー費、燃油サーチャージ等は除く
出発日:9/21(木)もしくは9/22(金)

ツアー詳細はこちら

エントリー〜ミドルグレードが充実した春夏アソス BMCのチームレプリカも登場

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スイスが誇る高機能サイクルウェアブランド・アソス。2017年から3年間UCIワールドツアーの強豪・BMCレーシングへのウェア供給を行うことが決まったが、2017年春・夏モデルでは、エントリー〜ミドルグレードのジャージやショーツが充実した。ホビーサイクリストからシリアスレーサーまで、幅広いサイクリストに向けた上質なサイクルウェアを展開するアソスの魅力に迫りながら、新製品を紹介する。

25年ぶりにワールドツアーに帰ってきたアソス

アソスと言えば高機能サイクルウェアの代名詞的存在。だが、長らくワールドツアーのプロトンを走るチームに正式にウェアを供給しておらず、「Sponsor Yourself(自分自身で提供する)」というブランドのキャッチコピーどおり、表だったトップ選手との関わりはスイス・ナショナルチームの選手にウェアを供給するぐらいだった。

パリ〜ルーベを制したグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)パリ〜ルーベを制したグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) cphoto:CorVos
フィッティングを受けるサミュエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング)フィッティングを受けるサミュエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング) (c)www.assos.com/Phil Galeティレーノ〜アドリアティコのチームTTで優勝したBMCレーシングティレーノ〜アドリアティコのチームTTで優勝したBMCレーシング photo: TDWsport / KT

ジロ・デ・イタリア2017第6ステージを制したシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)ジロ・デ・イタリア2017第6ステージを制したシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji / TDWsport
それでも、ワールドツアーの選手たちが自費で購入して練習で愛用したり、チームジャージのパッドだけを密かにアソスのものに交換している選手がいることは公然の事実だった。これはアソスの製品がいかに高いクオリティを誇るかを物語るエピソードと言えよう。

ところが、2017年、アソスはUCIプロツアーの強豪・BMCレーシングチームと3年間のスポンサーシップ契約を結び、ウェアを供給すると共に開発パートナーとしてタッグを組み、今後生み出される製品に選手たちの声を反映させていくことになった。およそ25年ぶりにプロトンにアソスのウェアが正式に帰ってきたわけだが、さっそくこの春のクラシックで、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)がパリ〜ルーベを制し、現在開催中のジロ・デ・イタリアではシルヴァン・ディリエ(スイス)が逃げ切り勝利を収めたばかり。今後も両者の強固なパートナーシップにより、勝利を量産することだろう。


そんなアソスにとって記念すべき年となった2017年の春・夏モデルの新製品では、チームレプリカジャージももちろんラインナップされている。

アソス SS.ジャージBMCアソス SS.ジャージBMC (c)ダイアテックアソス T.エキップショーツ_S7 BMCアソス T.エキップショーツ_S7 BMC (c)ダイアテック


SS.ジャージBMC

PRICE17600円(税別)
SIZEXS、S、M、L、XL、XLG、TIR
COLORBMC
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25℃〜
フィットレギュラーフィット
UVカットUPF 50+
素材92% PL、7% PA、1% EA

T.エキップショーツ_S7 BMC

PRICE27000円(税別)
SIZEXS、S、M、L、XL、XLG、TIR
COLORBMC
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25℃〜
メインテキスタイルType.439
フィットレーシングフィット
アイスカラー
UVカットUPF 50+
素材92% PL、7% PA、1% EA
WEIGHT168g


エントリー〜ミドルグレードがさらに充実

一層充実したエントリー〜ミドルグレード。写真はSS.チェントジャージ_evo8一層充実したエントリー〜ミドルグレード。写真はSS.チェントジャージ_evo8 (c)ダイアテック
アソス2017年春・夏モデルでは、手の届きやすい価格帯のモデルがさらに充実したことも重要なトピックだ。例えば、腹部に伸縮性の高い新素材を採用したロングライド向けのコンフォートモデル・SS.チェントジャージ_evo8やコンフォートフィットのT.ミレショーツ、デイリーユースに最適なレーシングジャージのエントリーモデル・SS.エキップジャージ_evo8、ワークスチームジャージを彷彿するカラフルでポップなSS.グランプリジャージ_evo8など、従来のハイエンド志向・シリアスライダー志向とは少し違うモデルも増えている。この流れは2016-2017シーズンの秋冬モデルから続いているもので、これまでアソスと縁がなかったサイクリストにも訴求する魅力がある。

デイリーユースに最適なエントリーレーシングジャージ、SS.エキップジャージ_evo8デイリーユースに最適なエントリーレーシングジャージ、SS.エキップジャージ_evo8 (c)ダイアテックコンフォートフィットのT.ミレショーツ_S7コンフォートフィットのT.ミレショーツ_S7 (c)ダイアテック


ワークスチームジャージを彷彿するカラフルでポップなSS.グランプリジャージ_evo8ワークスチームジャージを彷彿するカラフルでポップなSS.グランプリジャージ_evo8 (c)ダイアテックアソスがハイブランドであり他のブランドより高額な製品が多い理由は、常識にとらわれることなく、革新をいとわず、究極の高性能を追求し続けてきたことにある。アソスの製品は、自転車界に数々の新しい常識を作ってきた。サイクリングウェアの素材としておなじみのライクラを初めてサイクルウェアに採用したのも、今では各ブランドが採用する異なる密度の素材を組み合わせたパッドを初めて作ったのも、いずれもアソスだ。

しかし、近年はミドルグレードやエントリーモデルの開発にも力を入れている。高機能と高品質に定評のあるアソスのエントリーモデルは、決して安かろう、悪かろうではなく、クオリティも納得のいくものだ。使用される素材やテクノロジーは、上位モデルのSSカンピオニッシモジャージなどで使われるものを一部継承しており、パターンや素材を見直すことでより求めやすい価格を実現している。

また、アソスのウェアはかなりタイトフィットなものが多かったが、ロングライド向けモデルではほどよいフィット感が得られるレギュラーフィットやゆったりと着られるコンフォートフィットの製品も増えている。ハイエンドクラスやシリアスサイクリスト向けのレーシングフィットのモデルはそのままに、エントリーモデルやロングライド向けのモデルを充実させることでより多くのサイクリストがアソスの魅力を体感できるようになったことはうれしいニュースだ。

SS.チェントジャージ_evo8

PRICE24800円(税別)
SIZEXS、S、M、L、XL、XLG、TIR
COLORBlackSeries / Volt Yellow / National Red
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25℃〜
フィットレギュラーフィット
UVカットUPF 50+
素材63% PA、20% PL、17%EA

SS.エキップジャージ_evo8

PRICE19800円(税別)
SIZEXS、S、M、L、XL、XLG、TIR
COLORBlackSeries / Volt Yellow / National Red
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25℃〜
フィットレーシングフィット
メインテキスタイルType.176
UVカットUPF 50+
素材66% PL、19% PA、15% EA

SS.グランプリジャージ_evo8

PRICE14800円(税別)
SIZEXS、S、M、L、XL、XLG、TIR
COLORCalyspo Blu / Volt Yellow / Panther Pink / National Red / Piton Green
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25〜32℃
フィットレギュラーフィット
UVカットUPF 50+
素材73% PL、17% EA、10% PA

T.ミレショーツ_S7

PRICE18600円(税別)
SIZEXS、S、M、L、XL、XLG、XIR
COLORblackSeries
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
メインテキスタイルType.439
推奨使用温度帯25℃〜
フィットコンフォートフィット
UVカットUPF 50+
WEIGHT169g
素材74% PA、18% EA、8% PL


日本の厳しい夏に対応するアクセサリーも充実

ミレキャップ_evo8は、両サイドをメッシュ構造にすることで通気性を向上ミレキャップ_evo8は、両サイドをメッシュ構造にすることで通気性を向上 (c)ダイアテック
LS.スキンフォイル サマー_evo8LS.スキンフォイル サマー_evo8 (c)ダイアテックLS.スキンフォイルと同じ生地を使うアームフォイル_evo8LS.スキンフォイルと同じ生地を使うアームフォイル_evo8 (c)ダイアテック


チェントソックス_evo8チェントソックス_evo8 (c)ダイアテック2017年春・夏モデルでは、アクセサリーも新作が多数登場している。特に紫外線が強い日本の夏に有効なアイテムが増えている。

例えば夏用のアームカバーはアームフォイル_evo8にリニューアル。スキンフォイルのサマーと同じUVカットの立体メッシュ素材を使用し、日焼け防止効果と涼しさを両立。さらにサマースキンフォイルに長袖モデルが登場している。

ソックスではチェントシリーズと合わせやすいチェントソックス_evo8が新登場。サマーキャップは、従来のモデルと比べ両サイドをメッシュ構造にすることで通気性を向上させたミレキャップ_evo8にモデルチェンジした。

アソスのウェアにはレイヤリング(着こなし方)をシステマチックに構築するALS(アソス・レイヤリング・システム)という考え方がある。1年を4つの季節(スプリング・フォール、サマー、アーリーウインター、ウインター)に分け、ジャージやジャケット、ショーツ、タイツ、アンダーウェアに至るまであらゆるアイテムをカテゴライズし、レイヤリングの目安を提案するものだが、これらのアイテムは夏や春のライドを快適にするのに大いに役立つはずだ。

アームフォイル_evo8

PRICE5280円(税別)
SIZE0(XS-S)、 I(M-L)、 II(XL-XLG)
COLORholy White
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25℃〜
メインテキスタイルType.439
フィットレーシングフィット
アイスカラー
UVカットUPF 50+
素材168g
WEIGHT75% PP、20% PA、5% EA

LS.スキンフォイル サマー_evo8

PRICE12600円(税別)
SIZE0(XXS-S)、 I(S-M)、 II(L-XL)、 III(XLG-XIR)ユニセックスモデル(男女共用)
COLORholyWhite
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25℃〜
WEIGHT85% PP、15% PL

チェントソックス_evo8

PRICE2200円(税別)
SIZE0(35 - 38)、I(38 - 42)、II(43 - 46)ユニセックスモデル(男女共用)
COLORblackSeries / volt Yellow / national Red
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25℃〜
WEIGHT70% PA、30% EA

ミレキャップ_evo8

PRICE2600円(税別)
SIZEOne size
COLORnationalRed / voltYellow / calypsoBlue
OUTFIT CLIMARANGESUMMER
推奨使用温度帯25℃〜
WEIGHT97% CO、3% EA




次回からは、アソス2017春・夏モデルのキーアイテムとなるSSチェントジャージ_EVO8とSS.エキップジャージ_EVO8、T.ミレショーツ_S7の3モデルを徹底インプレッションする。
提供:ダイアテック text:Masanori.Asano

ガビリアとベネットとの接戦スプリントを制したユアンがジロ区間初勝利

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テクニカルな連続コーナーを抜け、世界遺産の町アルベロベッロの中心部に向かって突き進んだスプリンターたち。3名横並びの接戦スプリントでカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)が初勝利を飾った。



先頭でスタートしていく俳優のパトリック・デンプシーやマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)先頭でスタートしていく俳優のパトリック・デンプシーやマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
ジロ・デ・イタリア2017第7ステージジロ・デ・イタリア2017第7ステージ image:RCSsportカラブリア州からプーリア州まで224kmかけて走る長い一日。中盤までひたすら平坦な幹線道路(ほぼ高速道路)で、残り90kmを切ってからコースは少し登り基調となる。4級山岳ボスコ・デッレ・ピアネッレ(全長4.9km/平均3.6%)を含むアップダウンがあるものの、すでに残りの平坦ステージが少なくなっている今、スプリンターチームがステージ優勝のチャンスを逃すはずはなかった。

駆けつけた俳優パトリック・デンプシーを先頭にニュートラル区間を走り、正式なスタートが切られるとすぐにシモーネ・ポンツィ(イタリア、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)、ドミトリ・コゾンチュク(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)、ジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)という3名が逃げグループを形成。瞬く間にタイム差は3分台に乗る。

単調な直線道路に差し掛かるとポンツィがメカトラによって脱落し、先頭はコゾンチュクとフォンツィの2人に。向かい風が吹いていたわけでもないが、レースは平均スピード40km/h強のまったりとした進行を見せ、タイム差は長時間にわたって4分前後で推移した。

逃げるジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)ら3名逃げるジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)ら3名 photo:Kei Tsuji / TDWsport
オリカ・スコットとロット・ソウダル、クイックステップフロアーズが集団を牽引するオリカ・スコットとロット・ソウダル、クイックステップフロアーズが集団を牽引する photo:Kei Tsuji / TDWsportボトル運びに勤しむフランコ・ペリツォッティ(イタリア、バーレーン・メリダ)ボトル運びに勤しむフランコ・ペリツォッティ(イタリア、バーレーン・メリダ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
逃げを見送ったメイン集団がダウンヒル逃げを見送ったメイン集団がダウンヒル photo:Kei Tsuji / TDWsport
優勝候補のスプリンターを抱えるオリカ・スコット、ロット・ソウダル、クイックステップフロアーズがメイン集団の先頭を固め、レース後半にかけてタイム差を詰める作業に取り掛かる。2つあるスプリントポイントはいずれもコゾンチュクが手にし、マリアチクラミーノを着るフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)がしっかりと集団先頭通過。ガビリアはポイント賞争いで追いすがるジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)を引き離した。

残り50kmを切ってペースアップが始まったメイン集団は残り18km地点で早くも逃げを吸収。コゾンチュクとフォンツィが206kmにわたる逃げに終止符を打つと、そこから先はスプリンターチームの独壇場となる。残り4km地点で飛び出したクリスティアン・コレン(スロベニア、キャノンデール・ドラパック)も引き戻された。

総合エースを守りたいチームスカイやモビスターといった総合系チームが先頭を固めてアルベロベッロをぐるりと回る周回コースに入り、残り2kmまでヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ)が長時間高速牽引。キリエンカの牽引が終わるとオリカ・スコットとボーラ・ハンスグローエがリードアウトトレインを組んで先頭に立った。

ゆったりとしたメイン集団が海沿いの城を通過するゆったりとしたメイン集団が海沿いの城を通過する photo:Kei Tsuji / TDWsport
逃げるジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)とドミトリ・コゾンチュク(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)逃げるジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)とドミトリ・コゾンチュク(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) photo:Kei Tsuji / TDWsportレース終盤は総合系チームも集団前方に上がって位置取りレース終盤は総合系チームも集団前方に上がって位置取り photo:Kei Tsuji / TDWsport
トゥルッロを通過するマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)トゥルッロを通過するマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
連続コーナーや道幅の減少によって縦に伸びたメイン集団が残り1kmアーチを駆け抜ける。ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ルカ・メズゲッツ(スロベニア、オリカ・スコット)、カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)の順で残り700mの最終コーナーを抜け、フィニッシュラインまでの緩斜面に突入する。

ペストルベルガーが力尽きるとオリカ・スコットのメズゲッツがユアンのために最後のリードアウトを開始し、その横にリュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)がサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)を連れてポジションアップ。ベネットのスプリント開始を察したユアンが真っ先に仕掛けた。

緩やかに左右にうねる最終ストレートでコーナーのイン側を突き進んだユアン。ベネットとガビリアが追い上げたものの、最短ラインを走るユアンには届かない。ハンドルを投げ込むベネットとガビリアを振り切って、ホイール半分の差でユアンが先着した。

先頭で最終コーナーを抜けるカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)先頭で最終コーナーを抜けるカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:Kei Tsuji / TDWsport
サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)を振り切るカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)を振り切るカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:Kei Tsuji / TDWsport
横並びでフィニッシュするサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)、カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)横並びでフィニッシュするサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)、カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport

「残念な結果が続いていたので最高の気分。最後は混沌としたスプリントで、残り3kmの時点でかなり後方に沈んでしまっていた。でも焦ることなく隊列を組み直し、そこからチームメイトたちが完璧なリードアウトをしてくれた」。ユアンは2015年のブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝を経験しているが、ジロ・デ・イタリアではこれがステージ初優勝。ガビリアと同じ22歳の弾丸スプリンターがイタリアの地でつかんだ初の金星を喜んだ。

「フィニッシュ手前はクレイジーな位置取りが繰り広げられたけど、安全にフィニッシュするためにポジションを落とすわけにはいかなかった」というボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)はしっかりとステージ21位でフィニッシュラインを切り、タイムを失うことなくマリアローザを守っている。

後続を大きく引き離したカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)ら3名後続を大きく引き離したカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)ら3名 photo:Kei Tsuji / TDWsport
ステージ初優勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)ステージ初優勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:Kei Tsuji / TDWsport


ジロ・デ・イタリア2017第7ステージ結果
1位 カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)          5h35'18"
2位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)
3位 サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
4位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)
5位 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)
6位 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)
7位 エンリコ・バッタリーン(イタリア、ロットNLユンボ)             +12"
8位 リュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
9位 アレクセイ・ツァテヴィツク(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)
10位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)

マリアローザ 個人総合成績
1位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)     33h56'07"
2位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)                 +06"
3位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)                +10"
4位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
6位 トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
7位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
8位 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
9位 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)
10位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)

マリアチクラミーノ ポイント賞
1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)     191pts
2位 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)      160pts
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)             129pts

マリアアッズーラ 山岳賞
1位 ヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)           43pts
2位 ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ)       23pts
3位 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)         18pts

マリアビアンカ ヤングライダー賞
1位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)     33h56'07"
2位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)               +10"
3位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)

チーム総合成績
1位 UAEチームエミレーツ      101h49'02"
2位 キャノンデール・ドラパック      +04"
3位 モビスター              +27"

text&photo:Kei Tsuji in Alberobello, Italy

フェルマルク トム・ボーネンの引退記念チャリティージャージ

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クイックステップフロアーズにウェアを供給するベルギーアパレルブランドのフェルマルクが、同チームに所属していたトム・ボーネンの引退記念ジャージを製作。受注発注となる限定モデルを紹介しよう。



フェルマルク LIMITED EDITION TOM BOONEN SHIRTフェルマルク LIMITED EDITION TOM BOONEN SHIRTフェルマルク LIMITED EDITION TOM BOONEN SHIRTフェルマルク LIMITED EDITION TOM BOONEN SHIRT


プロロードレースのひと時代を築いたベルギーの英雄トム・ボーネン。パリ~ルーベやロンド・ファン・フラーンデレンをはじめとするクラシックレースを得意とし、数々の名勝負を繰り広げ勝利を手にしてきた。そんなボーネンも2017年のパリ~ルーベをもって現役を引退した。

プロトンの選手や世界中のファンから尊敬されるボーネンの引退を記念した特製半袖ジャージを、彼が所属するクイックステップフロアーズのウェアサプライヤーであるフェルマルクが製作。売上の一部が、ボーネンが支援する団体に寄付されるチャリティージャージだ。

ブラックをベースとされたジャージは、ボーネンを象徴する数々のグラフィックやレタリングが金色で描かれ、スペシャルな雰囲気を演出した1着。右胸にはSNS上でボーネンを指す愛称「Bom Toonen」が入れられ、左胸には彼の胸に刻まれている「My Ride My Fight My Life」というタトゥーと同じものがペイントされた。また、右腕にもボーネンのタトゥーが再現されている。

左胸にはボーネンのタトゥーと同じ文言、右胸にはSNSでボーネンを表す愛称として使われているBOM TOONENの文字があしらわれる左胸にはボーネンのタトゥーと同じ文言、右胸にはSNSでボーネンを表す愛称として使われているBOM TOONENの文字があしらわれる「De Koning Van De Baan(レース界のキング)」を入れ、ボーネンの偉大さを表した「De Koning Van De Baan(レース界のキング)」を入れ、ボーネンの偉大さを表した


ボーネンのタトゥーを再現した右腕ボーネンのタトゥーを再現した右腕バックポケットにはボーネンの輝かしい成績が並ぶバックポケットにはボーネンの輝かしい成績が並ぶ

背中には「De Koning Van De Baan(レース界のキング)」といれ、バックポケットにはパリ~ルーベやロンド・ファン・フラーンデレン、ワールドチャンピオンといった成績を書き加え、ボーネンの偉大さを表した。また、クイックステップフロアーズのスポンサーなども並べられている。

ベースとなるジャージは、カーボン繊維を編み込むことで軽量に仕上がりかつ、紫外線カット機能、抗菌効果を期待できる性能を備えている。また生地を肌面の汗を吸い上げる構造とすることで、肌面をドライに保てる通気性も確保した。

LIMITED EDITION TOM BOONEN SHIRTのサイズは、S~4XLまで幅広い種類が揃えられる。価格は12,300円(税抜)。このジャージは受注発注の限定製品となっているため、気になる方は早めにチェックをしたほうが良いだろう。デリバリーは8月中旬から下旬予定。取り扱いは深谷産業。

パリ~ルーベ2017をもって引退したトム・ボーネン(クイックステップフロアーズ)パリ~ルーベ2017をもって引退したトム・ボーネン(クイックステップフロアーズ) photo:Makoto.AYANO


フェルマルク LIMITED EDITION TOM BOONEN SHIRT
サイズ:S~4XL
価 格:12,300円(税抜)

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の画像 Tom Boonen: het officiële huldeboek
投稿者: Tom Boonen
出版社: Agora, Uitgeverscentrum (2017)
装丁:ペーパーバック, ページ
の画像 Het ultieme wielerhandboek van Tom Boonen: alle praktische info over trainen, materiaal, voeding, tactiek...
投稿者: Johan Dillen
出版社: Agora, Uitgeverscentrum (2011)
装丁:ペーパーバック, ページ
の画像 Het ultieme wielerhandboek van Tom Boonen / druk 1: alle praktische info over trainen, materiaal, voeding, tactiek
投稿者: Tom Boonen
出版社: Agora/ Tempus (2011)
装丁:ペーパーバック, 192 ページ

初夏の陽気に包まれたサーキットを疾走 もてぎ7時間エンデューロGW

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5月の大型連休の初日、5月3日(水)に開催された「もてぎ7時間エンデューロGW2017」。関東近県を中心に3200人ものサイクリストが集まった春のサーキットイベントレポートをお届けしよう。



鯉のぼりたなびくツインリンクもてぎ鯉のぼりたなびくツインリンクもてぎ
毎年5月と11月の2回、自転車に乗るのが心地よい季節である春秋で開催されている「もてぎ7時間エンデューロ」。栃木県は茂木町にある「ツインリンクもてぎ」を会場としたサーキット型エンデューロである。常磐道水戸北IC、もしくは東北道宇都宮IC、北関東自動車道真岡ICからそれぞれ約1時間ほどに位置し、どの方面からもアクセスしやすいこともあり、毎年多くのサイクリストが集まる人気のイベントだ。

motoGPやSUPER GTといった最高峰のモータースポーツイベントの開催地として、三重県の鈴鹿サーキットや静岡県の富士スピードウェイなどと並ぶ格式を誇るツインリンクもてぎ。普段は走ることができない国際サーキットが全面開放されるこの日だけは、3000人を超える参加者でコースが埋め尽くされることとなった。

3000人を越える参加者たちが集まり賑わいを見せたもてぎ7時間エンデューロ3000人を越える参加者たちが集まり賑わいを見せたもてぎ7時間エンデューロ
ズラリとスタンドが並べられ参加者のバイクがかけられた景色は圧巻であるズラリとスタンドが並べられ参加者のバイクがかけられた景色は圧巻であるフードエリアではホットドッグやかき氷などの軽食もフードエリアではホットドッグやかき氷などの軽食も

1周4.8kmとなるヨーロピアンスタイルのロードコースサーキットには、計14ヶ所のコーナーと1ヶ所の登り区間、長く伸びた直線区間や気持ちのよい下り区間などが現れ、ただ平坦コースだけでないレイアウトとなっているのもここのコースの魅力である。幅10m以上設けられたダイナミックなコースを流れるように走れるスピード感は、さながらモータースポーツのパイロットにでもなったかのよう。

例年5月5日のこどもの日に開催されていたこのイベントだが、今年は5月3日開催に。それ以外に変更点はなく、当日は例年通り青空に鯉のぼりがたなびく快晴の下イベントは執り行われた。朝こそ肌寒さはあったものの、レースが始まるころには日を遮るもののないサーキット上は気温が上がり、初夏を思わせる程暖かい絶好の自転車日和となっていた。

ひよこレース参加の子どもたちもやる気満々ひよこレース参加の子どもたちもやる気満々大人顔負けのスタートダッシュを決めていく大人顔負けのスタートダッシュを決めていく
宇都宮ブリッツェンを始め多くのサポートライダーが参加宇都宮ブリッツェンを始め多くのサポートライダーが参加宇都宮ブリッツェン清水監督による初心者向け自転車クリニックも実施された宇都宮ブリッツェン清水監督による初心者向け自転車クリニックも実施された

そのため待ち時間で体力が奪われないように各チーム陣営は個人で持参したテントを立て、日差しから逃れる工夫も。場所を同じくしてマヴィックやチャンピオンシステム等自転車ブランドも数多く出店しており、加えてズラリと並んだ自転車スタンドにかかった大量のバイクで、パドック内は溢れかえらんほどの物量と熱量を持ってその盛り上がりを示していた。

我々が会場に着いた頃にはすでに多くの人がサーキット入りし、朝の試走の真っ最中。50分もの長い試走時間が取られていることで、初参加でもコースを良く知ることができ安全に走ることができるだろう。チームでエントリーしている人たちは、レースが始まると1人ずつしか走れないため、みんなでまとまって走ることができるこの試走の時間もまた思い出に残るシーンとなったに違いない。

コース幅いっぱいにならんだ大勢のエンデューロ参加者コース幅いっぱいにならんだ大勢のエンデューロ参加者
後ろまで見えないほど多く参加者がスタートラインに並んだ後ろまで見えないほど多く参加者がスタートラインに並んだ今か今かとチーム員を待ちわびるピット内今か今かとチーム員を待ちわびるピット内

イベントの始まりを告げる開幕レースとなるのが、未就学児によるひよこレース。それに続いて小学生部門のキッズレースと、子どもたちが楽しげな表情を見せながらスタートしていく。コースには親御さんも詰めかけ、我が子に伴走したりカメラを構え応援の声を飛ばしたりすることで、親も子も家族みんなで楽しむ風景はなんとも微笑ましいものがあった。

それが終わればいよいよエンデューロレースの開始である。7時間クラスを前列に、4時間クラスも合わさり続々と参加者がコースインしていく。幅広のサーキットを端から端まで並んでも後ろまで見えないほどの人がスタートラインにつき、参加者の多さを改めて感じさせてくれた。

スタート直後の下り基調S字コーナーは走るラインに注意スタート直後の下り基調S字コーナーは走るラインに注意ロードコースの奥には国内でも珍しいオーバルサーキットが姿を見せるロードコースの奥には国内でも珍しいオーバルサーキットが姿を見せる
コース上に1ヶ所設けられた直登が参加者を苦しめるコース上に1ヶ所設けられた直登が参加者を苦しめる
各クラスの先頭にはサポートライダーとして地元栃木のプロチームである宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼン、Honda栃木、加えてマトリックスパワータグのそれぞれがほぼフルメンバーを揃え、マヴィックカーとともに走り出す姿はさながら国内のプロレースシーンを彷彿とさせた。そこに混ざって一緒に走る一般参加者は、間近でプロ選手の走りを体感できる機会にもなっただろう。

本気でレースを獲りにいく人、自分のペースでサーキット走行を楽しむ人、仲間とともに会話を楽しみながら走る人、それぞれが思い思いの楽しみ方ができるのがエンデューロの魅力だろう。スタート地点から反対側に位置する東パドックには、ソロで走る人のためのエイドステーションも設けられ、長時間の走行で水分やエネルギー切れにならないよう補給できる対策もされていた。

もはやもてぎ名物?マリオのコスプレライダーもはやもてぎ名物?マリオのコスプレライダーツインリンクもてぎエンジェルも一緒に走るツインリンクもてぎエンジェルも一緒に走る
お揃いのジャージに身を包む。親子でも楽しめるエンデューロになっているお揃いのジャージに身を包む。親子でも楽しめるエンデューロになっているロードバイクに混ざってミニベロライダーも快調に走るロードバイクに混ざってミニベロライダーも快調に走る

集団が大きくなりすぎて落車の危険が増えないようサポートライダーが先頭に立ってペースメーク。それだけでなく、サポートモトも常時コース内を走り、各所に監視員を配置、コースのすみずみまで届く場内アナウンスも加わって安全対策に余念がないことが伺えたのも印象的であった。

初心者へのサポートが手厚いのもこのイベントの大きな特長。試走終了後の朝の時間には、40分も時間を取り宇都宮ブリッツェン清水監督による初心者向け自転車クリニックを実施。更に2時間エンデューロのスタート前には、ビギナークラスに向けた走行の実践クリニックとバイクのチェックも行うほどである。自転車のイベントに初参加というライダーでも安心して臨める体制が整っているのは嬉しいポイントだろう。

幅広のコースを名一杯使ってダイナミックな走行が可能なもてぎのコース幅広のコースを名一杯使ってダイナミックな走行が可能なもてぎのコース
先頭集団はプロライダーがペースメーク先頭集団はプロライダーがペースメーク下り坂手前には注意喚起の看板も下り坂手前には注意喚起の看板も

4時間エンデューロ組が続々とゴールしていく13時過ぎ。ちょうどお昼の時間ということで、パドック内に併設されている「グランツーリスモカフェ」で我々も休憩。長時間の応援で疲れた子どもたちや同伴者の方も、ゆっくり座って昼食が取れるとあって多くの人が利用していた。

レース参加者はピットインしたタイミングで手軽に食べられるものを持参するのが良いが、会場にはホットドッグを始めとする軽食のケータリングカーが集まったフードエリアも設けられている。火照った体を冷やすのに丁度よいかき氷も、参加者にとってはありがたかったことだろう。

先を行く人が小さく見えるほど見通しの良いレイアウト先を行く人が小さく見えるほど見通しの良いレイアウト
トークで会場を盛り上げてくれたMCシンジさんと宇都宮ブリッツェン廣瀬GMトークで会場を盛り上げてくれたMCシンジさんと宇都宮ブリッツェン廣瀬GMコース脇から応援の声を飛ばしてくれた子どもたちコース脇から応援の声を飛ばしてくれた子どもたち

昼過ぎからスタートする2時間エンデューロには、国内では珍しいハンドサイクルとリカンベントのクラスも設けられ、ロードバイクやクロスバイクと混走に。出場する全カテゴリーを見ていけばママチャリクラスや小径車クラスも用意されており、より幅広い車種で楽しめるイベントとなっている。

レースも後半になると疲れが見えてきたチームはピットでのライダー交代が増えてくる。ピットに入る度に次の走者に繋ぐアンクルバンドの受け渡しはよりスムーズになり、チームの結束も高まっていったことだろう。コース際から「あと○周!」とチーム員に声を掛けたり、交代を終えたメンバーは「キツかった~」と仲間と談笑したり。長い1日をそれぞれが楽しんでいる良い雰囲気をこちらも感じ取ることができた。

フィニッシュはもてぎエンジェルが迎えてくれたフィニッシュはもてぎエンジェルが迎えてくれた肩を組んで仲良くゴール!肩を組んで仲良くゴール!
先頭集団はガチンコのレース状態。フィニッシュは全力のゴールスプリントに先頭集団はガチンコのレース状態。フィニッシュは全力のゴールスプリントに7時間エンデューロ ソロ表彰式。優勝は高岡亮寛選手(Roppongi Express)7時間エンデューロ ソロ表彰式。優勝は高岡亮寛選手(Roppongi Express)

終盤になっても高速レースを続けるのは7時間エンデューロの先頭集団。スポーツMCのシンジさんと宇都宮ブリッツェン廣瀬GMが逐一実況してくれており、そのレース状況もしっかり会場に伝わっていたところである。フィニッシュ時間である16時を過ぎ、そのトップ集団より単独でゴールに飛び込んできたのは昨年のツール・ド・おきなわ市民210km覇者である高岡亮寛選手(Roppongi Express)。なんと7時間中2時間以上も残して単独アタック。逃げ続けた後にそのまま集団をラップし、最後のゴールでも一人飛び出してのフィニッシュだった。圧巻の勝利である。

イベントの最後はメインステージにて各クラスの表彰だ。表彰対象が細かく分けられ、多くの人に入賞のチャンスがあるこの大会。残念ながら入賞できなかった人にも、抽選会による景品も用意され、そのどれもが豪華なものであった。こういった特典が用意されているのも、参加するモチベーションが上がる嬉しいポイントである。

大人数のチームも満足のもてぎ7時間エンデューロ大人数のチームも満足のもてぎ7時間エンデューロ
1日が終わる頃にはすっかり日焼けをして顔が真っ赤になってしまった筆者だが、それは参加者のみなさんも同じことだろう。思う存分楽しんだ帰りには餃子を食べに宇都宮へ寄った人もいたかもしれないが、来る11月26日(日)には秋のもてぎ7時間エンデューロも開催予定だ。大会情報をチェックして、再度ここツインリンクもてぎに足を運んでほしい。

text:Yuto.Murata
photo:Naoki.Yasuoka,Yuto.Murata
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投稿者:
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部品番号: 4276536
価格:¥ 2,536

メリダ BIG.SEVEN TEAM アンダー9kgの超軽量XCレーシング

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世界でもトップレベルの規模とテクノロジーを持つ台湾の自転車メーカー、メリダ。同社が力を注ぐMTB XCレーシングバイクの2017モデルから、フルモデルチェンジしたフラッグシップモデル、BIG.SEVEN TEAMをインプレッションを行った。



メリダ BIG.SEVEN TEAMメリダ BIG.SEVEN TEAM (c)Makoto.AYANO/cyclowired.jp
MTBXCOの名門チーム、マルチバン・メリダバイキングチーム。ホセ・エルミダやガンリタ・ダールといったトップ選手たちが所属する同チームを設立以来15年間に渡り支え続けてきたのが、メリダである。その10年の中で選手たちと共につかみ取ってきた栄光は数知れず。世界選手権やオリンピックでの輝かしい勝利を経験してきた。

ロードレースシーンにおいても、2015年のランプレ・メリダへの供給に始まり、今シーズンはバーレーン・メリダをサポート、新城幸也の愛用するバイクブランドとして、日本のスポーツバイクシーンにおいて一躍存在感を強めてきたブランドでもある。

アグレッシブなポジションを取れるショートヘッドチューブデザインアグレッシブなポジションを取れるショートヘッドチューブデザイン各所パーツはメリダオリジナル製品をアッセンブル各所パーツはメリダオリジナル製品をアッセンブル
フロントシングル×リア12速コンポーネントのSRAM XX1をアッセンブルフロントシングル×リア12速コンポーネントのSRAM XX1をアッセンブルハブはBOOST規格。ローター径はフロント180mm、リア160mmハブはBOOST規格。ローター径はフロント180mm、リア160mm

そんなメリダが2017年モデルの目玉として発表したのが、XC用のレーシングバイクであるBIG.NINEとBIG.SEVENシリーズのフルモデルチェンジだ。同社のXCレースモデルの中核をなすハードテールマシンシリーズが、一気に新型へとアップデートされた。

BIG.NINEとBIG.SEVENの違いはホイール径にある。BIG.NINEが走破性に優れる29インチホイールを採用するのに対し、BIG.SEVENは走破性を保ちつつ、ハンドリングや小柄な選手のポジションの出しやすさなどを併せ持つ、バランスに優れた27.5インチホイールを採用するモデルだ。

新しいBIG.SEVENの開発にあたって重要視されたのは、マルチバン・メリダバイキングチームの求めるレーシング性能を満たしつつ、出来うる限りの軽量化、そして魅力的なデザインを同居させること。そのために、5年の開発期間をかけて、R&Dが行われた。

ヤグラ付近が扁平形状となった独自のS-Flexシートポストにより快適性を高めるヤグラ付近が扁平形状となった独自のS-Flexシートポストにより快適性を高める扁平形状のシートステーにより振動吸収性を向上。シートチューブはBBに向かってフレアすることで剛性を高めている扁平形状のシートステーにより振動吸収性を向上。シートチューブはBBに向かってフレアすることで剛性を高めている最大100mmのトラベル量を持つ軽量サスペンションフォーク「ロックショックス SID Worldcup」を装備最大100mmのトラベル量を持つ軽量サスペンションフォーク「ロックショックス SID Worldcup」を装備

クロスカントリーレースが年々過激なコースになるにつれ、求められる性能は高くなっていく。その要求にこたえるための剛性と快適性のバランスを実現するために、メリダは新たなカーボンレイアップスケジュールを設定。200を超えるカーボンプリプレグを精密に配置することで、一線級のレーシング性能を持ちながら、900gというロードバイク並みの軽量性をも実現した。

また、快適性とトラクション性能を向上させるために、リアトライアングルは「FLEXSTAY」と呼ばれるリーフスプリング形状を採用することで、マイクロサスペンションのような効果を発揮、加えてシートステイには高い振動吸収性能を持つ食物繊維由来のバイオファイバーをインサートしている。さらには、シートピラーにも、工夫が施されている。S-FLEXシートポストと名付けられたこのポストは、ヤグラ付近が扁平形状に成形されており、柔軟性を高めることでシート周りの快適性を大幅に向上させることに成功した。

一方、ダウンチューブには同社のオンロードレーシングモデルであるSCULTURAのノウハウをもとに、エアロシェイプを採用する。ゴールスプリントにもつれ込んだ時にも、わずかではあるが、ライバルたちに対して有利に働くことは間違いない。前後アクスルは最新のBOOST規格を採用、より高い剛性を獲得している。

リアのブレーキとシフトケーブルはヘッドサイドから2本まとめてフレーム内に内装されるリアのブレーキとシフトケーブルはヘッドサイドから2本まとめてフレーム内に内装されるカーボン製の軽量シートクランプが標準装備カーボン製の軽量シートクランプが標準装備
フルクラムのチューブレスレディ対応ホイールRed Passion 3を合わせるフルクラムのチューブレスレディ対応ホイールRed Passion 3を合わせるリアエンドまでカーボン成形される。ゴールドに輝く12速スプロケットは大幅に肉抜き加工され軽量化に貢献リアエンドまでカーボン成形される。ゴールドに輝く12速スプロケットは大幅に肉抜き加工され軽量化に貢献

今回インプレッションするのは、BIG.SEVENシリーズの中でもプロ仕様の最上級モデルである、BIG.SEVEN TEAM。非常に軽量なCF5グレードのカーボンを使用したフレームは、XCレースでのトレンドに従って、フロントディレイラーマウントを省略したフロントシングル仕様。スラムの1x12コンポーネントであるXX1に、新型のロックショックス SID Worldcupを組み合わせた完成車は、なんと重量8.3kgと、半端なロードバイクが裸足で逃げ出す軽量ぶりだ。

レースでの勝利を掴みとるために極限の設計を施されたBIG.SEVEN TEAM。その性能の限界を、二人のインプレッションライダーと共に探っていく。



ー インプレッション

「29erに匹敵する高い走行性能、リアの快適性が際立つ」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ滋賀本店)

MTBのクロスカントリーレースに出場する機材として考えるなら、このバイクを選んで間違いのない1台でしょう。私自身が29erのバイクに乗っていたので、27.5インチだと進まないのではというイメージがありましたが、このバイクに乗ってその考えがガラリと変わりました。27.5インチでも29erと同じくらい進む高い走行性能を感じることができましたね。走りに対するフレームのポテンシャルの高さを感じるところです。

「29erに匹敵する高い走行性能、リアの快適性が際立つ」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ滋賀本店)「29erに匹敵する高い走行性能、リアの快適性が際立つ」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ滋賀本店)
特に好印象だったのが、リア三角の柔軟性。MTBのハードテールバイクだと一般的にリアの突き上げが大きく、体へのダメージを感じずにはいられません。しかし、このバイクは扁平化したリアセクションが衝撃をいなしてくれることで、腰等への疲労を抑えてくれますね。レース後半で疲れの蓄積度が変わってくる部分で、ライバルに対しアドバンテージとなることでしょう。

同時に、踏み込んだ時にリアのトラクションが良くダンシングしてもパワーロスなく走れるのも特長ですね。MTBで走る路面って下手なペダリングをしてしまうと、リアタイヤが滑ってしまうんですよね。今回いろいろな踏み方を試してみましたが、どれもタイヤがしっかりと地面に食いつく感覚があり、ペダリングの許容範囲が広いバイクだということを感じさせてくれました。

ヘッドの角度がやや寝ていることで安定感が生まれおり、下りセクションも不安なく攻めていけますね。ヘッドが寝ると走りがダルくなりがちですが、そこは27.5インチということもあってクイックさは損なわれていません。幅広のBOOST規格ハブもフレームエンドに剛性感をもたらし、高いハンドリング性能に繋がっているのでしょう。

ダンシングしてもリアが滑ることなく高いトラクション性能を感じる、と山本さんダンシングしてもリアが滑ることなく高いトラクション性能を感じる、と山本さん
アッセンブルされるパーツを見ても、レースに向き合う人からすれば決して高くない値段設定だと思います。身長が低めのライダーなら、なおさら29erでなく27.5インチバイクを選択しポジションを合わせて乗る方がいいでしょうね。MTBでもこのバイクはトレイル遊びではなく、完全にレースで結果を狙う人向けの機材です。私が本気でレースに取り組んでいた頃だったら、それこそ選択肢に入れたいほど高い性能を持ち合わせた1台でした。

「27.5インチのメリットと、BIG.SEVENならではの加速力を結びつける走りが好成績へのヒント」鈴木祐一(RiseRide)

うーん、ヤバいですね(笑)。今すぐXCレースを走りたくなるようなハイスペックぶりに驚きました。メリダに関しては一世代前のフルサスモデルを所有しているのですが、それとは全く別物で、一つ上のレベルに達してしまったな、と思わされました。物凄い進化を果たしていますし、モチベーションが急上昇してしまうような、ある意味ショックです。

「27.5インチのメリットと、BIG.SEVENならではの加速力を結びつける走りが好成績へのヒント」鈴木祐一(RiseRide)「27.5インチのメリットと、BIG.SEVENならではの加速力を結びつける走りが好成績へのヒント」鈴木祐一(RiseRide)
もやは「ロードバイクなんていらないんじゃないの?」的な加速力、そして走りの軽さを感じますし、BB周りの剛性が関係しているのか、27.5にも関わらず高速巡航、スピードの持続力は十分。前後ハブともにBOOST規格を採用しているのですが、リアバックが広がっている分、BB〜後輪までのねじれが抑えられているフィーリングが強い。それが走りの軽さに繋がっていて、ペダリングに対してスイスイ進んでくれる感覚がものすごく気持ち良かったですね。

27.5インチであることに加えて、ハンドリング性能も高く取り回しが良いのですが、一方でレーシングバイク的なピーキーさは薄く、かつ路面のインフォメーションを把握しやすいことが特徴です。もちろんレーサーならではのリアの硬さを有しているのですが、階段降りなど大きな衝撃が連続する場合にはしっかりとリアバックがしなって衝撃をいなしてくれるんですね。レーシングバイクとしてしなりと硬さの塩梅がちょうど良いのでしょう。

世間的にXCレースは29erが主流となってきていますが、その中においても完成度の高いBIG.SEVENは武器になってくれると感じます。29erはホイールが大きいため物理的に走りが重く、もちろん巡航性能や走破性などのメリットもあるのですが、それに対して27.5インチは小柄な方、テクニカルセクションでの取り回しの機敏さを求める方には味方になってくれるものです。

「レーシングバイクとしてしなりと硬さの塩梅がちょうど良い」鈴木祐一(RiseRide)「レーシングバイクとしてしなりと硬さの塩梅がちょうど良い」鈴木祐一(RiseRide)
コーナーでの脱出の速さや、登りでのリニアさこそが27.5のメリットであり、軽量高剛性なBIG.SEVENならではの加速力とを結びつけていくライディングをすれば、それこそ29erがもたつく場面では一気にパスしていくことができるでしょう。レースにおいては人と違うことが武器になってきますし、そういったBIG.SEVENらしいメリットがフィットする人が、メリットを伸ばす走り方を徹底することこそが、好成績を出す上での最大の近道ではないでしょうか。

メリダ BIG.SEVEN TEAM
フレーム:Big 7 BC Superlite CF5 boost
フォーク:Rock Shox SID World Cup
コンポーネント:SRAM XX1 12s
ホイール:Fulcrum Red Passion 3
ハブ:BOOST規格
サイズ:38、43、48cm
重量:8.3kg
価格:830,000円(税抜)



インプレッションライダーのプロフィール

山本朋貴(ストラーダバイシクルズ滋賀本店)山本朋貴(ストラーダバイシクルズ滋賀本店)山本朋貴(ストラーダバイシクルズ滋賀本店)

滋賀県草津市にあるストラーダバイシクルズ滋賀本店の店長。2011、2012年の全日本マウンテンバイク選手権クロスカントリーマスタークラスチャンピオン。ストイックに自転車競技に取り組んできたが、ストラーダに入社後は、ビギナーライダーのライド初体験の笑顔に魅せられエントリーのお客様にバイクの楽しさを伝えることが楽しみ。最近はトライアスロンに挑戦中。

ストラーダバイシクルズ滋賀本店(CWレコメンドショップ)
ストラーダバイシクルズHP


鈴木祐一(RiseRide)鈴木祐一(RiseRide)鈴木祐一(RiseRide)

サイクルショップ・ライズライド代表。バイシクルトライアル、シクロクロス、MTB-XCの3つで世界選手権日本代表となった経歴を持つ。元ブリヂストンMTBクロスカントリーチーム選手としても活躍した。2007年春、神奈川県橋本市にショップをオープン。クラブ員ともにバイクライドを楽しみながらショップを経営中。シクロクロスやMTBなど、各種レースにも参戦している。セルフディスカバリー王滝100Km覇者。

サイクルショップ・ライズライドHP

ウェア協力:アソス

text:Naoki.Yasuoka
photo:Makoto.AYANO
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の画像 陸奥爆沈
メーカー:新潮社
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ユアン「ようやくプレッシャーから解放された」 ガビリア「スプリント開始が後ろすぎた」

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誰もが「混沌としたフィニッシュ」と口を揃えたジロ第7ステージで、スプリント勝負を繰り広げた選手たちのコメント紹介。カレイブ・ユアンは「勝利に手が届かずプレッシャーを重ねてしまっていたけれど、ようやく解放された」と安堵の声をあげています。



ステージ優勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)

ジロのステージ初優勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)ジロのステージ初優勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:Kei Tsuji / TDWsport
ステージ初優勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)ステージ初優勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:Kei Tsuji / TDWsport今日はジロの中でも最も混沌としたフィニッシュだったように思う。連続コーナーがあり集団前方から離れないことが絶対条件だったので、いつもよりも早く先頭に立った。だからベストなラインを通過できて、スプリントを有利に持ち込むことができた。

毎日勝利に手が届かずプレッシャーを重ねてきてしまっていたけれど、ようやく解放された。とても良かったよ。それに力を尽くしてくれたチームメイトに対する最高のお返しにもなった。今日はかなり手前から仕掛けたけれど、あれはチーム戦略。全員で集中して勝利をモノにできたので嬉しく思っている。これまで勝てずにいたのはコンディションではなく運がなかった部分が大きいので、そこを今日はチームメイトがカバーしてくれた。とてもハッピーさ。

2位に沈んだフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)

サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)を振り切るカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)を振り切るカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:Kei Tsuji / TDWsport
テクニカルかつカオスなスプリントで、ユアンは素晴らしい勝利をつかんだ。自分は一瞬行き場を失ってしまったけれど、トラックレースのスキルを活かしてスプリント合戦に間に合った。仕掛ける場所が後ろすぎて勝利には届かなかったものの、結果は結果。マリアチクラミーノ獲得へのポイントを最大限確保できたことは良かった。自分の脚の調子には満足しているし、次のチャンスを待ちたい。

3位のサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)

最後は何がどうなったかイマイチ把握できていなかったけれど、うまくサポートしてくれたチームに感謝したい。プロトンにおいて僕らは新参者だけれど、協調して勝利まであとわずかな所まで迫ることができた。良い結果だったと思う。

前日2位、5位に入ったジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)

スタートに向かうジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)らスタートに向かうジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)ら photo:CorVosペースがゆっくりだったので昨日のダメージを少し回復できた。最初の中間スプリントポイントでは脚がまだ重く気分的にもポジティブになれなかったが、その後の山岳でも軽く登れたし、終盤でも前方に位置取ることができていた。

だから集団スプリントにも加われるかもしれないと考えた。昨日は逃げのギャンブルを打ったわけだが、今日はスプリントに賭けてみようと思ったわけさ。最終コーナーは問題なく立ち上がれたものの、リードアウトが足りなかった。5位だったけれど、昨日のダメージを考えれば上出来以上の結果だ。

マリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)

危なげなくマリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)危なげなくマリアローザを守ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos
マリアローザ着用4日目。僕は何も急かされていないし、ストレスもない。マリアローザを着ていることで失っていることもないし、順調にステージを消化しているよ。今日は最後を除いて風も横風分断も無い、初めて平和な1日だった。かなりフレッシュな状態だし、日曜のブロックハウスをできる限り遅れずにこなして、得意のTTに繋げたい。

不調に苦しむジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)

不調の原因がどこにあるのかがまだ分かっていないんだ。アレルギー的な何かが原因のような状態だが、そうでもないような気もする。とりあえずコンディションとしては絶不調で、集団に食らいつくのがやっと。解決策が見つかれば良いのだけれど。シーズン後半のために検査を行って対策を考えていかないといけない。

text:So.Isobe
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投稿者: Rupert Guinness
出版社: Allen & Unwin (2013)
装丁:ハードカバー, 208 ページ

MTBアジア選開幕 初日チームリレーで日本は銀メダル獲得

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中国は安徽省、宣城市で3日間のMTBアジア選手権が開幕。初日のクロスカントリーチームリレーで日本チームは2位に入り、銀メダルを獲得した。鈴木雷太監督によるレポートをもとに紹介する。



第23回アジアMTB選手権の開催地は、中国は安徽省にある宣城(シュアンチェン) 市。5月12日(金)から14日(日)までの3日間で開催され、その初日には男女混成5名で争われるXCR(クロスカントリーチームリレー)が開催された。

銀メダルを獲得した日本チーム銀メダルを獲得した日本チーム
従来1チーム4名構成だったが、今回は5名(女子1名、ジュニア1名を含む)でのエントリーに。日本チームは第1ライダーに平林安里(スペシャライズドレーシングジャパン)、第2ライダーに川口うらら(
龍野高校/Sonic-Racing)、第3ライダーに村上功太郎(松山工業高校)、第4ライダーに北林力(白馬高等学校/ProRide)、アンカーに中原義貴(DECOJA CYCLING TEAM)という構成で臨んだ。以下は鈴木雷太監督によるレポートを転載する。

「平林がホールショットを取り独走を開始するが、前日からの大雨もあり中盤で落車。中国に抜かれて第2ライダーへとバトンパス。川口うららは女子の中では断トツのテクニックを発揮し他国が男子が走る中大健闘で3位で第3ライダー村上へと繋げた。

テント内でウォーミングアップを行う中原義貴(DECOJA CYCLING TEAM)テント内でウォーミングアップを行う中原義貴(DECOJA CYCLING TEAM) (c)Asian Cycling Confederation表彰台に上がる日本チーム表彰台に上がる日本チーム (c)Asian Cycling Confederation


徐々に荒れるコースの影響もあり、難しいロックセクションではエスケープルートを選択したが、これが裏目に出て3位から4位に後退し、第4ライダーの北林へ。ポジションを一つ上げ3番手でアンカーの中原にバトンを渡した。中原は猛烈に追い上げ中盤で1位中国の背中をとらえるまでに迫ったが、中国の貯金が大きく最終的には追い切れず2位でレースを終えた。新しいメンバーでのレースとなり、2位ではあったがそれぞれの得意箇所での走りができて、内容の濃いレースとなった」(鈴木雷太監督)

本日13日にはダウンヒル決勝レースが行われ、男子エリート4名、女子エリート1名が出走する予定だ。なお参加メンバーは以下の通り。



MTBアジア選手権2017日本チームメンバーリスト
ダウンヒル
男子エリート

清水一輝(愛知:PATROL MOUNTAIN FJC)
永田隼也(神奈川:ミラリジャパン株式会社)
井本はじめ(兵庫:SRAM/Santacruz)
九島勇気(神奈川:玄武/MONDRAKER)

女子エリート
中川弘佳(大阪 Liv/LOVESPO.com)

クロスカントリー
男子エリート

平野星矢(長野:ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
中原義貴(大阪:DECOJA CYCLING TEAM)
沢田時(滋賀:ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
平林安里(長野:スペシャライズドレーシングジャパン)
竹内遼(長野:drawer The RACING)

女子エリート
小林可奈子(長野:MTBクラブ安曇野)
武田和佳(埼玉:Liv)

男子ジュニア
北林力(長野:白馬高等学校/ProRide)
小林勇輝(長野:塩尻志学館高校/TEAM GRM)
村上功太郎(愛媛:松山工業高校)

女子ジュニア
吉田雪那(北海道:専門学校北海道リハビリテーション大学校/TEAM BG8)
山田夕貴(北海道:滝川西高等学校/TEAM BG8)
川口うらら(兵庫:龍野高校/Sonic-Racing)

監督 鈴木 雷太(MTB強化コーチ)
メカニック 小林輝紀(JCF強化支援スタッフ)
メカニック 今田大三(JCF強化支援スタッフ)
メカニック 山路篤(JCF強化支援スタッフ)
スタッフ  軽部修子(JCF強化支援スタッフ)
スタッフ  川原かおり(JCF強化支援スタッフ)



MTBアジア選手権2017 クロスカントリーチームリレー結果
1位 中国     1h22’56”
2位 日本        +52”
3位 イラン       +3’50”
4位 タイ        +5’54”
5位 カザフスタン    +7’22”
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プーリア州の伝統住居トゥルッリが並ぶアルベロベッロにジロが初めてフィニッシュ

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南イタリアの一大観光地であるアルベロベッロにジロ第7ステージはフィニッシュ。トゥルッリと呼ばれる伝統住居がひしめく旧市街の真ん中でスプリンターたちがバトルを繰り広げた。



会場を盛り上げながら選手紹介を行う会場を盛り上げながら選手紹介を行う photo:Kei Tsuji / TDWsport
スタート地点の空にツバメが舞うスタート地点の空にツバメが舞う photo:Kei Tsuji / TDWsport
ツバメと一緒にキャラバングッズが空を舞うツバメと一緒にキャラバングッズが空を舞う photo:Kei Tsuji / TDWsport
前夜の雨によって汚れたオフィシャルカー前夜の雨によって汚れたオフィシャルカー photo:Kei Tsuji / TDWsport
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)の登場に興奮するナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)の登場に興奮する photo:Kei Tsuji / TDWsport
前日の「足の甲」に続いて、イタリア半島の「土踏まず」を走る第7ステージ。第2ステージの現地レポートでお伝えした通り、季節風シロッコがアフリカ大陸のサハラ砂漠から砂塵をイタリア半島に運んでおり、そのおかげで空が黄色く霞んでいる。独断と偏見によるこの日の黄砂指数は130%。今まで経験したことないような黄砂が舞っている影響で数キロ先の山々の輪郭がボケて、晴れているのに地面に影が落ちない。外で一日を過ごしていると砂が貯まったのか目がイガイガと痛くなる。

カラブリア州カストロヴィラーリのスタート地点で空の色に負けない黄色い声援を受けたのが、アメリカ人俳優のパトリック・デンプシーだった。知らない人のために念のため言うと、パトリック・デンプシーはブリジット・ジョーンズの日記やトランスフォーマーに出演している51歳のアメリカ人。モータースポーツではレーシングドライバーとしてハンドルを握り、2013年には破産したタリーズコーヒーの47店舗(アメリカ)を買収するなど俳優の枠にとどまらない活動を行っている。ジロのオフィシャルタイムキーパーであるタグホイヤーのアンバサダーを務めている縁で、わざわざ南イタリアまで足を運んだという訳。デンプシーはピンク色のジャージでBMCレーシングの選手たちとステージに上がり、集団先頭でニュートラル走行を行った。

俳優のパトリック・デンプシーとティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)俳優のパトリック・デンプシーとティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji / TDWsport
ゼッケン番号が大きいチームは出走サインのために屈まなければならないゼッケン番号が大きいチームは出走サインのために屈まなければならない photo:Kei Tsuji / TDWsport
レースを先導する警察車両レースを先導する警察車両 photo:Kei Tsuji / TDWsport
この日はバーレーン・メリダのチームバスがスタート地点まで20kmほどを残した高速道路上で故障してストップ。スタート時間が差し迫っていたことから、選手たちはカストロヴィラーリまで自走で向かった(普段は高速道路の自転車走行はダメ、絶対)。バーレーン・メリダはキャンペーン用にもう一台チームバスを帯同させているため、第1チームバスの故障は大きな問題にならない見られているが、総合優勝を狙うチームとしてはあまり好ましくないニュースだ。

第4ステージでディエゴ・ローザ(イタリア、チームスカイ)を手で押して落車させたとしてハビエル・モレノ(スペイン、バーレーン・メリダ)が失格処分を受けたが、その事件は未だ収束していない。先に手を出したのはローザで、モレノが手を押さざるを得なかったというのが新たな説。実際にローザがモレノを軽く叩くシーンが映像に残っており、ローザも同様に失格処分を受けるべきだとの声がある。

ローザはガゼッタ紙の取材に対し、「人々は想像を膨らませすぎている。モレノを触ったことは確かだけど、プロトンの中での接触は日常茶飯事。過剰に反応したモレノが手で押してきたため、バランスを崩して落車してしまったんだ。自分がコミッセールにモレノの失格を嘆願しに行ったとも言われているけど、状況を説明しただけで、彼らは公平に判断を下しただけ。ヴィンチェンツォ(ニーバリ)やバーレーン・メリダの監督とも話したし、もう問題なんてない」と説明している。イタリア色の強いバーレーン・メリダに対し、海外色の強いチームスカイに風当たりが強いのは仕方がないのかもしれない。

下りを攻めるジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)下りを攻めるジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
黄砂によって向かいの山々が霞む黄砂によって向かいの山々が霞む photo:Kei Tsuji / TDWsport
撮影場所で待っていると手作りのビスケットを持ってきてくれる撮影場所で待っていると手作りのビスケットを持ってきてくれる photo:Kei Tsuji / TDWsport
伝統家屋トゥルッロを通過する伝統家屋トゥルッロを通過する photo:Kei Tsuji / TDWsport
ジロの第7ステージはプーリア州のアルベロベッロでフィニッシュを迎えた。「美しい(ベッロ)木(アルベロ)」を意味するアルベロベッロがフィニッシュ地点としてジロに登場するのは意外にも初めて。それもそのはず、ジロのフィニッシュを迎えるには朝から晩まで町の交通がほぼストップしてしまうので、すでに名前の通っている観光地はわざわざジロを誘致しない。年間100万人が訪れるアルベロベッロのような一大観光地を登場させるところに100回記念大会の意気込みを感じる。

アルベロベッロと言えば伝統住居トゥルッリ(単数形はトゥルッロ)が有名だ。白壁で灰色のとんがり屋根が特徴の民家が約1600軒が集まったアルベロベッロの歴史地区(アイアピッコラ地区とモンティ地区)は1996年にユネスコ世界遺産に登録されている。なお、トゥルッリはプーリア州のヴァッレ・ディトリアの伝統住居であり、アルベロベッロの外にもたくさん点在している。

アルベロベッロは岐阜県白川町と2005年に姉妹都市の協定を結んでおり、日本からの観光客も多数。町で配られる無料観光地図に日本語の記載もあるほどで、すれ違うローカルの人々に日本語で「こんにちわー」と威勢良く何度も何度も言われた。

トゥルッロを通過するジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)とドミトリ・コゾンチュク(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)トゥルッロを通過するジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)とドミトリ・コゾンチュク(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
巨大なミケーレ・スカルポーニ巨大なミケーレ・スカルポーニ photo:Kei Tsuji / TDWsportアルベロベッロのトゥルッリ(単数系はトゥルッロ)アルベロベッロのトゥルッリ(単数系はトゥルッロ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
先頭でアルベロベッロにフィニッシュするカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)先頭でアルベロベッロにフィニッシュするカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:Kei Tsuji / TDWsport
フィニッシュ後、アルベロベッロの町中を通ってチームバスに戻るフィニッシュ後、アルベロベッロの町中を通ってチームバスに戻る photo:Kei Tsuji / TDWsport
カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)のステージ初勝利で締めくくられたアルベロベッロ決戦。オーストラリア人選手によるステージ優勝は通算30勝目で、同じく非ヨーロッパ国のコロンビアを通算勝利数で引き離すとともに、イタリア人選手のステージ優勝空白期間をさらに延長させた。スプリンターに次にチャンスが回ってくるのは6日後の第12ステージ。翌日からしばらくは総合争いに影響する重要なステージが続く。

ピンクのデコレーションが施されたアルベロベッロピンクのデコレーションが施されたアルベロベッロ photo:Kei Tsuji / TDWsport
text&photo:Kei Tsuji in Alberobello, Italy
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投稿者:
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ケイリン全日本チャンピオンは深谷知広と小林優香 チームスプリントは明治大学が頂点に

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トラックの全日本選手権とパラサイクリング選手権が宮城県で行われている。初日の男女ケイリンは競輪選手がいずれも圧倒。チームスプリントは競輪選手や昨年まで3連覇の鹿屋体育大学らを差し置いて明治大学が初優勝した。

全日本選手権トラックとパラサイクリング選手権トラック大会が、宮城県大和(たいわ)町の宮城自転車競技場(333m)で5月13日から2日間の日程で行われている。初日は終日気温13度ほどの冷たい雨が時折強く降り、強めの風も時折り吹くコンディション。タイム種目でこの条件が影響したが、いずれの種目でも好勝負が繰り広げられた。

女子500mタイムトライアルは岡本二菜(日本体育大学)が、悪天候にかかわらず37秒173の好記録で優勝。男子1kmタイムトライアルは軒並みタイムが出ない中、坂本紘規(日本大学)ただ一人5秒台の1分05秒617で優勝。2位には堀航輝(鹿屋体育大学)1分06秒835、3位にはDream Seekerで出場の野上竜太が1分07秒170を出した。

女子500mタイムトライアル 1位 岡本二菜(日本体育大学)37秒173女子500mタイムトライアル 1位 岡本二菜(日本体育大学)37秒173 photo:Hideaki TAKAGI男子1kmタイムトライアル 1位 坂本紘規(日本大学)1分05秒617男子1kmタイムトライアル 1位 坂本紘規(日本大学)1分05秒617 photo:Hideaki TAKAGI

女子3km個人パーシュートは予選でただ一人3分台を出した梶原悠未(筑波大学)が優勝。男子4kmは予選トップタイムで4分26秒116の日本記録保持者の近谷涼(ブリヂストンアンカー)が決勝でも原田裕成(愛三工業レーシングチーム)を下して連覇。各選手とも強めの風雨のため10秒から15秒タイムを落としている。

女子3km個人パーシュート 1位 梶原悠未(筑波大学)3分49秒722(予選時)女子3km個人パーシュート 1位 梶原悠未(筑波大学)3分49秒722(予選時) photo:Hideaki TAKAGI男子4km個人パーシュート 1位 近谷涼(ブリヂストンアンカー)4分41秒342(予選時)男子4km個人パーシュート 1位 近谷涼(ブリヂストンアンカー)4分41秒342(予選時) photo:Hideaki TAKAGI

女子チームスプリントは日本体育大学(松本、岡本)が鹿屋体育大学(橋本、西島)をわずか0.085秒差で下し優勝。男子は出場10チーム中7チームが学連チーム。今シーズンの展望を占うレースにもなった。予選は競輪選手らで構成のDream Seekerや昨年まで3連覇の鹿屋体育大学らが振るわず、決勝では明治大学が日本大学を下し優勝。明治大学は強さとチームワークの良さを見せ、幸先良いシーズンを切った。

女子チームスプリント 1位 日本体育大学(松本、岡本)50秒003女子チームスプリント 1位 日本体育大学(松本、岡本)50秒003 photo:Hideaki TAKAGI男子チームスプリント 1位 明治大学(板倉、隈園、荒川)1分03秒693男子チームスプリント 1位 明治大学(板倉、隈園、荒川)1分03秒693 photo:Hideaki TAKAGI

女子ケイリンは並びが最後尾だった小林優香(Dream Seeker)が、ペーサーが外れてから先頭に立ち、そのまま2周を逃げ切って圧巻の優勝。昨年勝者の前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)は小林の番手につけたが2位に。

女子ケイリン決勝 小林優香(Dream Seeker)が優勝女子ケイリン決勝 小林優香(Dream Seeker)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI男子ケイリン決勝 深谷知広(Dream Seeker)が優勝男子ケイリン決勝 深谷知広(Dream Seeker)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI

男子ケイリンはラスト2周で深谷知広(Dream Seeker)が浅井康太(Dream Seeker)を従えて先行。それを最後尾から早坂秀悟(JPCU宮城)が番手を上げるが届かず深谷が圧巻の2周先行で優勝。3位の坂井洋(日本大学)は1回戦から力強さと巧さの両方を見せて健闘した。坂井は今シーズン学連短距離の中心選手になることは間違いない。

女子パラサイクリング500mタイムトライアル 1位 藤井美穂(楽天ソシオビジネス)52秒430女子パラサイクリング500mタイムトライアル 1位 藤井美穂(楽天ソシオビジネス)52秒430 photo:Hideaki TAKAGIパラサイクリング3km個人パーシュート 1位 藤田征樹(日立建機)3分53秒885 係数タイム 同パラサイクリング3km個人パーシュート 1位 藤田征樹(日立建機)3分53秒885 係数タイム 同 photo:Hideaki TAKAGI

結果

女子500mタイムトライアル
1位 岡本二菜(日本体育大学)37秒173
2位 小泉夢菜(早稲田大学)38秒429
3位 石井寛子(JPCU東京)38秒483

男子1kmタイムトライアル
1位 坂本紘規(日本大学)1分05秒617
2位 堀航輝(鹿屋体育大学)1分06秒835
3位 野上竜太(Dream Seeker)1分07秒170

女子パラサイクリング500mタイムトライアル
1位 藤井美穂(楽天ソシオビジネス)52秒430

パラサイクリング1kmタイムトライアル
1位 藤田征樹(日立建機)1分17秒076 係数タイム 同
2位 相園健太郎(全日本空輸)1分23秒619 係数タイム 1分20秒726
3位 川本翔大(大和産業)1分24秒227 係数タイム 1分21秒313

パラサイクリング3km個人パーシュート
1位 藤田征樹(日立建機)3分53秒885 係数タイム 同
2位 川本翔大(大和産業)4分14秒057 係数タイム 4分05秒267
3位 相園健太郎(全日本空輸)4分26秒984 係数タイム 4分17秒746
4位 藤井美穂(楽天ソシオビジネス)5分24秒943 係数タイム 4分36秒234

女子3km個人パーシュート
1位 梶原悠未(筑波大学)3分49秒722(予選時)
2位 橋本優弥(鹿屋体育大学)4分00秒131(予選時)
3位 古山稀絵(日本体育大学)4分04秒527(予選時)

男子4km個人パーシュート
1位 近谷涼(ブリヂストンアンカー)4分41秒342(予選時)
2位 原田裕成(愛三工業レーシングチーム)4分43秒560(予選時)
3位 一丸尚伍(ブリヂストンアンカー)4分44秒658

男子チームスプリント
1位 明治大学(板倉、隈園、荒川)1分03秒050(予選時)
2位 日本大学(坂井、中島、治田)1分03秒253(予選時)
3位 Dream Seeker(和田、深谷、野上)1分03秒550

女子チームスプリント
1位 日本体育大学(松本、岡本)50秒003
2位 鹿屋体育大学(橋本、西島)50秒088

女子ケイリン
1位 小林優香(Dream Seeker)
2位 前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)
3位 太田りゆ(JPCU埼玉)

男子ケイリン
1位 深谷知広(Dream Seeker)
2位 浅井康太(Dream Seeker)
3位 坂井洋(日本大学)

photo&text:高木秀彰

起伏に富んだ中級山岳でモビスターのイサギレ逃げ切り勝利 総合は動かず

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アドリア海を見下ろす丘の上の町ペスキチにフィニッシュするジロ・デ・イタリア第8ステージは4名が逃げ切る展開。フィニッシュに至る登りで逃げメンバーを突き放したゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)がステージ優勝に輝いた。



モルフェッタの港に置かれたスタート地点モルフェッタの港に置かれたスタート地点
ジロ・デ・イタリア2017第8ステージジロ・デ・イタリア2017第8ステージ image:RCSsportジロはイタリア半島の東に広がるアドリア海に出た。189kmコースの前半は真っ平らだが、後半は山がちな半島をぐるりと回るためアップダウンの連続。2級山岳モンテ・サンタンジェロ(全長9.6km/平均6.1%)と4級山岳コッパ・サンタテクラ(全長7.6km/平均4.2%)を経て、最後はアドリア海を見下ろす崖の上に作られたペスキチの町を駆け上がる。難易度3つ星の中級山岳ステージは逃げ向きであり、今大会ここまでの中で最も激しいアタック合戦が繰り広げられた。

どのチームも少なくともメンバー1名を逃げに送りたいため、最初の1時間の平均スピードは53.8km/hをマークする。長時間に及んだアタックとカウンターアタックの末に形成されたのは13名の大きな逃げグループだった。

ヤン・バルタ(チェコ、ボーラ・ハンスグローエ)やアレックス・ハウズ(アメリカ、キャノンデール・ドラパック)、クリスティアン・ズバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)、ローラン・ディディエ(ルクセンブルク、トレック・セガフレード)、イーリョ・ケイセ(ベルギー、エティックス・クイックステップ)を含む13名の逃げグループには、遅れてルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)、グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)がジョイン。こうして先頭は16名に人数を増やし、メイン集団を引き離しにかかる。

しかし逃げに選手を送り損ねたガスプロム・ルスヴェロが抵抗したためメイン集団のペースは落ちず、タイム差が2分以下に押さえ込まれた状況でレースは進む。ハイスピードのまま2級山岳モンテ・サンタンジェロの登りが始まると逃げグループは崩壊し、先頭ではLLサンチェスが独走を開始した。

ハイスピードなアタック合戦の末に形成された16名の逃げグループハイスピードなアタック合戦の末に形成された16名の逃げグループ逃げグループを牽引するイーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップフロアーズ)逃げグループを牽引するイーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップフロアーズ)
2級山岳モンテ・サンタンジェロを登るメイン集団2級山岳モンテ・サンタンジェロを登るメイン集団
2級山岳モンテ・サンタンジェロを先頭で登るルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)2級山岳モンテ・サンタンジェロを先頭で登るルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)カウンターアタックで飛び出したクレメン・シェヴリエ(フランス、アージェードゥーゼール)カウンターアタックで飛び出したクレメン・シェヴリエ(フランス、アージェードゥーゼール)
クイックステップフロアーズがメイン集団をコントロールするクイックステップフロアーズがメイン集団をコントロールする
アドリア海を見下ろ2級山岳モンテ・サンタンジェロをLLサンチェスが快調に登りきったその後方では、メイン集団内でカウンターアタックが連発する。メイン集団から新たに飛び出したクレメン・シェヴリエ(フランス、アージェードゥーゼール)、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、バーレーン・メリダ)、ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)、ヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、イヴァン・ロフニー(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)らが、オリジナル逃げメンバーを吸収しながら追走グループを形成し、2級山岳の下り区間で先頭LLサンチェスを吸収。こうして15名の逃げグループが再編成されると、ようやくレースは落ち着きを見せた。

逃げグループとメイン集団のタイム差が4分を超えたため、暫定的にマリアローザは総合2分10秒遅れのコンティの手に。しかしクイックステップフロアーズの集団コントロールによってタイム差は縮まり、残り30kmの時点で3分まで縮小。先頭ではセレクションがかかり、ヴィスコンティ、LLサンチェス、ミュールベルガー、コンティ、イサギレの5名に絞られる。

その後もタイム差は縮小を続け、残り20km地点でタイム差が2分を切ったためマリアローザは暫定でボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)の手に戻る。総合成績には影響しないが、逃げ切りステージ優勝が濃厚となった先頭5名。イサギレとヴィスコンティのアタックによってミュールベルガーが脱落したものの、コンティとLLサンチェスは千切れない。先頭4名(ヴィスコンティ、コンティ、イサギレ、LLサンチェス)のままフィニッシュ地点ペスキチの町に差し掛かった。

クイックステップフロアーズの集団コントロールによってタイム差は広がらないクイックステップフロアーズの集団コントロールによってタイム差は広がらない
先頭グループを形成するゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)ら3名先頭グループを形成するゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)ら3名アタックを仕掛けて飛び出すヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)とゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)アタックを仕掛けて飛び出すヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)とゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)
ヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)の落車とともに先頭に立つゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)ヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)の落車とともに先頭に立つゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)
残り1.5km地点から始まる登りは平均勾配5.7%で、最終ストレートは最大12%のパンチの効いたもの。登り始めから積極的にペースを上げたコンティだったが、残り1kmアーチを切ってすぐの鋭角コーナーで前輪を滑らせて落車してしまう。代わって先頭に出たイサギレがダンシングでペースを上げると、LLサンチェスとヴィスコンティとの距離は広がっていった。

ヴィスコンティの追い上げも届かず、最後まで軽快なダンシングを続けたイサギレが独走でフィニッシュラインに飛び込んだ。グランツール初勝利を飾ったバスク出身の29歳は「ハイスピードでとても厳しいステージだったけど、逃げる作戦が吉と出た。ヴィスコンティが最も危険な存在だと思っていたので、彼を振り切ることができて良かったよ。今日自分に巡ってきたチャンスを逃さず、しっかりとものにできたことを嬉しく思う」とコメントする。イサギレはバーレーン・メリダに所属する弟ホン・イサギレとともに山岳を得意とするオールラウンダーで、今年パリ〜ニース総合4位。ジロ後半の山岳ステージではナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)の重要なアシストを担う。

残り1kmで仕掛けたゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)が勝利残り1kmで仕掛けたゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)が勝利
白壁が美しいペスキチの町並みを進むメイン集団白壁が美しいペスキチの町並みを進むメイン集団

一方のメイン集団は、残り6km地点の登りを利用してミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)がアタックを仕掛けて飛び出す展開。一時的に15秒のリードを得たランダだったが、エフデジを中心にした総合系チームの追撃によって吸収される。エフデジが登りでハイペースを作り、最後はマイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック)を先頭に12秒遅れでフィニッシュした。マリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)を含め、総合上位陣はタイムを失うことなく中級山岳ステージを走り終えている。

12秒遅れの集団前方でフィニッシュするボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)ら12秒遅れの集団前方でフィニッシュするボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)ら
ステージ優勝を飾ったゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)ステージ優勝を飾ったゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)マリアローザを着てブロックハウスに挑むことになったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)マリアローザを着てブロックハウスに挑むことになったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)


ジロ・デ・イタリア2017第8ステージ結果
1位 ゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)                4h24'59"
2位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、バーレーン・メリダ)        +05"
3位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)               +10"
4位 エンリコ・バッタリーン(イタリア、ロットNLユンボ)             +12"
5位 マイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック)
6位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)
7位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
8位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
9位 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)
10位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)

マリアローザ 個人総合成績
1位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)     38h21'18"
2位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)                 +06"
3位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)                +10"
4位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
6位 トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
7位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
8位 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
9位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)
10位 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)

マリアチクラミーノ ポイント賞
1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)     191pts
2位 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)      160pts
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)             129pts

マリアアッズーラ 山岳賞
1位 ヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)           44pts
2位 ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ)       23pts
3位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)              18pts

マリアビアンカ ヤングライダー賞
1位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)     38h21'18"
2位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)               +10"
3位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)

チーム総合成績
1位 UAEチームエミレーツ      115h04'41"
2位 モビスター              +27"
3位 キャノンデール・ドラパック      +30"

text&photo:Kei Tsuji in Peschici, Italy

マキシス HIGHROLLERⅡ+ 27.5+規格に対応したオールラウンドマウンテンタイヤ

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台湾で創業し、現在では開発の拠点をアメリカ、ジョージア州に移したタイヤブランド、マキシスから幅広いシュチュエ―ションに対応出来る万能感が売りのHIGHROLLERが27.5+規格に対応しHIGHROLLERⅡ+として登場した。



マキシス HIGHROLLERⅡ+マキシス HIGHROLLERⅡ+ (c)インターテック
1967年に台湾で創業し、現在ではアメリカ、ジョージア州に製品開発の拠点を置く総合タイヤブランドのマキシス。世界有数のテスト施設やタイヤ開発研究施設を持ち、28,000人という従業員数と170カ国に及ぶ販売ネットワークにより、最高のパフォーマンスを発揮するタイヤの生産を目指している。

そんな同社からオールラウンドな性能により長年愛されたオールマウンテン向けタイヤHIGHROLLERが、昨今流行の兆しを見える27.5+規格に対応し、HIGHROLLERⅡ+として登場した。

トレッド面はセンターにランプ形状のブロックノブを配置することで転がり抵抗を軽減し、ハードブレーキ時には路面に食い込むグリップ性能を発揮。重厚な面持ちのサイドノブはコーナーリング時にトラクションを確保してくれるのはもちろんのこと、高速直進時でもガイドの役割を果たし安定感をもたらしてくれる。

またタイヤのサイドウォールに軽量かつ柔軟で高密度の繊維を挟み込むEXOと呼ばれるテクノロジーを搭載。タイヤ本来の性能を失うことなくサイド部分の耐久性と耐摩耗性を向上させることで、サイドカットの危険が伴う岩場や木の根っこなどで不安定なトレイルでも安心してライドに専念できる。

サイズは27.5×2.80とプラス規格となっており、タイヤタイプは一般化したチューブレスレディだ。重量は970gで価格は12,000円(税抜)。取り扱いはインターテックだ。



マキシス HIGHROLLERⅡ+
サイズ:27.5×2.80
タイヤタイプ:チューブレスレディ
重量:970g
価格:12,000円(税抜)

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イサギレ「キャリア最大の勝利を成し遂げた」ランダ「チャンスを感じたから仕掛けた」

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激しいアタックの応酬となったジロ・デ・イタリア第8ステージ。逃げ切りを果たしたゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)を中心に各選手らのコメントを紹介しよう。



ゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)

ステージ優勝を飾ったゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)ステージ優勝を飾ったゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター) photo:Kei Tsuji
今日は逃げに乗ることをプランに入れていなかったが、下りでチャンスがあったこと、そして他の総合勢に対して有利に運ぶためにトライしてみようと決めたんだ。チャンスを勝利に繋げることができて嬉しく思っている。コンティが落車して先頭に立ったけれど、そこからゴールまでは1kmも離れていたので一瞬躊躇した。でも振り返るとわずかに差が開いていたのでここが勝負だと思って全力で踏み続けた。非常に長くてタフな登り坂だったが、ステージ優勝できて信じられないくらい嬉しく思っているよ。

今回はキャリア最大の勝利。これまで幾度となくグランツアーのステージ優勝を求めて逃げに乗り、勝利まであと一歩という惜しいレースをしてきた。そして僕はついに成し遂げたんだ。最高にアメイジングさ。それにチームのためにも良かったし、これからの山岳ステージでキンタナをサポートする上でも自分の自信にも繋がるはずだ。

2位のジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、バーレーン・メリダ)

コンティの落車でほとんどストップしてしまい、再び加速するまで時間がかかってしまった。とても残念だ。今日は勝てると信じていたので申し訳ないが、レース運び自体には満足している。

3位、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)

2級山岳モンテ・サンタンジェロを先頭で登るルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)2級山岳モンテ・サンタンジェロを先頭で登るルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) photo:Kei Tsuji今日は序盤からずっとペースが速く展開も複雑だった。今日は逃げに乗ろうと何度もアタックを試みた。13人が先行した時がチャンスだと感じて、チームメイトと一緒に集団のペースアップを行い、間隔が詰まったところで他2人と飛びついた。

集団も諦めていなかったのでリードを与えてもらえず、登りでは自らペースアップを行った。イサギレとヴィスコンティは自分よりも強かった。ベストを尽くしたけれど勝利に届かず残念だ。ただ自分のコンディションは開幕直後に比べて上がっているので、残る2週間のうちに必ずアタックを仕掛けたい。

落車でチャンスを逃したヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)

先頭でやってきたヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)ら4名先頭でやってきたヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)ら4名 photo:Kei Tsuji
恥ずかしいミスを犯してしまい残念。残り1kmを切って優勝のチャンスを感じていたので落ち着きが無かった。多分コーナーを抜ける時のペダリングが雑になってしまった。まだあの時のペダルの感触が残っているんだ。パーフェクトな展開で最後の勝負を待っていたのに。コンディションが良いので次のチャンスを狙っていくつもりだが、今はとても落ち込んでる。

逃げに乗ったローラン・ディディエ(ルクセンブルク、トレック・セガフレード)

レーススタート後一時間の平均時速は50km/hオーバーで、しかも横風が吹いていたので極めてナーバスだった。なんとか逃げに乗った後、サンチェスのアタックにはものすごく苦しめられた。ヴィスコンティの最初のアタックには対応できたが、2回目でちぎれてしまった。作戦通り逃げに乗って順調に駒を進めたが、一巻の終わり。3人しか残れなかったことがいかにタフレースだったかを証明してくれると思う。

途中落車したマリアローザのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)

マリアローザを着てブロックハウスに挑むことになったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)マリアローザを着てブロックハウスに挑むことになったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji
落車は自分のミス。ダウンヒルで注意を払っていなかった。チームメイトの後輪に前輪をハスらせて転がってしまった。幸い傷はたいしたことないし痛みもない。けれど明日になってみたいと具合は良く分からないよ。今日は誰もが逃げグループに乗りたがっていたので落ち着かないレースが続いたが、落ち着いてこなし、残り30kmからは頼れるチームメイトにフォローしてもらった。

今年のマリアローザは昨年とは違うものだった。大会序盤での着用だったのでリードも僅か。けれど5日間僕を守り続けてくれたチームには感謝しているよ。ブロックハウスは強風が吹くのでエトナ山よりも危険であることは事前の情報通り。水曜の個人TTを前に誰もがタイムを稼ぎに来ると思う。最後はかなりキツいレースになるはずだ。

アタックを仕掛けたミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)

アタックする瞬間は決めていた。今日はタイムを失わないことが第一目標だったが、チャンスを感じたので仕掛けることにしたんだ。明日は自分にとって良い1日になるはず。自ら動いていきたいと思う。

ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)

今日はジロ開幕以来初めての”リアルレース”だったと言える。終盤はテクニカルかつ危険だったものの、チームメイト3人がついてくれていたので心強かったし、良いリズムを刻むことができた。集団の6位でフィニッシュとなったものの、トライしたことに後悔はないよ。明日のブロックハウスでは脚が上手く回ってくれることを願いたい。

text:So.Isobe
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投稿者: Rupert Guinness
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装丁:ハードカバー, 208 ページ

チタン製ホルダーってホントですか? 深遠なるプロチームのゼッケンプレートホルダー事情後編

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JBCF宇都宮に出場した国内トップチームのゼッケンプレートホルダー事情を紹介する、スーパーニッチな企画記事後編。キナンが市販品を使う理由とは?え?愛三工業は手作りのチタン製だって??



前編はこちらから。

加藤GM:うちはほら、ステージレースが多いじゃないですか。ステージ間の移動時にバイクをチームカーのルーフに互い違いに載せるんですが、その時高速道路を走ると後ろを向いた自転車のプレートが風でバキッとなっちゃう。そうならないようにゴムバンド式のホルダーを使って、あえて強く固定しないようにして風を受けた時に回転して受け流す(写真参照)ようにしてるんです。そしてそれには、ゴムバンドタイプの市販品がベスト。

少し緩めにホルダーを固定しているキナン少し緩めにホルダーを固定しているキナン「ルーフキャリアに逆積みにして走った時に風を受け流して壊れないようにしてるんです」(ツール・ド・とちぎにて)「ルーフキャリアに逆積みにして走った時に風を受け流して壊れないようにしてるんです」(ツール・ド・とちぎにて)


CW:なんという深さよ。

加藤GM:大会側に作り直してもらうのも迷惑ですしね。こちらとしてもなるべくメカの手間を省きたいですから。

CW:さすがはアジア・ヨーロッパ遠征が多いチーム。それに即したノウハウがホルダーにも込められていますね。ありがとうございました。どんどんいきましょう。お次はアジア遠征が多い愛三工業レーシングの別府GMと吉田チーフメカです。

吉田メカ&別府GM:うちのは自作なんですが、チタン製ですよ!

CW:おわ、非常にかっこいい。チタン色が激渋い。

愛三工業レーシングのお手製チタン製ホルダー。タイラップを併用している点にも注目愛三工業レーシングのお手製チタン製ホルダー。タイラップを併用している点にも注目
吉田メカ&別府GM:以前のチームメカさんより前の時代からずっとホルダーは自作という伝統がありまして、それを踏襲してますね。せっかくならチタンにしてみようと思って。アルミに比べると加工は大変でしたけど。タイラップでも留めてる理由ですか?バタつきを抑えるためですよ。念のためにシートクランプの割り部分にもプレートを挟んでいます。

あえてホルダーを使わないのがシマノレーシングの流儀あえてホルダーを使わないのがシマノレーシングの流儀シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチームもタイラップ式シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチームもタイラップ式タイラップ2本留めなインタープロサイクリングアカデミータイラップ2本留めなインタープロサイクリングアカデミー西メカお手製のホルダーを付ける宮澤崇史(LEOMO Bellemare)のバイク西メカお手製のホルダーを付ける宮澤崇史(LEOMO Bellemare)のバイク「市販品と自作の半々くらいですかね」(ブリヂストン・アンカー)「市販品と自作の半々くらいですかね」(ブリヂストン・アンカー)CW:愛三工業も他チームに負けず劣らずこだわりの熱量がすごい。もしかしたらチタン製ホルダーって世界で唯一かもしれません。お次は若手を多く揃えるシマノレーシングですが、あれ、機材はジャイアントTCR(シートステーにブレーキ装着)なのにホルダーそのものを使ってないですね…。

野寺監督:ホルダーは使いませんねー。ほらやっぱり「世界のシマノ」なんで、フレームとブレーキキャリパーの間に余計なもの挟みたくないんですよね。実際にはずれたり緩んだりとかトラブルはないでしょうが、そこは、ね。

大久保メカ:固定力としてはタイラップで十分だし、インテグラルシートポストなので横にプレートが張り出して脚に当たることもないんですよ。だからこれでオッケーなの。

CW:なるほど。さすがは大御所シマノ。ブランドとしての威信がほとばしるお答えでした。

なおリアブレーキがBB下に搭載されているメリダに乗るシエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチームと、「リアブレーキがシートステーにあるけどダイレクトマウント方式」のチーム右京(ツール・ド・とちぎ調べ)、それからインタープロサイクリングアカデミーもシートポストタイラップ留めスタイルでした。

お次は宮澤崇史監督率いるLEOMO Bellmare Racing teamですが、レース直前で時間が無くスタートラインに向かわれてしまった。ので、編集職の必殺奥技「後日電話インタビュー」。

Prrrr....

宮澤監督:もしもし宮澤ですけど。

CW:あ、こんにちは。これこれこんな理由でお話聞いて回っているのですが。

宮澤監督:なんとニッチな(笑)。うちは選手個人に任せていますよ。ヨーロッパ経験のある選手も少なくないのですが、向こうで買ってくる場合が多いですかね。僕はNIPPO時代に西メカが作ってくれたものを今でも使っています。

CW:むむ、なるほどありがとうございます。ガチャン(受話器を置いた音)。LEOMOは選手に委ねている、と。この方式は社会人チームのイナーメ信濃山形も同様でした。お次はツール・ド・とちぎでJBCF宇都宮に参加しなかったブリヂストン・アンカーにお話を聞けたので紹介しましょう。中山メカ、ホルダーってどうなってますか?

中山メカ:うちは自作もしていますが、人数が多いから正直手間がかかるので大変です。フランス遠征が多いのでその時に向こうで購入してきたものを使っている選手が半分くらいでしょうか。

CW:ブリヂストン・アンカーは「自作もするけど大変なので海外で買ってきたやつも使っている派」でした。資金力の豊かさすら感じられるお答え。続いては少ないながらもホビーレーサー編です。まずはこの記事のきっかけとなったザイコーさんこと香西真介さん(FIETS GROEN 日本ロボティクス)から。

香西選手:おお、まさか本当に記事になるとは。今日はあなたの自転車見せてくださいやらないの?

CW:ちょっとそこまで余裕がなくて。ごめんなさい(汗)。ズース(DZUS)ってどんなモノなんですか?

クイックファスナー「ズース(DZUS)」を使う香西真介選手(FIETS GROEN 日本ロボティクス)クイックファスナー「ズース(DZUS)」を使う香西真介選手(FIETS GROEN 日本ロボティクス)「受けの部分が重たくて不満なので作り直そうと思ってます」「受けの部分が重たくて不満なので作り直そうと思ってます」

合田選手:「なかなかスマートでカッコイイでしょ?」合田選手:「なかなかスマートでカッコイイでしょ?」「市販品とDIYカーボン台座のミックスです」浜頭泰(ACQUA TAMA EURO-WORKS)「市販品とDIYカーボン台座のミックスです」浜頭泰(ACQUA TAMA EURO-WORKS)


香西選手:バイクのカウルとかを固定するクイックファスナーなんですが、レース前の忙しい時に少しでも簡単に装着できればいいな、と思いまして。製作時間ですか?だいたい30分くらいかな。会社の昼休みに工作しました(笑)。取り付けは5秒くらいなので目標は達成したんですが、受け側の金具が重いので改良予定です。

CW:うなってしまうくらい素晴らしいDIY精神です。さすがは本職技術屋さん、お見それしました。レース前ってどうしてもドタバタしちゃいますもんね。最後はアクタマことACQUA TAMA EURO-WORKSの浜頭泰選手と合田正之選手。ベテランならではのノウハウがありそうです。

浜頭選手:僕のは市販品とDIYのミックスですよ。知り合いがカーボン台座を作ってくれて、プレートの固定をやりやすいようにカスタマイズしてるんです。

合田選手:なーんかまた変な取材してるね。僕のバイク(ジャイアントPROPEL)は普通のホルダー付かないからさ。市販のリアブレーキに付けるやつをサドルのやぐらに固定してるの。後ろ側を蝶ネジにして抑えてるだけなんだけど、なかなかスマートでカッコイイでしょ?

CW:むむむ、ホビーレーサーのカスタマイズホルダーもプロ選手に負けず劣らずこだわりとアイディアがつまっているようです。会場中全てのレーサーに聞いて回って統計を取りたいところですが、本懐たるレース取材とプロバイク取材があるので、残念ながらこれにて終了です。

(番外編)HKSIプロサイクリングチームは非常に長いステーとISPクランプのダブル留め(番外編)HKSIプロサイクリングチームは非常に長いステーとISPクランプのダブル留め(番外編)よれよれな謎形状のトレンガヌプロサイクリング(番外編)よれよれな謎形状のトレンガヌプロサイクリング


結果的に、10のTOP-Pチーム中6チーム(アンカーとLEOMOを含む)が自作ホルダーを運用しているほか、キナンやシマノも独自のフィロソフィーを持たれていました。まさにゼッケンプレートホルダーは各チームの性格を表していると言っても過言ではないでしょう。引き続きツアー・オブ・ジャパンやジャパンカップなどで来日する海外チームのホルダー事情にも注目をしていきたいと思います。

ニッチすぎる企画にも関わらずお話を聞かせてくれた方々、ありがとうございました。ご協力に感謝申し上げます。

text&photo:So.Isobe
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の画像 TNI ネームカードホルダー
メーカー: TNI
部品番号: TNI-G-NAME-CARD-HO
価格:¥ 702
の画像 TNI ナンバープレート台座
メーカー: TNI
部品番号: TNI-G-NAME-CARD-HO
価格:¥ 594

ガノー GENNIX A1 チーム右京と京都産業大の限定レプリカカラー

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カナダを拠点とする総合ブランド、ガノーのエアロロードバイク「GENNIX A1」に、チーム右京と京都産業大学へと供給している特別カラーがそれぞれ登場。いずれも数量限定につき気になる方は早めのチェックを。



ガノー GENNIX A1(チーム右京カラー)ガノー GENNIX A1(チーム右京カラー) (c)アキコーポレーションガノー GENNIX A1(京都産業大学カラー)ガノー GENNIX A1(京都産業大学カラー) (c)アキコーポレーション


昨年オスカル・プジョル(チーム右京)によるツアー・オブ・ジャパン総合優勝を支えたガノー。チーム右京に加えて京都産業大学自転車競技部にもバイクサポートを行っており、2015年は中井路雅による全日本選手権U23制覇、2016年は安田京介の全日本学生選手権ロード2位という成績を支えてきた。

そんな両チームがメインバイクとして今シーズン駆るのが、エアロロード「GENNIX A1(ジェニックス A1)」。今回ガノーを扱い2チームをサポートするアキコーポレーションから、各チームに供給するものと同じカラーリングのフレームセットを数量限定発売することがアナウンスされている。

サルヴァドール・グアルディオラ(スペイン、チーム右京)のガノー GENNIX A1サルヴァドール・グアルディオラ(スペイン、チーム右京)のガノー GENNIX A1
どちらも蛍光イエローを使用したビビッドなデザインで、チーム右京はブラックをメインに蛍光イエローをアクセントとしたレーシングマシンらしいカラー。対して京産大カラーは蛍光イエローをメインカラーに据え、非常に目立つ色合いだ。どちらもチームロゴなどはあしらわれておらず、普段使いもしやすいだろう。

安田京介(京都産業大学3年)ガノー GENNIX A1安田京介(京都産業大学3年)ガノー GENNIX A1
GENNIX A1のエアロダイナミクスはカナダの工科大学との共同開発で煮詰められており、BB位置を5mm下げtたジオメトリーや、ブレードとタイヤの間隔を広くとるフレーム設計、カムテールデザインのチューブ形状など、数多くのエアロダイナミクスを向上させる工夫が凝らされている。詳しいインプレッションはこちら

サイズは450、480、510、530の4種類で、価格は350,000円(税抜)。数量限定販売のため、気になる方は早めに在庫確認を行うのがベターだ。



ガノー GENNIX A1 限定モデル
フレーム素材:RTCC2 CARBON、NVM2 MONOCOQUE TECHNOLOGY
フロントフォーク:GENNIX A、RTCC2 FULL CARBON
サイズ:450、480、510、530
カラー:チーム右京(ブラック)、京都産業大学(蛍光イエロー)
価 格:350,000円(税抜)

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の画像 LOUIS GARNEAU(ルイガノ) LGS PUMP WHITE PP-LG-002
メーカー: LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
部品番号: PP-LG-002
価格:¥ 3,672
の画像 LOUIS GARNEAU(ルイガノ) ZACOO MINI LGS WHITE PP-LG-004
メーカー: LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
部品番号: PP-LG-004
価格:¥ 3,888
の画像 LOUIS GARNEAU(ルイガノ) LGS MULTI BOTTLE CAGE WHITE OT-LGS-060
メーカー: LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
部品番号: OT-LGS-060
価格:

トレーニングから日常生活までカバーする光学式心拍計内蔵ウォッチ ガーミン ForeAthlete 935

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GPS機器のリーディングカンパニーであるガーミンより、スポーツウォッチシリーズ「ForeAthlete」の最新モデルが発表された。走行ルートの記録を可能とするGPS、光学式心拍計を搭載し、あらゆるアクティビティと日常生活のログを記録できるマルチパーパスウォッチだ。



ガーミン ForeAthlete 935ガーミン ForeAthlete 935 (c)ガーミン
ガーミンを代表するスポーツ用腕時計型コンピューター「ForeAthlete(フォーアスリート)」シリーズ。ForeAthleteは進化するにつれ、カバーするスポーツの幅をランニングからサイクリング、スイミング、トライアスロンまで広げ、様々な運動の記録を1つのデバイスでまかなえることが特徴だ。

今回紹介する「ForeAthlete 935」は、盤面の裏側に光学式心拍計を搭載することで、胸バンド式心拍計を装着せずにハートレートの記録を可能としたモデルである。光学式心拍計のメリットは、胸バンド特有の不快感やズレ落ちといったデメリットが解消されること。加えて、胸バンドを装着するというひと手間を省くことができるのも美点の1つだ。

Garmin Face Itを使用すれば、携帯端末に保存されている写真を壁紙に設定できるGarmin Face Itを使用すれば、携帯端末に保存されている写真を壁紙に設定できる (c)ガーミン心拍や速度、走行距離といったデータをもとにトレーニングレベルを分析してくれることもForeAthlete 935の特徴的な機能。疲労回復までの時間も知らせてくれるため、効率良いトレーニングメニューを考えたり、レースに向けての調整が行いやすくなっている。

サイクリング用コンピューターとしてはルートの記録はもちろん、ラップタイムやインターバルトレーニング機能、パワーメーターとの連携、LiveTrackなど、同社のサイクルコンピューター「EDGE」シリーズと遜色ない機能が揃う。VariaレーダーやVariaヴィジョンとも連携可能だ。Stravaのライブセグメントにも対応しており、サイクリングにゲーム要素を加えることもできる。

Connect IQでウォッチフェイスなどをダウンロードすることができるConnect IQでウォッチフェイスなどをダウンロードすることができる (c)ガーミンTraining Peaksアプリをダウンロードすることで、日々のワークアウトをForeAthlete 935から直接実行することが可能となる。リアルタイムでガイドしてくれるため、トレーニングメニューの消化が捗るはずだ。また、セッション終了後はTraining Peaksがパフォーマンスの詳細な分析を行ってくれるという。

先述したランニングやスイミング、トライアスロンに加えて、スキーやハイキングなどのアウトドアレクリエーションにも対応する機能を持つ。気圧計や高度、GPSの座標、ストームアラートといった機能を備えており、登山などのシチュエーションでも活躍してくれるはずだ。ランニングに関しては付属するRunning Dynamics Podを使用すると、ピッチや接地時間、上下動なども測定可能となる。

サイクリングにも対応するガーミン ForeAthlete 935サイクリングにも対応するガーミン ForeAthlete 935 (c)ガーミンまた、ライフログやスマートウォッチのような機能を搭載しているため、月曜日から日曜日まで、24時間着用し続けることもできる。ライフログ機能ではステップカウンターやムーブバー、睡眠管理が行える。スマートフォンと連携することで通知やミュージックコントロールなども可能となる。

優れたソフトを搭載するForeAthlete 935はハード面でも優れている。ディスプレイは半透過メモリインピクセルとなっており、太陽光の下でも表示内容をしっかりと確認可能だ。ストラップは工具不要で交換することができるため、日常生活ではシックなデザイン、週末のスポーツ時は目立つデザインというようにシチュエーションに応じてルックスを合わせられる。

バッテリーはウォッチモードで最大2週間、GPSを起動すると最大21時間、位置情報の取得間隔を広げ電池消耗をセーブするUltraTracでは最大44時間というランタイムとなっている。1日中走り通すサイクリングでも十分に使用可能だ。価格は57,800円(税抜)。5月18日より販売開始予定だ。




ガーミン ForeAthlete 935
サイズ:47×47×13.9 mm
ディスプレイ:直径1.2インチ(30.4 mm)、240×240ピクセル
重量:49g
使用電池:充電式リチウム電池
稼働時間:ウォッチ最大2週間、GPS最大21時間、UltraTrac約44時間
防水性能:5 ATM
GPS:GPS、GLONASS、みちびき対応
付属品:チャージングクレードル、操作マニュアル、Running Dynamics Pod
価 格:57,800円(税抜)

キンタナ「最高の1日。個人TT前にリードを得たことが素晴らしい」

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「最高の一日だった。TTを前にライバルたちにタイム差を付けることが出来たのはとても大きい」とは、圧倒的なヒルクライムでマリアローザを得たナイロ・キンタナ。ライバル勢や、落車に巻きこまれたゲラント・トーマスらのコメントと合わせて紹介します。



ステージ優勝でマリアローザを得たナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)

マリアローザを獲得したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)マリアローザを獲得したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
1級山岳ブロックハウスでアタックを繰り返すナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)1級山岳ブロックハウスでアタックを繰り返すナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)最高の一日だったよ!自分、そしてチームメイトの皆が素晴らしいことを成し遂げられると証明したかった。かなり調子の良さを感じているし、チーム全体としても強さを発揮できていることが嬉しいんだ。チームの皆は、ただ速くて強いというだけじゃなく、レースの最初から最後まで僕を支え続けてくれ、これ以上ないタイミングでアシストしてくれた。彼らの働きに報いたいというのが、僕に大きなモチベーションとなったよ。

タイムトライアルステージの前に、主要なライバルたちにタイム差を付けることが出来たのはとても大きい。最初のアタックではピノとニーバリを振り落とすことが出来なかったけれど、何度もアタックを繰り返して抜け出すことに成功したんだ。持てる力を全て出し切ったから、このステージで勝利を掴めたし、休息日の前日にマリアローザを獲得できた。最高の気分だ。

でも、まだまだジロはこれからだ。火曜日のタイムトライアルではドゥムランが30秒前後タイムを縮めてくると予想しているけれど、僕も最高のコンディションにある。この勝利は妻と母、全てのコロンビアとラテンアメリカのサイクリングファン、そしてミケーレ・スカルポーニへと捧げたい。

ステージ&総合2位、ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)

単独2番手で追走するティボー・ピノ(フランス、エフデジ)単独2番手で追走するティボー・ピノ(フランス、エフデジ)
予想通り非常にタフなステージだったし、演出のためのこれ以上長いステージは要らないと理解できたことだろう。たった一つの峠にも関わらず非常にハイペースで、キンタナはものすごく強かった。リスクを冒しながら彼について行ったけれど、終盤に脱落。その後ドゥムランを合流して、TTのように一定ペースで登る彼に合わせてゴールまで辿り着いたんだ。勝ちたかったけれど結果は2位。そこまでキンタナから離れなかったので結果としては満足しているよ。気温が高く自分には少し厳しい条件だったことも悔やまれる。

スカイの落車は自分のすぐ前で起こったんだ。転ばなかったのは奇跡。少し集中力を削がれてしまったが今はホッとしている。今夜は3時間のバス移動が控えているので多分マッサージは無し。明日の休息日は個人TTの下見に充てることになるだろう。40kmのTTは非常に長い。ドゥムランは間違いなくマリアローザを狙ってくるだろう。すでに総合10位の選手は3分以上の差がついているので、総合争いも絞られてきた。火曜日は全力を尽くしたい。

ステージ&総合3位のトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)

非常に調子が良かったケルデルマンを落車で失ってしまい残念。2位という結果を残せたけど、彼が気がかりで両手離しでは喜べないよ。自分は落車を防ぐことができたが、彼は僕の近いところにいただけに余計に悔しい。レース自体は上手く立ち回れたし、脚も良く回っている。

24秒差でフィニッシュするティボー・ピノ(フランス、エフデジ)とトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)24秒差でフィニッシュするティボー・ピノ(フランス、エフデジ)とトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)フィニッシュにたどり着くバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)フィニッシュにたどり着くバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) photo:CorVos


バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)

本当にとても厳しいヒルクライムだったよ。このジロの中でも最も辛い登りだと思うよ。でも、良い結果を残せたと思う。今日、凄まじい強さを見せつけたキンタナをはじめとした上位3人から、そこまで大きく遅れることは無かったからね。とにかく全登り区間で良いペースを保つことができた。総合争いの面でもいい結果だよ。他のライバルに対して2分以上差を付けることが出来たんだから。

キンタナがアタックした時には無理をせずに自分のテンポをキープすることに集中していたよ。ドゥムランと共に良いペースを刻んでいた。でも、彼が強くてあまり前を引くことは出来なかったね。タイムトライアルにも強いし、一定の高出力を保つことに長けているんだ。ラスト2kmでピノとドゥムランから脱落してしまったけれど、フィニッシュまでもがき続けたよ。ブロックハウスは本当にハードな峠だった。

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)

苦しんだヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)苦しんだヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) photo:CorVos自分向きの登りではなかった。キンタナのチームメイトが素晴らしい働きをしたため、ラスト13kmはものすごく速いペースを刻んだんだ。登り序盤ではエネルギーを過剰に使ってしまった気がする。キンタナは自分よりも10kgは軽いので飛ぶように登っていたよ。しかしこれからのステージでは頭を使ってタイムを挽回していきたいと思う。

ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)

今日の結果には満足している。ここ2日間、プロトンはとてもハイペースで私たちのチームは苦戦し続けてきた。ブロックハウスでは、かなり良く登れていたと思う。モビスターがとても速いペースを維持していたけれど、多くのチームメイトと共に先頭に残り続けることが出来た。

落車に巻き込まれたゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)

レース後に報道陣に囲まれるゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)レース後に報道陣に囲まれるゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
道幅いっぱいに広がって位置取りしている中で、突然警察のモトがコース上に止まっていた。起こってはいけない事故が起こってしまった。本当に馬鹿げている。個人TTをベストな状態で迎えるように、そして自分たちの状態を見極めるために休息日を上手く使わないといけない。もはや総合優勝は極めて難しい状態になってしまったが、これからのステージでトップ10に食い込むことはできるはず。レースを厳しい展開に持ち込み、そこからの様子を伺っていきたい。今回以上にひどい落車は何度も経験してきた。今は肩が痛むけれど、対処できないほどじゃない。まだまだレースは続くのでタイムを縮めていけるはずだ。

指を骨折しDNFとなったウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)

こんな風にレースを去るなんてフラストレーションしか無い。トムは何とか左側に止まっていた白バイを避けたが、僕のハンドルが接触してそのまま投げ出されてしまった。自分が好調でトムをサポートするつもりだっただけに残念極まりないよ。ただチームの結果的に上手く運んでいるし、ここまでその一員として働けたことは良かった。ジロを目指してここまでの数か月、自分のパフォーマンスを上げ続けてきたのに、もうレースを続けられないなんて悲しすぎる。

落車でマリアビアンカを失ったアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)

不運に落ち込んでいるけれど、ジロは終わってはいない。厳しいトレーニングを重ねてジロに乗り込んできた。その好調さは消えて無くなるわけではないので、ここからの2週間で何かしかけていきたいと思う。逆にモチベーションはこれまで以上に高まってきているし、総合成績を取り返していきたい。

text:So.Isobe&Naoki.Yasuoka

中央大学が団体・個人で3冠 女子マディソンが国内初開催

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全日本選手権トラック2日目は中央大学が団抜き、スクラッチ、ポイントレースで優勝。女子スプリントで前田佳代乃が9連覇を達成。国内初開催の女子マディソンは梶原悠未・古山稀絵ペアが初代勝者に。白熱の同男子は近谷涼・一丸尚伍ペアのブリヂストンアンカーが優勝した。



宮城県大和町での全日本選手権トラック2日目は、朝から終日小雨が降り続き気温14度と冷える天候。おもに競走系種目が行われ、それぞれで白熱した戦いが演じられた。

女子スクラッチ 10km

スタートから小さな仕掛けあいが続くが基本は集団のままで推移する。ラスト1km手前で高田奈生(鹿屋体育大学)が逃げるが集団は静観。しかし最終周回で中村妃智(日本写真判定)が追い上げこれを吸収。中村の後ろにいた鈴木奈央(JPCU静岡)がさらにかわして優勝。これに中村愛花(日本体育大学)、古山稀絵(日本体育大学)が続いた。

1位 鈴木奈央(JPCU静岡)14分14秒
2位 中村愛花(日本体育大学)
3位 古山稀絵(日本体育大学)

女子スクラッチ 鈴木奈央(JPCU静岡)が優勝女子スクラッチ 鈴木奈央(JPCU静岡)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI女子スクラッチ 表彰女子スクラッチ 表彰 photo:Hideaki TAKAGI



男子スクラッチ 15km

15kmで行われた男子は、中盤までは常に逃げができるが吸収されることを繰り返す展開。ラスト5kmから数人が逃げ続け、これをラスト1周で後方から抜き去った徳田匠(鹿屋体育大学)が先頭に立つ。しかしこれをメイン集団は一丸尚伍(ブリヂストンアンカー)先頭に吉岡衛(京都産業大学)と追い上げると、後方から猛然と高橋優斗(中央大学)がスパートをかける。4人が横一線でフィニッシュし、高橋がわずかに先着して優勝した。

1位 高橋優斗(中央大学)18分51秒
2位 吉岡衛(京都産業大学)
3位 一丸尚伍(ブリヂストンアンカー)

男子スクラッチ 横一線のフィニッシュ、左端の高橋優斗(中央大学)が優勝男子スクラッチ 横一線のフィニッシュ、左端の高橋優斗(中央大学)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI男子スクラッチ 表彰男子スクラッチ 表彰 photo:Hideaki TAKAGI



女子ポイントレース 20km

この種目でアジア選手権に優勝している梶原悠未(筑波大学)はアジアチャンピオンジャージで出場。序盤から梶原と鈴木奈央(JPCU静岡)が積極的にポイントを取りに行く。中盤からは橋本優弥(鹿屋体育大学)も加点していく一方、鈴木はマイナス1ラップとなる。梶原はその後もあえて1着を取らずに逃げを選ぶ場面もあるが決まらない。ゴールポイントは鈴木が1着で10点獲得するが梶原も2着に入り圧勝した。

1位 梶原悠未(筑波大学)41点
2位 橋本優弥(鹿屋体育大学)24点
3位 中村妃智(日本写真判定)16点

女子ポイントレース 梶原悠未(筑波大学)が優勝女子ポイントレース 梶原悠未(筑波大学)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI女子ポイントレース 表彰女子ポイントレース 表彰 photo:Hideaki TAKAGI



男子ポイントレース 30km

予選を勝ち抜いた20人による決勝は、序盤から原田裕成(愛三工業レーシングチーム)が積極的に加点しポイントリーダーとなったが、15回中4回目のポイント後に落車する。5回目のポイントから1着2着を連取するのはこの種目の国体、インカレ勝者の荒井佑太(法政大学)。原田は再乗車した後も加点して浮上する。今村駿介(中央大学)も後半に浮上する。

14回目のポイントを1着通過したポイントリーダーの荒井が気を付けるべきはゴールの倍点だ。ポイント3番手の原田が最終周回に奪いに出るが、これをポイント2番手の今村がかわす。荒井は今村をマークするが最終フィニッシュは今村が先頭で10点獲得する。今村と荒井は同点の35点だったがフィニッシュ着順で2015年ジュニア世界チャンピオンの今村の優勝が決まった。

1位 今村駿介(中央大学)35点(フィニッシュ着順による)
2位 荒井佑太(法政大学)35点
3位 原田裕成(愛三工業レーシングチーム)27点

男子ポイントレース 新井佑太(法政大学)が2位男子ポイントレース 新井佑太(法政大学)が2位 photo:Hideaki TAKAGI男子ポイントレース ゴールポイントで今村駿介(中央大学)が10点を取って逆転優勝男子ポイントレース ゴールポイントで今村駿介(中央大学)が10点を取って逆転優勝 photo:Hideaki TAKAGI



チームパーシュート

13チームが出場した男子チームパーシュートは、うち10チームが学連所属校。予選上位4チームによる決定戦が行われ、予選でトップタイムの4分20秒897を記録した中央大学(原井・今村・高橋・橋本)と、4分24秒121の鹿屋体育大学(松本・阿部・徳田・長松)が決勝で対決した。序盤からわずかに中央大学がリードする中、中盤で鹿屋体育大学の隊列が乱れ一挙にペースダウン。最終的には9秒の差をつけて中央大学が優勝した。

1位 中央大学(原井・今村・高橋・橋本)4分20秒897(予選時)
2位 鹿屋体育大学(松本・阿部・徳田・長松)4分24秒121 同
3位 日本大学(草場・沢田・坂本・大屋)4分27秒749 同

女子チームパーシュート
1位 強化チーム(鈴木・中村・梶原・古山)4分57秒038

男子チームパーシュート 中央大学(原井・今村・高橋・橋本)が優勝男子チームパーシュート 中央大学(原井・今村・高橋・橋本)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI女子チームパーシュート 鈴木・中村・梶原・古山の強化チーム女子チームパーシュート 鈴木・中村・梶原・古山の強化チーム photo:Hideaki TAKAGI


女子スプリント

予選のトップタイムは前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)の11秒514。2番時計は前日のケイリン覇者、小林優香(Dream Seeker)の11秒696.両者ともに危なげなくストレート勝ちして決勝で対戦。2本とも前田が先取して優勝し9連覇を達成した。前田は200mフライングTT 11秒014と500mTT 34秒882の日本記録保持者で、気鋭の小林を寄せ付けずに圧倒した。

1位 前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)
2位 小林優香(Dream Seeker)
3位 石井寛子(JPCU東京)

女子スプリント 前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)が優勝女子スプリント 前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI女子スプリント 表彰女子スプリント 表彰 photo:Hideaki TAKAGI



男子スプリント

予選のトップタイムは和田真久留(Dream Seeker)の10秒376で、早坂秀悟(JPCU宮城)は10秒482で2番、9秒702の日本記録保持者の中川誠一郎(JPCU熊本)は10秒487で3番に。和田と早坂が勝ち上がって決勝で対戦し1本目は和田が取り、2本目は早坂が先着したが両者とも警告が出た。和田は警告累積2回のため失格となり早坂の優勝が決まった。

1位 早坂秀悟(JPCU宮城)
2位 空位
3位 中川誠一郎(JPCU熊本)

男子スプリント予選 トップタイムは和田真久留(Dream Seeker)10秒376男子スプリント予選 トップタイムは和田真久留(Dream Seeker)10秒376 photo:Hideaki TAKAGI男子スプリント 1/2決勝で早坂秀悟(JPCU宮城)が中川誠一郎(JPCU熊本)を下す男子スプリント 1/2決勝で早坂秀悟(JPCU宮城)が中川誠一郎(JPCU熊本)を下す photo:Hideaki TAKAGI



女子マディソン 20km

昨年のUCI規則改定で設定された種目が女子マディソン。2人1組で行うポイントレースだ。その国内では初となるレースがこの全日本選手権で行われた。4組のエントリーがあり当日は3組が出走した。JCFの強化指定選手によるA、B両チームと鹿屋体育大学だ。レースは序盤は3チームでの戦いだったが強化A、B両チームが抜け出しBチームが1位通過を繰り返す。鹿屋体育大学は1ラップされ、梶原悠未と古山稀絵のBチームが抜け出して優勝。梶原は今大会で4冠を達成した。

1位 強化Bチーム(梶原・古山)
2位 強化Aチーム(鈴木・中村)
3位 鹿屋体育大学(橋本・西島)

女子マディソン 2位の強化Aチーム(鈴木・中村)女子マディソン 2位の強化Aチーム(鈴木・中村) photo:Hideaki TAKAGI女子マディソン 表彰女子マディソン 表彰 photo:Hideaki TAKAGI



男子マディソン 25km

11チームが出場した男子は90周で9回のポイント周回がある。序盤から交代を繰り返すハイスピードの展開となり、宮城(沢田・荒井)とブリヂストンアンカー(近谷・一丸)そして愛三工業レーシングチーム(原田・渡邊)らが競う。ポイントリーダーのブリヂストンアンカーが25点で迎えた終盤、2番手は15点の宮城でゴール倍点だけ気をつければよい展開に。

ここで抜け出したのはチーム右京(樋口・中井)。両名とも京都産業大学の現役生だがチーム右京にもUCI登録する。この2人が交代を繰り返しリードを保つ。ゴール倍点もチーム右京が獲得し2位まで順位を上げ、ブリヂストンアンカーの優勝が決まった。22名がバンク上を行き交うハイスピードな展開に会場は盛り上がり、またテクニックも重要なため普通のポイントレースとは違う選手たちも活躍する場面があり大盛況だった。

1位 ブリヂストンアンカー(近谷・一丸)25点
2位 チーム右京(樋口・中井)21点(フィニッシュの着順による)
3位 宮城(沢田・荒井)21点

男子マディソン 優勝のブリヂストンアンカー(近谷・一丸)男子マディソン 優勝のブリヂストンアンカー(近谷・一丸) photo:Hideaki TAKAGI男子マディソン 2位のチーム右京(樋口・中井)男子マディソン 2位のチーム右京(樋口・中井) photo:Hideaki TAKAGI
男子マディソン 4回目のポイント、ブリヂストンアンカーが1着男子マディソン 4回目のポイント、ブリヂストンアンカーが1着 photo:Hideaki TAKAGI男子マディソン 優勝したブリヂストンアンカー(近谷・一丸)男子マディソン 優勝したブリヂストンアンカー(近谷・一丸) photo:Hideaki TAKAGI



photo&text:高木秀彰
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